雀の手箱

折々の記録と墨彩画

皇室の名宝 その2

2009年10月13日 | 雀の足跡
 ミュージアムショップで図録などの買い物をして頭を冷やし、次の近代作家の作品の並ぶ2室へと進みました。
 各時代を代表し、各分野をリードした方たちの会心の力作38点が圧倒します。
 明治以来の美術史に名前の挙がる画家、工芸家の代表作がずらりと展示されています。
 横山大観や平福百穂などの6曲1双屏風、川端玉章、橋本雅邦、下村観山、川合玉堂や富岡鉄斎といった人たちの日本画、海野勝、高村光雲らの置物、そのほか七宝、陶磁器と多彩な分野にわたっています。


海野勝の「蘭陵王」解説に拠ると面は取り外せるのだそうで、下には演者の素顔が彫り上げられているのだそうです。制作に3年を要したと伝えられる装束など、毛彫りや高肉象嵌とさまざまの技法が駆使され、彫金技術の粋をつくした作品。

 最終コーナーを飾る「雪月花」は、上村松園が貞明皇后のご下命から二十年の歳月をかけた代表作らしく、平安朝を代表する文学作品の持つイメージを、戦慄をおぼえるほどに昇華させて、描ききっていました。




おまけの、2期の案内ちらしです。この項、下書きに入ったままで投稿を忘れていました。