アパートの名前は大家さんが決めるんだろうけど、ユニークなものがある。秋田市中心部で見つけたものをご紹介します。
1.由来が分かります(写真がありません)
・ハイツポストサイド
ポストのそば、でなく秋田中央郵便局のそばにある。だから正確には「ポストオフィスサイド」か。東京都にも同名のものがあり、郵便局の隣らしい。
秋田中央局はATMや局前のポスト回収が深夜まであり、24時間窓口もあるから、便利といえば便利かもしれない。でも、ここは郵便局の裏側で、正面には遠回りになり、どちらかといえば(隣にある)「社会保険事務所サイド」だ。
・ツインリーフ
「双葉屋(二葉屋かも?)」というお菓子屋さんの跡地にあるということを知れば由来は簡単。直訳です。ただし、植物の双葉(子葉)は英語で「a seed leaf」とのこと。
なお、双葉屋の息子さんが、近くで開いた洋菓子店がけっこう有名な「ドゥ・フィーユ」。これも「双葉」のフランス語直訳だ。
2.由来は分かるけど…
秋田市には「桜田」さんという姓がわりといらっしゃる。
桜田○○という会社の事務所の隣のアパートは、
サクラダファミリア
永遠に建築が続くスペイン、バルセロナの教会名にかけて「桜田ファミリア」! ※正確にはカタルーニャ語で「Sagrada Familia」=サグラダ・ファミリア。
壮大な名前だが、普通のアパートに見え、建築中なわけはなく既に工事は終わっている。
実は大家さんは建築会社なのがおかしい。いつでも補修はしますよということ?
3.難読&由来不明
ごく普通のアパートだが、「夢生ハウス」と書いて
「ゆなハウス」だそうです。
読みも由来も分からない。
4.どうしてそういう名前?
アパートメントハウス2008 ムーミン
昨年できたばかりらしいがここも普通のアパート。「ムーミン」ってあの?
作者のトーベ・ヤンソンはフィンランド人だが、フィンランド語で「Muumi」、スウェーデン語で「Mumin」、英語では「Moomin」らしいので、ここではスウェーデン語を採用している。
上部の3つの物体は、ムーミンパパの帽子だろうか? 緑色の「U」とその上の黄色い耳状のものでムーミンの顔を表しているように見える。
ここは場所的に大学生を対象としたアパートと思われる。今の大学生が小さかった頃は、アニメのムーミンは放送されていなかったはずだから、もしかしたらムーミンを知らない入居者がいるかもしれない。今の学生向けなら「ピカチュウ」の方が受けがいいかもしれない。大家さんの好みだろうか?
たまねぎアパート
日本武道館をてっぺんの擬宝珠の形から「タマネギ」と呼ぶが、ここは普通のアパート(ってフレーズを毎回使ってますね)。
タマネギとアパートを結びつけてしまうとはスゴイ。
不整形な黄色いタマネギの看板と手書き風の「たまねぎ」の文字、きっと大家さんは並々ならぬ思い入れがあって、命名したのだろう。我々には分からないけど。
でも、ネットで「たまねぎアパート」で検索すると、わずかにヒットし、
・秋田市出身の方が実家近くの珍名アパートとして挙げ「大家さんはいいだろうが住む人の身になってほしい」
・宛て名シール貼りの内職をした、他県の方が「いろんな地名や名前があったが、一番のヒットが『たまねぎアパート』。なぜたまねぎ!?」
・昔、実際に住んでいた方は「アパート名が恥ずかしくてレンタルビデオの会員証を作れなかった」(←アパート名を書かずに「○○町1-2-101」と部屋番号だけを書けばいいのに)
と、あまり評判は芳しくない。でも僕はなんとなく好きです。
「りんごアパート」なんてかわいいし弘前にありそうだけど、ないかな? 「にんにくアパート」とかだとちょっと…
ククルビターチェ
昔は「コーポ○○」と、大家さんの姓だったが、リニューアルして名前が変わった。「CUCURBITACEE」と英語とは少し違う綴りと、濃いピンクでヒョウタンから手が伸びた絵がかかれている。
タマネギの次はヒョウタン?
末尾の「cee」はよく分からないが、それを除いた「Cucurbita」=ククルビタは、実はウリ科「カボチャ属」の植物に世界共通の名として与えられたラテン語の「学名」。さらに1つ上の階層の「ウリ科」を示す学名はアパート名に良く似た「Cucurbitaceae」。
また、ゴーヤ(ツルレイシ)や熟しすぎたメロンの苦み成分は、これにちなんで「ククルビタシン」と名付けられている。
ヒョウタンはウリ科ユウガオ属(Lagenaria)だが、「Cucurbita」は、ラテン語で「ヒョウタン(ウリという情報もあるけど)」を表す言葉が由来のようで、そこからアパート名になったのだろう。
アカデミックな話になったが、結局、ヒョウタンとアパートのつながりは分からなかった。これも大家さんの思い入れがあるのだろうか。
前を通るたびに気になってしょうがない。
※追加編はこちら
※この記事冒頭にも関連する内容。この記事後半も。2021年の記事。弘前版。番外編でアパートの看板。静岡駅前のビルの名前。
1.由来が分かります(写真がありません)
・ハイツポストサイド
ポストのそば、でなく秋田中央郵便局のそばにある。だから正確には「ポストオフィスサイド」か。東京都にも同名のものがあり、郵便局の隣らしい。
秋田中央局はATMや局前のポスト回収が深夜まであり、24時間窓口もあるから、便利といえば便利かもしれない。でも、ここは郵便局の裏側で、正面には遠回りになり、どちらかといえば(隣にある)「社会保険事務所サイド」だ。
・ツインリーフ
「双葉屋(二葉屋かも?)」というお菓子屋さんの跡地にあるということを知れば由来は簡単。直訳です。ただし、植物の双葉(子葉)は英語で「a seed leaf」とのこと。
なお、双葉屋の息子さんが、近くで開いた洋菓子店がけっこう有名な「ドゥ・フィーユ」。これも「双葉」のフランス語直訳だ。
2.由来は分かるけど…
秋田市には「桜田」さんという姓がわりといらっしゃる。
桜田○○という会社の事務所の隣のアパートは、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/82/9fd3a5b21af9a49800bb43eb9b457c35.jpg)
永遠に建築が続くスペイン、バルセロナの教会名にかけて「桜田ファミリア」! ※正確にはカタルーニャ語で「Sagrada Familia」=サグラダ・ファミリア。
壮大な名前だが、普通のアパートに見え、建築中なわけはなく既に工事は終わっている。
実は大家さんは建築会社なのがおかしい。いつでも補修はしますよということ?
3.難読&由来不明
ごく普通のアパートだが、「夢生ハウス」と書いて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/89/d52fd3743c346ea7fea939979116ba1b.jpg)
読みも由来も分からない。
4.どうしてそういう名前?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/c6/354712d043e21a51675a705c8840e802.jpg)
昨年できたばかりらしいがここも普通のアパート。「ムーミン」ってあの?
作者のトーベ・ヤンソンはフィンランド人だが、フィンランド語で「Muumi」、スウェーデン語で「Mumin」、英語では「Moomin」らしいので、ここではスウェーデン語を採用している。
上部の3つの物体は、ムーミンパパの帽子だろうか? 緑色の「U」とその上の黄色い耳状のものでムーミンの顔を表しているように見える。
ここは場所的に大学生を対象としたアパートと思われる。今の大学生が小さかった頃は、アニメのムーミンは放送されていなかったはずだから、もしかしたらムーミンを知らない入居者がいるかもしれない。今の学生向けなら「ピカチュウ」の方が受けがいいかもしれない。大家さんの好みだろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/9c/434c76433b3131d1c0e700b8197e8d6b.jpg)
日本武道館をてっぺんの擬宝珠の形から「タマネギ」と呼ぶが、ここは普通のアパート(ってフレーズを毎回使ってますね)。
タマネギとアパートを結びつけてしまうとはスゴイ。
不整形な黄色いタマネギの看板と手書き風の「たまねぎ」の文字、きっと大家さんは並々ならぬ思い入れがあって、命名したのだろう。我々には分からないけど。
でも、ネットで「たまねぎアパート」で検索すると、わずかにヒットし、
・秋田市出身の方が実家近くの珍名アパートとして挙げ「大家さんはいいだろうが住む人の身になってほしい」
・宛て名シール貼りの内職をした、他県の方が「いろんな地名や名前があったが、一番のヒットが『たまねぎアパート』。なぜたまねぎ!?」
・昔、実際に住んでいた方は「アパート名が恥ずかしくてレンタルビデオの会員証を作れなかった」(←アパート名を書かずに「○○町1-2-101」と部屋番号だけを書けばいいのに)
と、あまり評判は芳しくない。でも僕はなんとなく好きです。
「りんごアパート」なんてかわいいし弘前にありそうだけど、ないかな? 「にんにくアパート」とかだとちょっと…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/29/124cacf2bea904ed61ed4dc57323ffa1.jpg)
昔は「コーポ○○」と、大家さんの姓だったが、リニューアルして名前が変わった。「CUCURBITACEE」と英語とは少し違う綴りと、濃いピンクでヒョウタンから手が伸びた絵がかかれている。
タマネギの次はヒョウタン?
末尾の「cee」はよく分からないが、それを除いた「Cucurbita」=ククルビタは、実はウリ科「カボチャ属」の植物に世界共通の名として与えられたラテン語の「学名」。さらに1つ上の階層の「ウリ科」を示す学名はアパート名に良く似た「Cucurbitaceae」。
また、ゴーヤ(ツルレイシ)や熟しすぎたメロンの苦み成分は、これにちなんで「ククルビタシン」と名付けられている。
ヒョウタンはウリ科ユウガオ属(Lagenaria)だが、「Cucurbita」は、ラテン語で「ヒョウタン(ウリという情報もあるけど)」を表す言葉が由来のようで、そこからアパート名になったのだろう。
アカデミックな話になったが、結局、ヒョウタンとアパートのつながりは分からなかった。これも大家さんの思い入れがあるのだろうか。
前を通るたびに気になってしょうがない。
※追加編はこちら
※この記事冒頭にも関連する内容。この記事後半も。2021年の記事。弘前版。番外編でアパートの看板。静岡駅前のビルの名前。