金沢大学病院(正確には金沢大学医学部付属病院)で今回はCTを受けた。半年に1回受けなくてはならないのだが、血液検査と、CTを受ける前に造影剤を入れるための注射針を刺す時、少し身構えてしまった。病気の時はあきらめのような感じで、注射とかは受け入れることが当たり前のような感じだったのに、最近自分が病気だったことを忘れている時間が多いので抵抗感がでてきた。
そういえば、副作用の手のしびれも、いつの間にか気にならなくなった。朝起きて手がしびれているときは、前日下手な弓を引いた時くらいだ。
旦那や父のために病院へ行ったりしていると、わたしが一番元気なので、要観察の身の上を忘れる。実際、昨年の2月から、治療は一切していない。毎月、再発していないか検査をするだけだ。ありがたいことに、ずっと異常なしなので、わたしとしてはもう通わなくても良いのではないかと思う。だからといって、こういうものは先生からもう来なくてもよいと言われるまでは、通い続けるものなのかと思う。
もし、この通院がなければ、すっかり自分が癌だったことを忘れてしまう時間が多い今日この頃の生活だ。でも、入院中に再発を告げられて再度治療を受けている人もいたので、油断ならないのも現実なのだ。それは、初めて癌を告げられた時より、ショックは大きいと思う。
なので、なんか邪魔くさいなあと思いながらも、今日も無事でありましたと感謝しながら通うしかないのか。
帰りに、ずっと気になっていた「いちじくロール」を買った。2年間も気にしていたのだ。ここへ来て買ったのは何故か。
病後は甘いものを控えていた。旦那が少し食べられるようになってきた。何となく自分の中で禁がとれた気がしたからか。いや、訳はない。むしょうに食べたくなっただけである。