シュラバスティはウッタル・プラデシュ州の北、
ネパールの近くにあるがアクセスはかなり悪い。
デリーからは約600Km、列車、バス、オートリクシャーと、
乗り継いで行かねばならないので、
予算のある人は車のチャーターをお勧めする。
見所は多く、苦労して行くだけの価値はある。
近所にちゃんとしたホテルが出来ているとは思うが、
無い場合はスリランカ寺に行けば宿泊できる。
なお周囲には数軒の屋台以外の飲食店はない。
別名サヘート・マヘートと言う。サヘートは祇園精舎、
マヘートは王国の都だった舎衛城の跡である。
そう「祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり」である。
祇園精舎の鐘はサヘート遺跡内ではなく、途中の道路端にある。
当時は鐘はなく、日本人の喜捨で鐘つき堂が建てられた。
シュラヴァスティはコーサラ王国の首都であった。
長者のスダッタは恵まれない人々の面倒をみていたが、
仏陀に出会った事で財産をなげうって寺院を建てた。
仏陀は24年間、雨季になるとやって来て滞在した。
仏陀が生活していた場所とアーナンダの菩提樹。
信者達が不在がちの仏陀の代わりに祈る対象として懇願し、
アーナンダが仏陀の許可を得てブッダガヤの菩提樹から、
移植したものでマハーボーディ寺院の菩提樹の次に重要。
マヘートは舎衛城の跡で大きく分けて2つの遺跡がある。
一つはスダッタ長者屋敷跡。
もう一つがアングリマーラのストゥーパ跡である。
アングリマーラは仏陀の弟子の一人で、本名はアヒンサと言う。
12歳でバラモンの弟子になり500人の弟子の中で最も優秀だった。
しかしバラモンの妻からの誘惑を断ったやめ罠にはめられ、
バラモンの命令で1000人を殺して切った指で首飾りを作れば、
修業が成就すると言われ、1000人目で仏陀と出会い弟子になった。