インドのビハール州のブッダガヤは
釈迦が悟りを開き仏陀となった場所である。
高さ52mの本殿のあるマハーボーディ寺院は、
紀元前3世紀頃にアショカ王が建立した。
黄金の輝けるご本尊様。本殿の中は意外に狭い。
29歳で出家した釈迦はネーランジャヤー川の側にある、
『前正覚山』(悟る前の山)と言う岩山で、
6年間も苦行を重ねたが悟りを開く事は出来なかった。
(この山は別名『苦行山』とも呼ばれている。)
正覚するために修業した山であるところから、
前正覚山と言う名前が付いている。
修業したと言う洞穴の中には、
やせ衰えた釈迦の姿がある。
35歳になった釈迦はネーランジャヤー川で沐浴をした後、
セーナー村の娘スジャータから乳粥の布施を受け体力を回復し、
この菩提樹の下で瞑想に入った。
断食で消耗した釈迦は乳粥の布施を受け、
過度の快楽が不適切であるのと同様に、
極端な苦行も不適切であると悟った。
しかし一緒に出家した五人の沙門は、
釈迦が堕落したと思い釈迦の元を去った。
悟りを開き仏陀となった釈迦は7日間その楽しみを味わい、
更に縁起と十二因縁を悟った。
その後、悟りの内容を世間の人々に語り伝えるべきかどうか
考えた結果、この真理は世間の常識に逆行するものであり、
世間の人々は悟りの境地を知ることはできない・・・
との結論に至ったが、梵天が現れ、説くよう繰り返し要請した。
仏陀は世の中には煩悩の汚れも少ない者もいるだろうから、
そういった者たちは理解できるだろうと開教を決意した。