本日はクロード・ドビュッシーを取り上げます。ドビュッシーは音楽史において極めて重要な人物で、19世紀に主流だったロマン派音楽から脱却し、新たに印象主義と呼ばれるスタイルを確立したということが世界史の教科書にも載っています。ただ、そういう歴史的位置付けとは別に、実際のクラシック愛好者レベルでドビュッシーがどれだけ人気があるかというと正直微妙な所があるのではないでしょうか?何だかんだ言ってチャイコフスキーやマーラーの方がポピュラーなのは動かしがたい事実でしょう。
かく言う私もドビュッシーの作品はこれまでスルーしておりました。何となく小難しそうなイメージがあったんですよね。ただ、いつまでもそれではいかんだろうということで、今回彼の代表作と呼ばれる「牧神の午後への前奏曲」、交響詩「海」、「夜想曲」の3作品を聴いてみました。結論から言うとどれも良い曲でした。発表された当初は、調性にこだわらない現代的な旋律に賛否両論が巻き起こったそうですが、今の感覚で聴けばどれもごく普通のオーケストラ作品として楽しめる内容です。
「牧神の午後への前奏曲」は10分強の小品ですが、これぞ印象派といった感じの名曲です。気だる~いフルートで始まり、前半はぼんやりとした曲調なんですが、徐々に楽器が加わっていき、中盤でドラマチックな盛り上がりを見せます。
「海」は文字通り海の情景を音楽で表した交響詩で、「海の夜明けより真昼まで」、「波の戯れ」「風と海の対話」の3パートからなります。全体的には古典的な調性や和声の観念から脱却した斬新なメロディですが、管弦楽法を駆使した華麗なオーケストラが曲に上手くアクセントを付けています。特に1曲目と3曲目のフィナーレの盛り上がりが圧巻です。
「夜想曲」も「雲」「祭」「シレーヌ」の3部からなる組曲。「雲」はタイトルどおり空に浮かぶ雲のようなふんわりとしたつかみ所のない曲。「祭」で一旦賑やかな盛り上がりを見せた後に、最後の「シレーヌ」へと続きます。シレーヌとはギリシャ神話に出てくる海の妖精で、彼女らの歌声を模した幻想的な女声コーラスでラストを締めくくります。

CDはダニエル・バレンボイム指揮パリ管弦楽団のものを買いました。ドビュッシーの代表曲3曲ともなると、古今東西の名指揮者達が録音を残していますが、やはりフランスのオケであることと、グラモフォンの廉価版シリーズで1000円という価格が魅力です。
かく言う私もドビュッシーの作品はこれまでスルーしておりました。何となく小難しそうなイメージがあったんですよね。ただ、いつまでもそれではいかんだろうということで、今回彼の代表作と呼ばれる「牧神の午後への前奏曲」、交響詩「海」、「夜想曲」の3作品を聴いてみました。結論から言うとどれも良い曲でした。発表された当初は、調性にこだわらない現代的な旋律に賛否両論が巻き起こったそうですが、今の感覚で聴けばどれもごく普通のオーケストラ作品として楽しめる内容です。
「牧神の午後への前奏曲」は10分強の小品ですが、これぞ印象派といった感じの名曲です。気だる~いフルートで始まり、前半はぼんやりとした曲調なんですが、徐々に楽器が加わっていき、中盤でドラマチックな盛り上がりを見せます。
「海」は文字通り海の情景を音楽で表した交響詩で、「海の夜明けより真昼まで」、「波の戯れ」「風と海の対話」の3パートからなります。全体的には古典的な調性や和声の観念から脱却した斬新なメロディですが、管弦楽法を駆使した華麗なオーケストラが曲に上手くアクセントを付けています。特に1曲目と3曲目のフィナーレの盛り上がりが圧巻です。
「夜想曲」も「雲」「祭」「シレーヌ」の3部からなる組曲。「雲」はタイトルどおり空に浮かぶ雲のようなふんわりとしたつかみ所のない曲。「祭」で一旦賑やかな盛り上がりを見せた後に、最後の「シレーヌ」へと続きます。シレーヌとはギリシャ神話に出てくる海の妖精で、彼女らの歌声を模した幻想的な女声コーラスでラストを締めくくります。

CDはダニエル・バレンボイム指揮パリ管弦楽団のものを買いました。ドビュッシーの代表曲3曲ともなると、古今東西の名指揮者達が録音を残していますが、やはりフランスのオケであることと、グラモフォンの廉価版シリーズで1000円という価格が魅力です。