カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ タイガー3(日本語字幕版) ~

2024年05月10日 21時35分59秒 | 映画 / MOVIE

2023年の作品で、2012年のタイガー(日本語版サブタイトル:
伝説のスパイ)、2017年のタイガーは生きていた(蘇る伝説のスパイ)
に続くシリーズ3作目である。日本語版は、裏切りのスパイだけど、
そもそもこの映画はインドの諜報機関(RAW)のスパイであるタイガーと、
パキスタンの諜報機関(ISI)のスパイであるゾヤが指令を無視して恋に落ち
結婚して家庭を築いていると言う設定だから、根本的に裏切ってるのだ。
特にゾヤはパキスタンからは裏切り者として敵視されている。まぁいいけど。

  <ストーリー> 

1999年にゾヤ(カトリーナ・カイフ)の父親が暗殺されるシーンから始まる。
ここで初めてゾヤの父親もパキスタン諜報部(ISI)のスパイだった事が判明。
父親の意志を継ぐゾヤの元にアーティシュ(イムラン・ハシュミ)が現れ、
自分もゾヤの父親に育てられたスパイである事を告げゾヤはアーティシュの
一番弟子となる。3作目にしてゾヤがスパイになったいきさつが解る。

タイガー(サルマン・カーン)は同僚ゴーピーの救出を求められ任務に就くが、
ゴーピーはタイガーに「ゾヤは二重スパイだ、気をつけろ。」
との言葉を残して死ぬ。家庭に戻ったタイガーだがゾヤを疑い始める。

任務でロシアに向かったタイガーはそこでゾヤと対峙し、
アーティシュが国家を乗っ取るために作った組織に捕らわれてしまう。
そしてゾヤが息子ジュニアの命と引き換えにある重要な任務を受けざるを
得なかった事を知り、タイガーも協力する事になってしまう。

タイガーは任務遂行のために自分のチームをインドから呼び、
真実を隠して仲間を騙していく。

タイガーとゾヤに騙された事に気づくチームのメンバーだが、
ゾヤを追うISIのメンバー達と協力してゾヤとタイガーを追って行く。

 おおっ! なんでここにこのお方が?
 インド映画でのスパイと言えばタイガー、パターン(シャールク・カーン)と
 リティック・ローシャン演じるカビールである。
 
 ロケ地はインドの他、オーストリア、ロシア、トルコと
 スケールが大きい。お金のかけ方が違うね、さすがボリウッド映画。

 インド映画に共通する特徴だけど、と
 他の映画のエッセンスが所々にちりばめられている。
 いろんな映画を観てる人じゃないと解らない事も多い。
 インド人なら知っててうふふっとなるけど・・・みたいな感じ。
 タイガーをシリーズで観ていると解るって事もあるけど。

 一番の感動の場面は・・・
 パキスタンの子供たちがインド国歌を演奏するシーンである。
 インド国歌を知らないと全く気付かないし、
 インドとパキスタンの対立の歴史や国民の感情を知らないと
 見逃してしまうだろう。
 実際のところパキスタン人がインド国歌を知ってるとも思えないが。
 
 この映画ではインドもパキスタンも過去は水に流して、
 新しい友好的関係を築いていきましょうと伝えている。
 政治に興味がない両国民も映画を観て共感すればいいけれど。

 日本公開に先駆けてBSでタイガー1・2を放送したけれど、
 劇場はガラガラだった。サルマン・カーンと言う大スターの作品で、
 しかも新しい作品なのに寂しい限りだった。
 宣伝してないからかな。

 

 


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