本日はポーランドの作曲家ヘンリク・ヴィエニャフスキを取り上げたいと思います。ヴィエニャフスキは19世紀に活躍した音楽家で、在世中は当代随一のヴァイオリニストとしてむしろ演奏家として高い評価を受けていたようです。同じような存在としてパガニーニやヴュータンがいますが、彼ら同様ヴィエニャフスキも作曲家として多くのヴァイオリン作品を世に残しています。
まずは第1番から。これは彼がまだ18歳の時に作曲されたらしいです。そのためオーケストレーションが稚拙であるとして、録音される機会はあまりありません。ただ、聴いてみたところ、特にそのような欠点は見つけられませんでした。確かに際だった個性はないですが、普通に良くまとまったロマン派の名曲だと思うのですが。特に第1楽章、木管がメランコリックな旋律を奏でた後にオーケストラの導入部が続くあたりは絶品です。夢見るようなロマンチックな第2楽章、超絶技巧が要求されるロンド形式の第3楽章も水準以上の出来です。
続いて第2番。こちらはより演奏機会も多く有名な作品です。私もサン=サーンスのコンチェルトと一緒になったパールマン盤を所有しております。第1楽章はやや重苦しい第1主題と、幻想的で美しい第2主題が好対照をなす名曲です。第2楽章は美しさの中にも厳しさを含んだロマンツェ。第3楽章はジプシー風の激しいバイオリンソロが続いた後、最後に明るく華やかなフィナーレを迎えます。確かに相対的に聴いてみると1番よりも2番の方がバリエーションが豊かで完成度も高いかもしれません。でも、私としてはどちらもお薦めです。

CDはギル・シャハムのヴァイオリン、ローレンス・フォスター指揮ロンドン交響楽団のものを買いました。このCDには他にもヴィエニャフスキの代表的作品である「伝説曲」も入っており、ヴィエニャフスキ入門としては最適の1枚と言えるでしょう。「伝説曲」は7分ほどの小品ですが、やや不安げで重苦しい旋律が3分ほど続いた後、一転して現れる美しい中間部が聴きモノです。
さらにもう1曲収録されているのが、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」。こちらはスペイン人ですが、ヴィエニャフスキとは同じロマン派のヴァイオリニストという括りで一緒にされたのでしょうか?曲自体はクラシック初心者でも知っている超有名曲。特に悲劇的かつドラマチックな序奏と終盤の激しい舞曲風の部分はCMでもよく使われています。ヴァイオリンの技巧をこれでもかと詰め込みながらも、メロディの親しみやすさも兼ね備えた逸品と言えるでしょう。
まずは第1番から。これは彼がまだ18歳の時に作曲されたらしいです。そのためオーケストレーションが稚拙であるとして、録音される機会はあまりありません。ただ、聴いてみたところ、特にそのような欠点は見つけられませんでした。確かに際だった個性はないですが、普通に良くまとまったロマン派の名曲だと思うのですが。特に第1楽章、木管がメランコリックな旋律を奏でた後にオーケストラの導入部が続くあたりは絶品です。夢見るようなロマンチックな第2楽章、超絶技巧が要求されるロンド形式の第3楽章も水準以上の出来です。
続いて第2番。こちらはより演奏機会も多く有名な作品です。私もサン=サーンスのコンチェルトと一緒になったパールマン盤を所有しております。第1楽章はやや重苦しい第1主題と、幻想的で美しい第2主題が好対照をなす名曲です。第2楽章は美しさの中にも厳しさを含んだロマンツェ。第3楽章はジプシー風の激しいバイオリンソロが続いた後、最後に明るく華やかなフィナーレを迎えます。確かに相対的に聴いてみると1番よりも2番の方がバリエーションが豊かで完成度も高いかもしれません。でも、私としてはどちらもお薦めです。

CDはギル・シャハムのヴァイオリン、ローレンス・フォスター指揮ロンドン交響楽団のものを買いました。このCDには他にもヴィエニャフスキの代表的作品である「伝説曲」も入っており、ヴィエニャフスキ入門としては最適の1枚と言えるでしょう。「伝説曲」は7分ほどの小品ですが、やや不安げで重苦しい旋律が3分ほど続いた後、一転して現れる美しい中間部が聴きモノです。
さらにもう1曲収録されているのが、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」。こちらはスペイン人ですが、ヴィエニャフスキとは同じロマン派のヴァイオリニストという括りで一緒にされたのでしょうか?曲自体はクラシック初心者でも知っている超有名曲。特に悲劇的かつドラマチックな序奏と終盤の激しい舞曲風の部分はCMでもよく使われています。ヴァイオリンの技巧をこれでもかと詰め込みながらも、メロディの親しみやすさも兼ね備えた逸品と言えるでしょう。