タイトルはヒンディー語で「成功」。
脇役一筋で499本の映画に出演した俳優が、
記念すべき500本目の映画出演する話である。
実在するその俳優はサンジェイ・ミシュラ、
実際には500本かどうかは定かではないが、
映画に詳しい人に聞いた所では・・・
近年亡くなった脇役俳優の出演作品数が300本台だったそうだから、
そのくらいではないか?との事。実際500本だったらかなりすごい。
写真では老けて見えるが1963年生まれ。
デビューが1995年だから25年で500本なら、
年間20本のペースで撮っているわけだから・・・どうかな。
<ストーリー>
忘れ去られた俳優のスディール(サンジェイ・ミシュラ)が、
TV局のインタビューを受けている・・・。
最後の映画に出てからだいぶ経っており既に引退状態。
一人暮らしで酒浸りの毎日を送っている。
一人娘は結婚して孫娘がいるが別居しており、
時々孫に会うのが楽しみだった。
彼は自分が今までに499本の映画に出演している事を知り、
落ちぶれ果ててはいたが500本目に出演しようと、、
派手なシャツにアイロンをかけ、カツラを被り、靴を磨き、
古い友人でキャスティングの仕事をしているグラティ
(ディーパック・ドバリヤル)の所へ出演交渉に行く。
グラティはなんとか歴史映画の重要な役で出演を決める。
しかしスディールは酒の力を借りないといい演技ができなくなっており、
シラフで臨まざるをえなかった撮影でNGを連発してしまう。
そして大失敗してしまったショックで深酒し泥酔し、
娘が企画したの誕生日パーティをもすっぽかしてしまう。
仕事も失敗、家族にも見放されてしまった。
それでもある日スディールは、
孫娘の踊りのステージに駆けつけようと出かけて行った。
そこではゲストのスター俳優が遅れており、
何とか司会者が時間をつないでいたがすでに限界、
会場にはブーイングの嵐が・・・・・
スディールを見つけたスタッフが、
場をつないでほしいと懇願する。
最初は固辞してたスディールだが、
いきなり子供に銃を突き付けてステージに躍り出た。
パニックになる会場・・・・。
しかしそれはスディール渾身の大芝居だった。
次から次へと一人芝居を続けるスディール。
会場は盛り上がった。拍手と歓声。
そこへ遅れて来たスター俳優が登場し会場の注目はそちらへ移り、
ステージには幕がおりた・・・・。
しかしスディールの家族にとっては、
スターはスディールであった。