広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

竿燈の準備

2009-07-25 18:22:39 | 秋田の季節・風景
まずはおとといの千秋公園二の丸胡月池の本物の大賀ハス(前回の記事
やはり散っていた。ふくらんだつぼみが1つあったけど、あどれさんによれば今朝はそれが咲いていたとのこと。
でも、他のつぼみは出ていないばかりか、これ以外の株はやや小さかった。今年はやっぱりもう咲かないのかもしれない。外堀の大手門の堀のハス(大賀ハスではないけれどきれい)を楽しんだ方が良さそう。

さて、8月3日からの「竿燈まつり」まであと10日を切り、各所で準備が進んでいる(前回の記事)。
以前、旭川の増水やアオサギを撮影した、秋田駅からの広小路西端、竿燈まつり本会場近くの歩行者専用の大町公園橋(かつての「さいわい橋」)。
秋田駅前方向
竿燈まつりが近くなると、橋の真ん中に竿燈が立てられる。
反対側大町方向
そういえば、後ろは「イーホテルショッピングモール」に名称変更したはずの旧「ファッションアベニューAD」だが、外壁はまだ「AD」と表示され、右側の「もうすぐ、会える New AD」とかいう赤い垂れ幕は色あせちゃってますけど…

この竿燈は地元の北都銀行がスポンサーとなっているので、同行の秋田犬のキャラクター「ほっくん」が竿燈を揚げている。台座に「ドッコイショ~ ドッコイショ!」と書かれているが、これが観客のかけ声(イントネーションが秋田なまりで独特)。
提灯には電球が入っていて夜は光り、てっぺんには日の丸がついている。祭り本番ではてっぺんに神社からもらった御幣をつけるが、本番以外では、風向きの確認と見栄え(先端の注意喚起もあるかも)のために、何らかの旗を付けることが多いようだ。
提灯や竿燈全体の規格は、フルサイズの「大若(おおわか)」に準じていて、記念撮影する人もいる。でも残念に思うのは、提灯の色が白いこと。実物は黄色っぽい。
おそらく費用の面で、安価なものを使っているのかもしれないが、本物を見てきた地元民としては、違和感を感じる。

こうした街角やショッピングセンター内に設置される竿燈は正式名称かどうかは分からないが「置き竿燈」と呼ばれ、この時期あちこちで見られる。北都銀行以外は本物と同じ提灯を使っていることがほとんどだと思う。
北都銀行も竿燈に出ているから本物の提灯は持っているはずだし、10月には山形の荘内銀行と経営統合をするのを機会に来年以降は本物の使用を検討してはいかが?
【29日追記】秋田駅前では、JR東日本が本物の提灯を使用した置き竿燈を設置していた。

大町公園橋の路面のタイルには、各町内の竿燈の提灯のデザイン(町紋)が描かれている。

会場の竿燈大通り東端
中央分離帯の端にも置き竿燈。会場の端なので、テレビや報道写真にうつる頻度が高く、「秋田」「竿燈」の文字や日程を書いた提灯が下がる重要な広告塔といったところか?
これは実行委員会が設置したものだろうから、提灯は本物。提灯の図柄の中央2列は秋田市章、両端の扇に赤丸は旧藩主佐竹家の家紋であり、秋田市竿燈会(市役所とは関係なく、竿燈に参加する人達が所属する組織)の紋。てっぺんは日の丸。

竿燈大通りはケヤキの植わった中央分離帯があり、そこが有料の観覧席になっている。今年は売れ行きが例年になく悪いそうだ。(両側の歩道からは自由に見られる)
かつては相撲の桟敷席のような平らな板だったが、最近はひな壇形式に変わっている。いずれも設置工事が必要で、例年7月下旬から始まる。今日の段階で席自体は大方設置が終わったようで、今後案内板などが取り付けられるだろう。

竿燈大通りといえば、西端に「秋田中央道路」の地下トンネル出入口ができたので、分離帯がない部分ができた。開通に当たって、祭り会場を移転しようかという話まで出たようだが、結局、祭りの時間帯はトンネル全体を通行止め。出入口付近はいろいろ細工をして観覧席を設置しているようだ。
オレンジの「ライト」という看板の下がトンネル
トンネルの真上の分離帯末端の観覧席。落っこちないように網が張ってある。
路肩に提灯を吊るす作業が行われていた。
例年、地元報道機関3社がスポンサーになったピンクと白の電球入り提灯が吊るされる。
提灯の上には、ワイヤーも張られる。これは電線が地中化されているため、竿燈が客席に倒れないようにするため(それでも倒れる場合がある!)。

信号柱・街灯のみでは支えが足りないので、仮設のポールも設置する。
場内放送のスピーカーも付いてる
なお、ここの街灯は竿燈の提灯をモチーフにしているが、光が上にも拡散して効率的でなさそう。個人的にはデザインが好きじゃない。実際、他の新しい道路には設置されていない。
傷つけないように何かを巻いて“養生”している。ちょっと見栄えが悪いかな
ワイヤーの「162」というのは観覧席の席番。【8月6日訂正】観覧席の番号ではありませんでした。運営側の位置を管理する番号のようで、各参加団体に「○日の1回目は162番付近で」などと使うようです。
取り付けたばかりの提灯が、完全に伸びていないのが多かった。自重で自然に開くんだろう。

秋田市役所前の芝生(合同練習が行われた場所)では置き竿燈の設置作業が行われていた。というか実は「再設置」作業。先週の強風で折れてしまったようだ。
倒れたのなら起こせばいいが、折れたから一からやり直しなんでしょう。とんだ災難でした。てっぺんには若草色の秋田市旗が付いていた。

市役所向かいの秋田県庁県議会議場前では、県庁竿燈会(県庁職員有志で竿燈に出る団体)が練習していた。
昨年の植樹祭PRなど使い古しの提灯で、46個全部でなく縦2列を外している。てっぺんは白い御幣状のものが付いていたけど、紙テープ? 写真が分かりにくいですが、
額に乗っけてます! 腰!(いちばん難しい技のはず)
上手い! 今日は風が弱く、提灯が少ないと多少軽くてやりやすいのかもしれないが、高さ12メートル、50キロ近い竿燈です。

次も竿燈が近づく町の様子を紹介します。
コメント (5)
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