インドでは2020年3月24日より、
コロナ・ウィルス対策として外出禁止令が出ている。
従ってこの記事はそれ以前に訪問したものである。
サケットのショッピング・モールの向い側のエリアは、
今風のショッピングモールとはかけ離れた住宅地である。
普通の人はショッピング・モールへは行った事があっても、
向い側のエリアには興味はないだろう。
私は何があるのだろう・・・と興味はあっても、
中に入って行く勇気もなく、
また住宅エリアに足を踏み入れるのも気が引けていた。
大通りからちょっと入ってみたら、
すぐに古めかしい建物が目に入った。
この場所にあるのは「キルキ・マスジット」だと知っていたが、
なんだかモスクっぽくない。城?? そんな感じがした。
まずは周囲を周ってみた。
やっぱり城っぽい。
建物のすぐそばまで住居が迫っている・・・
このモスクの周りが住居になったのだ。
でもこのモスクは今は使われていないようだった。
デリー・スルターン朝の3番目のトゥグラク王朝
(1351~88年)の首相であった、
カーン・イ・ジャハン・ジュナン・シャーが建てた、
イスラム様式とヒンドゥー建築の融合したモスクである。
縦横が52m四方で、二階建てに見えるが3mの台座に乗っている、
南側が正面で、反対側の北にも階段があって、
中に入れるようになっている。
一周して階段を登ってみる。
内部は修復中のようで、所々に切り出した石があった。。
十字に通路があり、四方は空が見える空間・・・。
柱の数が200本以上あるらしい。
もともと屋根がなく中庭のような造りで、
探してみたのだが、よくあるスタイルの、
メッカの方向に向いた礼拝の場所が見当たらなかった。
インド中のいろんな場所でモスクを見てきたが、
初めてみるスタイルだった。
イスラム様式とヒンドゥー建築の融合というのが実に興味深いです。
ぜひ行ってみたいけれど、インドにまた行けるようになるのはいつの日か。
サントーシーさんこそお辛い毎日だと思いますが、いつか夜は明けます。頑張ってください。
トゥグラク王朝の城からは直線距離で6Km程度ですので、
当時は城下町の一部だったかもしれませんね。
次回いらっしゃった時にご希望であれば、
階段井戸と併せてご案内させていただきます。
コロナ渦でマジで商売あがったりですが、
みんながツライので辛抱どころですね。