広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ブレブレの報道写真

2008-09-26 11:54:30 | デジカメ
オリンピックのアスリートを撮影するようなプロカメラマンは、キヤノンかニコンのカメラを使用し、レンズ胴鏡の色で(白がキヤノンで黒がニコン)遠目でも見分けがつくそうだ。
また、社会面の記事のような写真では、バチバチとフラッシュをたいて撮影している印象がある。

一方で、10月から夕刊を廃止する、“郷土の新聞”「秋田S新報」には、なぜこの写真がこんなに大きいサイズで掲載されているのか、首を傾げたくなるような写真がたまに掲載される。
2008年9月25日付けの朝刊の中ほどの面の県内各地域の話題が掲載される面の写真もそうだった。

コンパクトデジカメで撮影。記事の写真中の人物の顔と氏名部分は画像加工しています。
縦方向は1段半で横に長いちょっと変なサイズ。
水平でない場所で、スキャナでなくカメラで撮影したので、うまく伝わらないかも知れないが、(新聞記事の写真の)画像が全体的にブレている。被写体ブレでなく手ブレだ。しかも人物が手に持っている紙の文字はブレに加えて白く飛んでいるようにも見え、肉眼でも判読しにくい。

ためしに拡大したものの一部を原寸大で見ると、

下の記事の活字と上の写真中の文字の鮮明さの違いがお分かりいただけると思う。

以前も2度ほど、ひどく手ブレした写真が掲載されているのを見たが、皆、こういったローカルな、つまり通信部とか報道室とか要員が少なそうなセクションで取材したと思われる記事だった。

堂々と真正面に回りこんで撮影しているようだが、フラッシュをたいていないように見えるし、体育館のような場所で後ろが明るすぎるので露出調整で対応できるかもしれないし、ISO感度を上げてもいいだろう。そもそもこのカメラには手ブレ補正機能がないのだろうか。
脇をしめて両手でカメラをしっかり構えているのかも気になってしまう。

おそらく、専門のカメラマンでなく、取材した記者が撮影したのだろう。
一人何役もこなして大変だろうけれど、プロならもう少しうまく撮ってほしいし、新聞社側もフォロー(手ブレ補正付きのカメラを使わせるとか、撮影の仕方を指導するとか、最終的には掲載写真を小さくするとか)をしてやれないのだろうか。

2000年頃に、この新聞社の記者が、あるイベントを取材している姿を見かけたが、ニコンのコンパクトデジカメ(おそらくレンズが回転するCOOLPIX990。当時の高級機種だった)で(光学ファインダーでなく)液晶を使って撮影していて、こんな分野にもデジカメが進出し、こんな撮り方の写真が新聞に載るのかと驚いたものだ。
今はどんな機種を使っているのか分からないが、専門のカメラマンがニコンやキヤノンのカメラを使うまでもなく、少なくとも僕がE-520を使って手ブレ補正をONにすれば、もっとうまく撮る自信がある。

なお、この日は、スポーツをする小中学生特集が載った別刷りも入ったが、その写真は、僕には撮れそうもないほど、躍動感のある写真だったことをS紙の名誉のために記しておく。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする