広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

大賀ハス・増水カルガモ

2009-07-20 18:59:48 | 動物・植物
まだ時折小雨がぱらついていた朝の秋田市千秋公園。
外堀・大手門の堀のハス
※これは「大賀ハス」ではなく、秋田市公園課によれば「漁山紅蓮」という別品種と推定されています。前回の記事などに詳細があります
これは大賀ハスではありません
昨日までの大雨・強風のためか、形がくずれた花が一部ある。まだ明るくないからか全開のものはあまりない。でもたくさんの花が咲いていて、相変わらず写真に撮る人がちらほら来ている。ババヘラアイスは今日も県民会館前でなく堀端にいたので、場所を変えたようだ。
堀端すぐでも咲いていて、アップで撮れた

前回触れた、「ハスは1つの花が4日咲き続ける」という“法則”通りであれば、まだ花が咲いているはずの、二の丸胡月池の大賀ハスは、
やはり咲いている
咲いているのは3輪、近々咲きそうな蕾が1つ。
これがホントの大賀ハスです
こちらも天候のためか全開ではなく、距離も遠くて見にくいが、1輪は花の中が見えた
トリミング
外堀の「漁山紅蓮」と二の丸の「大賀ハス」を写真で比べてみると、
 ・葉は同じくらいなのに、花の大きさは漁山紅蓮の方が大きい(大賀ハスがまだ若い株で鉢植えのせいかもしれない)
 ・花弁(花びら)のピンク色は、大賀ハスの方が濃い感じがする。アップの写真で見ると、大賀ハスは「はっきりした条線はなく」と解説看板にある通りで、漁山紅蓮は逆に縦の筋(条線)が明確なので濃淡の差がはっきりし、薄く見えてしまうためかもしれない。
 ・花弁の形は漁山紅蓮が角張ってとがった感じ、一方大賀ハスは丸っこく柔らかい。大賀ハスの看板に「先端は内向きにややカールし」とあるが、この点については漁山紅蓮もそんな感じがして分からない。
以上、両者には同じ品種とは言えない点が認められ、やはり外堀のハスは大賀ハスではないと考えられる。
こうして比較できる意味でも、秋田市が保存団体から本物の大賀ハスを分けてもらって育てているのは意義のあることだと思う。今後とも大事に育ててほしいし、市民でも知らない人が多いから「大賀ハスは二の丸にある」ということをもっとPRするべきだと思う。もちろん外堀の漁山紅蓮も美しいので、このままにしてほしい。

個人的には、外堀の一面に広がるのダイナミックな風景の方が好きかな。

さて、ここ10日ほどで3度目の大雨で、この週末に旭川上流では累計200ミリ以上の降雨があった。
市内の旭川はこんな感じ
ピークは過ぎたようだが、水位はまだ前回の大雨時よりも高い。流れは人が歩くよりも速い。
そんな中をカルガモの親子が泳いでいた

子供が10羽もいる
幼鳥は飛べないはずだから、逃げる機会を失って取り残されてしまったのだろうか。

カルガモは10個以上産卵するそうだが、巣立ちまで生き残るのはわずかだろう。先日胡月池にいたのは子供が3羽しかいなかった。また、カルガモの親は子が大きくなった段階で、密度が高い(自他の子が多い)場合は、「子殺し」をする習性もあるそうで、適正な密度を保とうとする本能があるのだろう。だから、この10羽全部が巣立つのは元から無理ではある。
でも、今の段階では母鳥は必死に子を守ろうと、安全な場所を探しているようだった。

最初はただ流されているように見えたが、母鳥の先導で流れにさからったり、対岸へ横断したりしている。
こっち岸に来た
と思ったら
対岸へ
いつもは足がつく浅瀬や上陸できる場所がたくさんある旭川だが、今はこの増水と速い流れ。休む場所はあるだろうか。
見ていると、護岸のすき間から生えた草が流れを緩和している場所があり、その川下に入ったり上に乗ったりして、息抜きはできるようだ。
草に乗って一息
でも母親はゆっくり休ませる間もなく移動して、子供たちが「ぴーぴー」鳴きながらついて行く(胡月池の3羽は鳴いてなかったから、こっちの必死さが分かる)。なかなか厳しい。
コメント (4)
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