先日、デリー空港での詐欺事件について書いたが、
旅行者が一番不安で心配なのは空港からホテル(又は市内)への
移動手段であろう。特に夜間は危険が倍増する。
早朝5時台~夜間23時半頃までは空港メトロが走っているが、
これは空港からニューデリー駅かコンノートプレイスへ
向かう人にしか便利ではない。(逆方向はドワルカ・セクター21駅)
明るい時間帯に到着する飛行機があるなら、
それを利用した方が安全である。
国際線であれば空港ターミナルの4~6番出口から出る事になるが、
そこにはメーターで走行するタクシー会社が2社ある。
MEGAとMERUであるが、1Kmあたり25Rs程度である。
この2社のタクシーを利用して詐欺に遭ったと言う噂は聞かない。
紛らわしい事にこの周辺にはプリペイドのタクシーの客引きもいる。
黄色と黒色のツートンカラーのプリペイドタクシーは、
さらに前方に進んだ場所にあり、私は良く利用していて、
道を知らない運転手がいたくらいで大きな問題はなかったが、
(問題か?)恐らく騙されるのはこれであろう。
それ以外でちゃんとした車のプリペイドのタクシーは、
行き先を告げて前払いするのだが、
メータータクシーの倍ほどの値段になる。
そして最近見つけたのは、この看板である。
場所はMEGAタクシーの左側だ。
「ウーマン・ウィズ・ホイール」。
女性ドライバーによるタクシー・サービスである。
深夜でもカウンターも女性だった。
最近は、デリー界隈でも女性ドライバーは普通になってきたし、
女性だからと言って運転技術が劣るわけでもない。
カウンターにいる女性に行き先を告げると、
料金を言われるので前払いする。
車は一般的なスズキのセダン車だった。
ドライバーは30代くらいの女性で運転は上手だった。
男性だと急ブレーキ、急発進、急ハンドルは当たり前だが、
そう言う心配は皆無で丁寧な運転で安心して乗っている事ができた。
降りる場所は指示する必要があるが、
大通りで降りたら「路地を入らなくていいのか?」と聞かれ、
「気を付けてね。」とまで言われた。ヒンディー語だったけど。
女性一人であれば男性ドライバーに恐怖を感じるかもしれないし、
このサービスは、かなりお勧めである。
ちなみに男性客のみでも利用できるのかは不明。
女性専用か女性同伴の顧客向けかも・・・。
深夜でも2台くらいは待っていたのと、
利用客があまりいなかったのですぐに乗れると思う。
認知されれば利用者は増えそうな予感はするが。
南インドのタミル・ナドゥ州では5年ほど前からいち早く、
女性のオートリクシャー・ドライバーを採用している。
デリーでも最近、数人の女性オート・ドライバーを見た。
女性の職業選択の自由が進んできたようだし、
深夜でも女性の勤務を許可する家族も出てきたようで、
インドも少しづつではあるが変わってきている。
ちなみにそれぞれのタクシーの料金を目安として記載しておく。
空港第3ターミナル(国際線)から我が家までである。
場所は秘密(笑)だが南デリーとだけ言っておく。
①黄色と黒色のプリペイドタクシー: 400Rs (約640円)
②ちゃんとしたプリペイドタクシー:1,200Rs(約1,920円)
③MERUやMEGAタクシー : 600Rs (約960円)
④ウーマン・ウィズ・ホイール : 750Rs(約1,200円)
なお、荷物の数や時間帯によっても若干違うと思うが、
100Rs程度だと思われる。