※本記事の写真はE-520でなくコンパクトデジカメで撮影したものです※
2日目は小雨が降ったり止んだりの朝。午後の宮島の干潮時には止んでいてほしい。
昨日買った朝食を部屋でとり、8時過ぎにチェックアウト。
最初は、広島市内路面電車の旅。全路線に乗る時間はないが、昨日のうちに一日乗車券も用意しておいた。
【電車の渋滞】
まずはJR広島駅へ。各方面からの電車が続行で到着し、駅前の電停に入りきらない。
駅直前の電停「猿猴橋町(えんこうばしちょう)」付近で順番待ちしている。
猿猴橋町付近。「Green mover max」を先頭に4台の電車が団子状態。何度も書くが、この辺りの道路や建物の雰囲気が熊本駅付近にそっくり。
【峠の釜飯のない横川駅】
昨日宮島口に行く途中で、道幅がものすごく狭い区間(小網町-観音町)があったので、行ってみる。
広島駅前から西広島・宮島口方面の路面電車に乗れば、原爆ドーム前の4つ先で20分程だ。しかしここは昨日から何度か乗っているから別コースで行く。
JR山陽本線で広島の1つ西隣の横川駅前からも路面電車が出ており、それに乗れば、小網町の2つ手前(つまり原爆ドーム前の2つ先)まで行くことができる。周遊きっぷがあるから、山陽本線も乗り放題だ。
山陽本線の電車は古い。JR西日本広島支社の車両は、すべて国鉄時代の製造でJR製はないという。だが、シートは京阪神の新快速と同じ2人掛けのものに換えられ、冷房もよく効いていた。
横川までは3分。仙台や盛岡近郊と同じく、新幹線の高架下を走る。だが、大きな川を2本も渡るのは、さすが水の都広島だ。
横川駅に着く。利用客は多い。
JR東日本信越本線の峠の釜飯で有名な駅も横川だが、あちらは「よこかわ」、広島の方は「よこがわ」と濁る。
改札を出ると、高い大屋根に覆われたスペースがある。屋根があるのに圧迫感はなく、どことなくレトロできれいな駅だ。
真正面にある路面電車乗り場にも屋根がついていて、デザインが統一されている。
JRの改札を出てすぐの光景。正面右の少し低い屋根が路面電車乗り場。フレーム外の右側にバス乗り場があった。
路面電車乗り場は2本の線路があり、両方に電車が入線した。
ここから出る電車は2系統あるが、いずれも西広島・宮島口方面へは行かない。基本的には1両のワンマン運転の電車が走るようだ。だが、乗客はそれぞれ15人ほど乗っており、思ったよりも多い。
車窓を見ていると、戦後に作られたのだろうが結構雑然とした街並みだ。「寺町」という電停もあり、いわゆる寺町地区も通る。
電車が古い車両ということもあり、低床電車が多い広島駅周辺とは別の街に来たような気がする。
【狭い道】
「十日市町」電停周辺で線路はほぼ十文字に交差するが、東から西に向かう800メートル弱で幅の狭い道路上に線路が敷かれている。電停では小網町・天満町・観音町(かんおんまち)付近だ。
天満町付近。歩道がなく、電柱が目立つ。電停部分は特に車道が狭くなっている。
確かに狭い。宮島口行きの長い電車が多く通る区間だから、迫力がある。線路が複線で敷かれ、車道は歩道がなくて片側1車線だから、車よりも鉄道の占める割合の方が多いだろう。
通りには店や病院などが点在するため、そこから道路に出る車や歩行者もいるだろうから、車も電車も運転には気を使いそう。ただ、1本向こうが「平和大通り」だから、ここの通行量は少ない。電停が狭いこともあって、歩道部分で待って、電車が接近すると道路を横断して電停に上がる乗客を見かけた。
ちなみに秋田市で例えると通町から大町へ抜ける「茶町通り」に通行量や建物の雰囲気が似ている感じがした。
観音町付近。奥が狭い道路の区間。
広島駅から宮島口への電車は、この区間が終わると左折してすぐ右折し、主要駅の西広島へ向かう。
宮島などの写真を車体にラッピングした「広島観光インフォメーション電車」のグリーンムーバーマックスがやってきた。狭い区間が終わってのびのびとしているようだが、カーブを曲がるときは、長さ30メートルの巨体をヘビのようにくねらせて行った。
【ズッコケ三人組の舞台・西広島(己斐)】
次の電車で西広島へ行く。JRでは横川の隣駅である西広島だが、ここでも広電との乗換が可能。ただし距離は短いが横断歩道を渡るので横川ほどスムーズではない。
ところで、広電の西広島行き電車の行き先表示には「西広島(己斐)」と表示される。以前は市内路線では己斐、宮島口方面の路線は西広島と別の駅(己斐の方は駅でなく電停か)だったのでその名残のようだ。2001年に西広島に統合されたので、駅は新しく、色合いは違うが横川駅と似たような大屋根がついていてきれいだ。駅構内で線路がカーブしているが、何本も線路が敷かれ、駅員もいる。宮島口方面はここで道路と分かれて専用軌道に入ることもあって、電停という印象は薄く、「駅」のイメージが強い。今回見た広電の駅の中では最大の規模だ。
古い建物だが、広島電鉄経営の「ひろでん会館」というショッピングセンターが広電とJRの駅の間にあった。また、Wikioediaによれば、児童文学作家 那須正幹氏がここの出身で、「ズッコケ三人組」の舞台の駅のモデルがこの西広島駅だという。
【2009年4月18日訂正】広電西広島駅の別名を「甲斐」としていましたが、正しくは「己斐」(こい)だったので、記事中4か所を訂正しました。
2日目は小雨が降ったり止んだりの朝。午後の宮島の干潮時には止んでいてほしい。
昨日買った朝食を部屋でとり、8時過ぎにチェックアウト。
最初は、広島市内路面電車の旅。全路線に乗る時間はないが、昨日のうちに一日乗車券も用意しておいた。
【電車の渋滞】
まずはJR広島駅へ。各方面からの電車が続行で到着し、駅前の電停に入りきらない。
駅直前の電停「猿猴橋町(えんこうばしちょう)」付近で順番待ちしている。
猿猴橋町付近。「Green mover max」を先頭に4台の電車が団子状態。何度も書くが、この辺りの道路や建物の雰囲気が熊本駅付近にそっくり。
【峠の釜飯のない横川駅】
昨日宮島口に行く途中で、道幅がものすごく狭い区間(小網町-観音町)があったので、行ってみる。
広島駅前から西広島・宮島口方面の路面電車に乗れば、原爆ドーム前の4つ先で20分程だ。しかしここは昨日から何度か乗っているから別コースで行く。
JR山陽本線で広島の1つ西隣の横川駅前からも路面電車が出ており、それに乗れば、小網町の2つ手前(つまり原爆ドーム前の2つ先)まで行くことができる。周遊きっぷがあるから、山陽本線も乗り放題だ。
山陽本線の電車は古い。JR西日本広島支社の車両は、すべて国鉄時代の製造でJR製はないという。だが、シートは京阪神の新快速と同じ2人掛けのものに換えられ、冷房もよく効いていた。
横川までは3分。仙台や盛岡近郊と同じく、新幹線の高架下を走る。だが、大きな川を2本も渡るのは、さすが水の都広島だ。
横川駅に着く。利用客は多い。
JR東日本信越本線の峠の釜飯で有名な駅も横川だが、あちらは「よこかわ」、広島の方は「よこがわ」と濁る。
改札を出ると、高い大屋根に覆われたスペースがある。屋根があるのに圧迫感はなく、どことなくレトロできれいな駅だ。
真正面にある路面電車乗り場にも屋根がついていて、デザインが統一されている。
JRの改札を出てすぐの光景。正面右の少し低い屋根が路面電車乗り場。フレーム外の右側にバス乗り場があった。
路面電車乗り場は2本の線路があり、両方に電車が入線した。
ここから出る電車は2系統あるが、いずれも西広島・宮島口方面へは行かない。基本的には1両のワンマン運転の電車が走るようだ。だが、乗客はそれぞれ15人ほど乗っており、思ったよりも多い。
車窓を見ていると、戦後に作られたのだろうが結構雑然とした街並みだ。「寺町」という電停もあり、いわゆる寺町地区も通る。
電車が古い車両ということもあり、低床電車が多い広島駅周辺とは別の街に来たような気がする。
【狭い道】
「十日市町」電停周辺で線路はほぼ十文字に交差するが、東から西に向かう800メートル弱で幅の狭い道路上に線路が敷かれている。電停では小網町・天満町・観音町(かんおんまち)付近だ。
天満町付近。歩道がなく、電柱が目立つ。電停部分は特に車道が狭くなっている。
確かに狭い。宮島口行きの長い電車が多く通る区間だから、迫力がある。線路が複線で敷かれ、車道は歩道がなくて片側1車線だから、車よりも鉄道の占める割合の方が多いだろう。
通りには店や病院などが点在するため、そこから道路に出る車や歩行者もいるだろうから、車も電車も運転には気を使いそう。ただ、1本向こうが「平和大通り」だから、ここの通行量は少ない。電停が狭いこともあって、歩道部分で待って、電車が接近すると道路を横断して電停に上がる乗客を見かけた。
ちなみに秋田市で例えると通町から大町へ抜ける「茶町通り」に通行量や建物の雰囲気が似ている感じがした。
観音町付近。奥が狭い道路の区間。
広島駅から宮島口への電車は、この区間が終わると左折してすぐ右折し、主要駅の西広島へ向かう。
宮島などの写真を車体にラッピングした「広島観光インフォメーション電車」のグリーンムーバーマックスがやってきた。狭い区間が終わってのびのびとしているようだが、カーブを曲がるときは、長さ30メートルの巨体をヘビのようにくねらせて行った。
【ズッコケ三人組の舞台・西広島(己斐)】
次の電車で西広島へ行く。JRでは横川の隣駅である西広島だが、ここでも広電との乗換が可能。ただし距離は短いが横断歩道を渡るので横川ほどスムーズではない。
ところで、広電の西広島行き電車の行き先表示には「西広島(己斐)」と表示される。以前は市内路線では己斐、宮島口方面の路線は西広島と別の駅(己斐の方は駅でなく電停か)だったのでその名残のようだ。2001年に西広島に統合されたので、駅は新しく、色合いは違うが横川駅と似たような大屋根がついていてきれいだ。駅構内で線路がカーブしているが、何本も線路が敷かれ、駅員もいる。宮島口方面はここで道路と分かれて専用軌道に入ることもあって、電停という印象は薄く、「駅」のイメージが強い。今回見た広電の駅の中では最大の規模だ。
古い建物だが、広島電鉄経営の「ひろでん会館」というショッピングセンターが広電とJRの駅の間にあった。また、Wikioediaによれば、児童文学作家 那須正幹氏がここの出身で、「ズッコケ三人組」の舞台の駅のモデルがこの西広島駅だという。
【2009年4月18日訂正】広電西広島駅の別名を「甲斐」としていましたが、正しくは「己斐」(こい)だったので、記事中4か所を訂正しました。