2023年刊行の東野圭吾のブラックショーマンシリーズの第1弾。
翌年刊行された第2弾は短編6作品をまとめた物で、
私はこちらを先に読んでいたため、かなり癖のある
主人公のキャラクターもすんなり受け入れる事が出来た。
第1弾では神尾真世の父親が殺されるところから始まる。
父親は名もなき町の小学校の教師であり、
実の娘の真世も教え子だった。
同窓会の案内を受けた真世が返事を出さないままにしていた時に、
事件が起きた。警察からの連絡を受けて故郷に帰った真世の前に、
突然、長い間音信不通だった父の弟の武史が現れる。
武史は真世をそそのかし警察に協力しながら(妨害か?)
独自に捜査を始める。
武史は恵比寿のバー「トラップハンド」のマスターであるが、
アメリカでマジシャンだったという経歴を持つ。
真世は父親を殺した犯人が同級生の中にいるかもしれないと
疑いつつ不安ながらも武史の言うがままに動いて行く。
半ば強引で汚い手口を使いながら武史は犯人を暴いて行く。
最後は名探偵よろしく容疑者(同級生たち)を一堂に集め、
なぞ解きをしていく。
絵に描いたような名探偵登場の展開。
犯行動機には・・・まぁそんなところだろう。
(誰のどの作品かは言わないけれど)
あれに似てるなぁ、と思ってしまった。
ちょっとガッカリだった。
第2弾では武史のキャラクターがさらに立っており、
それをアシストする真世も堂に入ってきている。
短編の方が面白いかも。
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