広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

街のアオサギ

2009-07-16 20:48:55 | 動物・植物
約10日ぶり(前回の記事はこちら)の臨海大橋・勝平山の鷺のコロニー。鷺たちの様子は前回と変わっていないようだったが、ネムノキの花が咲いていた。(現地では遠目で気づかなかったけど)
アオサギ(親鳥?)とネムノキ
コブシ・ヤマザクラ・ニセアカシアにネムノキ。木が多い山だとは思っていたが、鷺の観察を通して、植物の豊かさも知った。

今回の記事は秋田市中心部での鷺の様子。
秋田駅から広小路を真西へ約1キロの旭川の大町公園橋(先日の増水時の記事はこちらこちら)。
駅の対岸・大町側から下流方向
左端のビルは秋田県でいちばん高いビル、「ベルドゥムール ランドマーク秋田」(高さ95.33m、地上29階)。名前からは何のビルか分からないが、マンションで最上階に入居者専用天然温泉があるだけなので、市民には縁がない。ここには昔は「協働社」という、ちょっと庶民的なデパートがあって、中心市街地のにぎわいの1つの拠点だったのだが、寂しくなった。さて上の写真の矢印に注目。ズーム。
人や車が行き交う道路の下にいるのは

アオサギ!(カメラ目線?)
昨年も記事にしたように、秋田市中心部の旭川には勝平山のアオサギが飛んできていることがわりとある。
特にこの大町公園橋の下ではよく見かける。いつも同じ個体かどうかは分からないが、勝平山から山王大道り・竿燈大通りの上をほぼ真東に3キロ飛べば来られるし、千秋公園のお堀の排水口と思われる部分があるので、水温や水流の関係で餌の魚が集まりやすいのかもしれない。鷺は夜目が利くので、夜間にいることもある。
排水口部分にコイが数匹いる
いくら大型のアオサギでもコイは食べるには大きすぎるね。見えないけどアオサギの餌になる小魚もいるんだろう。

寂しくなったとはいえ県庁所在地のど真ん中、歓楽街や道路の近くに、大型の鳥類がいるというのは珍しいと思う。
もっともアオサギは比較的人を恐れない種のようで、他の都市でも城跡のお堀にいたのを見たことがある。ただ秋田市の場合、勝平山の大規模コロニーが近く、飛来したのを見かける頻度が高い。
川をじっと見つめてる
でもあまり獲物がいないのか、突っ立てるだけ。子育ても一段落して、あまり食べ物に困ってるわけでないのだろうか。
人を恐れないアオサギでも、橋や道で立ち止まった人などには注意を払っているらしく、今までの経験上、個体差があるが、近づきすぎると逃げてしまう。だから、慎重に少しずつ近づく。
勝平山よりもアップで撮れる。親鳥だろうか、羽がきれい
もっと近づけるかもと思っていたが、
かがんで 離陸

背景は菓子舗榮太楼、二丁目橋のケヤキ、ドコモのアンテナ
この後180度旋回して千秋公園の方へ飛んで行った。狭い町中でよくぶつからずに飛べるもんだ。
餌を探していたのなら悪いことをしてしまった。

約20分後。
大町公園橋から直線で400メートルほどの千秋公園
ハスが咲いている外堀から中土橋通りを進み、園内への坂の下、県民会館の裏に内堀がある。外堀と違って、葦か何かの草が生い茂る、“池”っぽいお堀。堀端には数本のシダレザクラがぽつぽつとあって、花見のアクセントになっている。
そのシダレザクラの枝のてっぺんに、
アオサギ
確証はないが、さっきの個体かもしれない。
アオサギは千秋公園にもたまに顔をだし、この内堀のほか、外堀と二の丸の胡月池の藤棚で見たことがある。川ではないし魚もあまりいそうではないが、やっぱり水鳥は水辺が落ち着くのだろう。

堀のほとりの道へ行って近づいて撮影できた。だるまさんが転んだ方式で少しずつ近づいたためか、「さっきの奴だ」と思ってくれたのか、ほとんど警戒していなかった。

こういう風に枝に止まれる(脚の構造)のが鷺と鶴の大きな違いではあるが、シダレザクラにアオサギが止まっているのはヘンな光景。
大きな体で枝がしなった木に止まるのは不安定そうだけど、そうでもないらしく
掻いたり

首をひねったり

羽のお手入れしたり
リラックスしているご様子。餌を探しているわけでもなさそう。勝平山は仲間がたくさんいてギャアギャアうるさいから、たまには1羽になりたい?
 
アオサギというだけに、光の当たり方では灰色の部分が薄い青色に見えなくもない。
体の白い飾り羽がきれいだが、頭の後ろの黒い「冠羽」がやや短い気がする。個体差か年齢によるものか、繁殖期でないためか?
大きな鳥好きとしては、楽しい経験だった。
コメント (4)
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