広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

蝸牛・蓮・鴨

2009-07-18 17:29:17 | 動物・植物
裏側(西側)から千秋公園へ登ろうと木々の下に入った瞬間に涼しさを感じた。湿度は高いが、体感温度が5度くらいは下がったかもしれない。歩くうちにまた汗をかいてしまったが、植物や自然の力のおかげだ。
そんな木々に囲まれた細い階段の真ん中に
カタツムリ!
カタツムリも種の同定が難しくて名前は分からないが、きれいで大きな殻のカタツムリ。昔、小学校1年生の教科書「たのしいりか(大日本図書)」とか教育テレビの「理科教室小学校1年生~なんなんなあに~」に“出演”していたのに似ている。秋田(少なくとも僕の身近で)ではほとんど見たことがない種類。
道の真ん中で止まっていたので、踏まれないように脇に寄せようと殻を持とうとすると吸着力が強くてびっくりした。

実は我が家の庭にもカタツムリはいて、アジサイの葉っぱといういかにもふさわしい場所のほか、玄関の壁にもよく出没する。
【2022年8月20日追記・この小さいカタツムリは「オナジマイマイ」という種のようだ。外来種で、今は日本で広く一般的に見られるとのこと。不思議な和名「オナジ」は「同じ」で、どうもラテン語の学名の訳で、誤訳というかあまり上手い訳ではない、みたいな感じらしい(不確実な情報)。】
こちら(比較はボールペンの先。暗所での撮影なので写りが悪いです)
我が家にいるカタツムリとしては大きい方だが、千秋公園のよりは2回りくらい小さくて、殻の厚さ(高さ)が薄い感じもする。
殻があまりきれいじゃない。頭を殻にしまっていることが多く、頭を入れたまま壁にくっ付いていたし、撮影中も頭を出してくれなかった。

そして、花に水をやろうとじょうろに水を入れると、底から小石のようなものが浮かんでいた。
写真中央
チビカタツムリ 上と同じ種の子供だろうか?
頭やツノだかヤリだかも一生懸命伸ばして動いていて、結構移動速度が早い。数分の撮影中に親指から小指側の手のひらの端まで横断していた。
上と同じボールペンです 透き通るような殻はちゃんと渦を巻いてる
大きくなったら玄関の壁に来るかな?

千秋公園に戻って、大賀ハスの話。
以前も記事にした通り、広小路に面した外堀「大手門の堀」のハスは大賀ハスではない別品種です(美しいことに変わりはないけど)。大賀ハスは二の丸の藤棚のある「胡月池」にあります。
胡月池には大きな説明看板が立てられている
2002年にいきなり譲ってもったような書き方で、勘違い&取り違えの一件については書かれていないけど、書くと恥ずかしいからこれでいいでしょう。
この書き方では、「大賀ハス」=「学名 Nelumbo nucifera」と解釈できなくもないが、学名は「種(しゅ)」、つまり「ハス」に対して付けられるもの。だから外堀のハスも、食べるレンコンもみんな「Nelumbo nucifera」には違いないので、やや気になる書き方と言えなくもない。
【19日追記】「和名:ハス/英名:lotus/学名:Nelumbo nucifera/品種名:大賀ハス」とすれば誤解がない表記になると思う(「大賀ハス」が正式な品種名として認められているかどうかは分からないが)。まあ、そこまで厳密にしなくてもいいけど。
あと、この池の名前を「こげつち」だと思っていたが、「こげついけ」と読みが振られている。公園の管理者がそう言ってるんだから、そうなんでしょう。
奥が藤棚、中央はスイレン、左手前がハス
説明にもあったように、鉢植えを池に沈めて、網で囲っている。6株もらったとあったが、5株しかないような気がした?
そのうちの1株が2輪開いていた
外堀のハスを紹介した記事で、開きかけのハスの花に「お寝坊」なんてコメントしてしまったが、それと似た状態。
ハスの生態を調べたら分かった。
ハスの花は早朝に咲いて、午後にはしぼんでしまうが、1つの花が4日に渡って咲くそうだ。1日目は半開きで閉じ、2・3日目は全開して閉じ、4日目は全開後に散るらしい。(品種や生育環境によって差があるかもしれません)
つまり、前回の写真やこの大賀ハスは開花の1日目と考えられる。

ということは法則通りだとすれば、21日までの間、胡月池の大賀ハスが見られることになる。
他の株には今のところ蕾が確認できず、花の咲いている株も数日後に別の2輪ほどが咲いてしまうと次の蕾はなく、今年はもう咲かないかもしれない。(今後新たに蕾が出てきて8月以降に咲く可能性もなくはないですが)
今日・明日の雨が心配だが、この連休は「本物の大賀ハス」を見る絶好のチャンスです!
※繰り返しますが、外堀の従来のハスの方が株数も花数も多く見応えがあり、当分の間、毎日花を楽しめると思います。また花までの距離も近いので、美しい花を間近で見られます。(上の大賀ハスの画像は最接近して35ミリフイルム換算で焦点距離300ミリの望遠レンズで撮影。外堀なら同じレンズでドアップが撮れます)
※この2日後の様子はこちら

アオサギも来るほどの胡月池、たまにカルガモもいるけど、今日は3羽の子連れだった。

大賀ハスの網を乗り越えてお散歩中でした。
コメント (2)
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