カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「ボクシング日和」角田光代

2025年01月30日 21時24分59秒 | 本 / BOOKS

2020年発行の角田光代のボクシング観戦記。
エッセイかなぁ。

これまで角田氏の「空の拳」と「拳の先」と言う、
ボクシング小説を読んだのだが、
作者は自分でもボクシングをするのだが、
女性だし、選手を目指しているわけでもないし、
凄く詳しいわけでもないし、
ボクシングが好きなのだとは思うが、
やっぱり私ほどではないと思った。
(そう感じていたけど。)

その理由だが、
私はボクシング観戦に自ら進んで行く。
応援している選手の試合でなくても、
知らない選手の試合でも前座の試合も残さず観る。

作者の場合、そうではない。
応戦している選手や気になる選手の試合は観るが、
他の試合は観ない事が多い。
私ほどのボクシング好きなら全試合見逃さない。

まぁそんなことはどうでもいい。

作者が通っているのは西荻窪にある輪島さんのジムだ。
私は近所に住んでいた事があり、このジムは通り道にあった。
地下にあるので見学しにくかったので訪ねた事はないが、
行ってみたら作者がいたかもしれない。

それから何試合は同じ試合を観戦している。
一番驚いたのは、マカオで行われた村田諒太選手の試合だ。
私はインド在住の時だったので、はるばる出かけて行った。

あの時、同じ会場にいたのか。同じ試合を観たのか。

後楽園ホールはボクシングの聖地と呼ばれているし、
一番試合が多いので、作者と同じ試合を観た事もある。
大田区立体育館と言うマイナーな会場でも、
代々木体育館でも、同じ試合を観ていたようだ。

観戦記を読んでいると、
小説は書いているがボクシング関係者ではないので、
たぶん選手からチケットを買って応援に来ている普通の人と
同じような感想を書いている事が多いが、
普通の女性なら、そう言うものだろうと思う。

ボクシングをあまり観ない方でも共感できる。
驚くような事は書いていないが、
これからボクシングを観てみたい人は、
このドア(本)を開けてみればよいと思う。


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