広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ハスとアジサイ

2009-07-12 19:50:01 | 秋田の季節・風景
おとといの旭川の増水はすっかり引いて元に戻った。
大町公園橋の先日と同アングル
川岸の草も、川底も見えている。
護岸の赤矢印に注目
排水口?(千秋公園のお堀とつながってる?)付近の護岸の色が変わっている部分まで水があったようだ。

千秋公園大手門の堀のハスが咲き始めた。
※前も書いた通り、以前この堀のハスは「大賀ハス」とされていたが、別品種であることが分かってる。詳細は以前の記事
しかし、これを「大賀ハス」としているブログが散見されるし、先週は某テレビ局のローカルニュースでも「この堀には大賀ハスもある」と解釈できる表現をしていた。現地にそのような看板などはないから、勘違い、あるいは古い資料を基にしているのだろうか。
いっそ「これは大賀ハスではありません」というてんまつを記した看板を立てたらいいかも。恥の上塗りになるかもしれないが、これ以上誤解されないために。

広小路から
正面奥の特徴的な屋根は「平野政吉美術館」と併設の県立美術館、左は県民会館。間の道(中土橋)を進むと市立中央図書館や公園内へ登る坂がある。
県民会館での吹奏楽の大会に来た人や観光客がいて、ハスを写真に撮っている。
ズーム
赤と黄色のパラソルは秋田名物のおばあさんが独特のアイスをヘラでコーンに盛って販売する「ババヘラアイス」。幹線道路沿いで営業することが多いが、ブームの影響か近年は夏場の土日なら秋田駅自由通路、市立中央図書館「明徳館」前そして県民会館前ではほぼ確実に出店している。でも今日は県民会館ではなく、中土橋を挟んで向かいの堀端にいた。
ちょっと開き過ぎ? でも美しい


僕が花の写真を撮ると、何でもきれい、美しいと思ってしまうが、ハスほど美しい花ってそうそうないと思う。大賀ハスであろうとなかろうと。宗教的な意味付けがされてきたのも分かる。
ハスは朝早く咲くと聞いているが、まだ開きかけの花。お寝坊?
【7月18日追記】ハスは開花の初日はこのような開き方をするようです。詳細はこちら

上と反対、美術館前から広小路側

公園内へ登る。今日は秋田市の「市の記念日」なので、動物園や各種資料館など市営の有料施設が無料開放されている。本丸奥の「御隅櫓(おすみやぐら)」も無料のためか、園内はいつもより人がやや多い感じ。急坂でトレーニングに励む少年サッカーチームもいて活気がある。
僕も御隅櫓に行こうかと思ったが、曇っていて見晴らしがあまり良くなさそうだし、実はさっきからカメラの電池残量警告が出ていて、たくさん写真を撮るわけにもいかないからやめた。

御隅櫓裏のあやめ園は見頃を過ぎてた。
前の記事で、「千秋公園にはアジサイは少ない」と書いたが、歩いてみるとそれなりにあることが分かった。何度も来ている公園でもまだ知らないことが多い。

人の手が入って整備された場所は、普通の「セイヨウアジサイ」が多い。

裏側の山道っぽいところは、セイヨウアジサイの原種で日本に自生もする「ガクアジサイ」が点々と咲いているが、色や咲き方のバリエーションが豊富。
(厳密にはヤマアジサイ、アマチャなど少し違う種かもしれませんが、ここでは総称として「ガクアジサイ」とします)



園芸品種に改良される前の原種だからか、野生で栄養状態や日当りに恵まれないためか、ボリューム感に乏しく華やかではないものの、普段は目立たないのにしっかり存在感を示している。

御隅櫓の裏の下にはガクアジサイがずらりと並ぶ道があった。
秋田市内の一般家庭のアジサイは終わりかけているが、日当りの関係か公園裏側のガクアジサイはもう少し見頃が続きそうだ。
僕は梅雨にしっとりと咲くアジサイ(特に青)も好き。

最後に二の丸へ降りて
胡月池の本物の「大賀ハス」(後ろはスイレン)
まだつぼみ。ピントが合っていないが、これを撮った瞬間にカメラが力尽きて電池残量がゼロになってしまい撮り直せなかった。
警告が出てから約50枚撮れることが分かっていい経験だった。

大賀ハスはこの分だと今週か来週には咲きそう。
例年は7月下旬から8月上旬の竿燈の頃が、大手門の堀・胡月池とも咲き始め~見頃だったと記憶しているので、今年はやや早いのかもしれない。

弘前周辺では、白い花もある市内の「革秀寺」や隣の平川市(旧尾上町)の「猿賀神社」などのハスの名所があるが、秋田近郊ではあまり聞かない。でも秋田駅からすぐの千秋公園でこんなに美しいハスが見られるのもいい環境だと思う。
お近くにおいでの際はぜひご覧ください。
コメント (6)
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