広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

地震関連

2011-04-02 21:14:25 | 地震
●震災の名前
3月11日の地震は、気象庁が「2011年東北地方太平洋沖地震」と命名していた。これは地震そのものの名前。
一方、地震に伴う災害については、各報道機関などがまちまちの呼称を使っていた。

4月1日午後の閣議において、今回の震災の名称を「東日本大震災」とすることが決まった。
今後はこの名称が多く使われると思われる。
「東北関東大震災」と呼んでいたNHKも、昨日から「東日本大震災」に改めている。


●計画停電
東北電力では、4月4日(月)から10日(日)までは、引き続き計画停電を実施しないこととした。

●ごみ収集
収集車の燃料不足が懸念されたことから、東北地方の多くの自治体がごみ収集を縮小していたが、ほぼ元に戻っている。
秋田市も、週明け4日から、家庭・資源化物/粗大の各ごみを通常通り収集/受け付けする。

●ゆうちょATM
地震発生後、郵便局外(ショッピングセンターなど)にあるゆうちょ銀行のATMは、使用を停止していた。
現在はどうなのか、公式サイトには明確に書かれていない。

でも、秋田市内の局外ATMは、昨日の時点で稼動していた。

●秋田県内陸北部で震度5強
昨日1日の19時49分頃、秋田県内陸北部を震源とするマグニチュード5.0の地震があった。
大館市で震度5強、北秋田市で震度5弱。酒瓶が割れるなどの被害があった。秋田市が位置する沿岸南部は震度3だったようだが、観測地点としての「秋田市(秋田地方気象台のことだと思われる)」は震度2だったようだ。(秋田市雄和では震度3を観測)
個人的には震度3くらいの体感。震源が近く、直下型(内陸地震)であるためか、今までの地震とは揺れ方が違う気がした。

秋田県の内陸南部を震源とする地震はたまに発生していたが、北部での地震は記憶になく、びっくりした。
秋田地方気象台の発表によれば、同じ断層で1955年10月19日にマグニチュード5.9の地震が発生して以来のようだ。
「今後1週間程度は震度4から震度5弱程度の強い揺れが起きる恐れがある」ことと、地盤が緩んでいるため土砂災害に注意するよう呼びかけている。(統計学的・科学的根拠もあるのだろうが、地震発生後の常套句とも言える)


その後、20時58分頃には岩手県沖を震源とする地震もあり、秋田市で震度3を観測した。緊急地震速報は出なかった(最大震度が4のため)。
ちょうどこの時間、NHKでは県域のローカルニュース放送中(天気予報)だったが、秋田放送局では揺れていることにひとことも触れなかった。アナウンサーもスタッフも誰一人気付かなかったのだろうか。
新しい秋田放送局の建物(秋田放送会館)は免震構造になっているので、揺れを感じなかったのだろうか。視聴者は不安な気持ちになっているっていうのに…


●JR秋田支社春の臨時列車
運休している快速「リゾートしらかみ」は、弘前さくらまつりに合わせて23日(土)から運転を再開することになった。
青森-秋田の2往復の運転で、弘前-秋田の1往復は運転見合わせ(運転開始日は後日告知)。

5月15日に弘前-五所川原間で運転を予定していた、快速「りんごの花風っこ号」は運転を取り止め。
これは使用する車両(トロッコ風の「びゅうコースター風っこ」)が仙台に所属しているため、運んで来ることができないためだと思われる。


弘前さくらまつり関連の臨時列車は予定通り運行で、さらに追加の臨時列車運行が決まった。
秋田-弘前間の快速「弘前 夜桜観賞号」だそうで、リゾートしらかみの先代“青池”編成を転用した「クルージングトレイン」(指定席・自由席1両ずつ)を使用。4月29、30日、5月3、4日運転。
所要時間は2時間半ほどなので、五能線経由ではなく、奥羽本線大館経由での運行だと思われる。
秋田からの夜桜日帰り見物客向けの臨時列車の運行は前例がなかったはず。

弘前のさくらまつりは、震災に配慮しながらも開催するとのことだったが、ライトアップをどうするかは調整中とのことだった。
個人的には、今年は夜桜は中止もやむを得ないと考えていたが、この列車が運転されるということは、実施するのだろう。(弘前観光コンベンション協会のサイトに「夜間特別照明は、PM11:00までです。」と出ていたからやるんだ)

観光客の激減が予想され、弘前の観光業界への影響も必至だから、秋田など近場から多くのお客さんに来てもらおうと、JRが運転を決めたのだろうか。
ただ、行きは秋田12:36→弘前15:06でいいとして、帰りは弘前20:29→秋田22:59。これだと、秋田方面の最終、寝台特急「日本海」(秋田までは指定席特急券で乗車可)の弘前発20:14とわずかしか違わず、あまり意味がない(特急料金不要できれいな車内というメリットはある)。
せっかく運転するなら、もっと遅い時刻にしてほしかった。
コメント (2)
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新年度交通関係の動き

2011-04-02 17:23:59 | 秋田のいろいろ
新年度の秋田市の路線バス関連の動きをまとめます。

まずは中央交通のダイヤ改正。
近年の春のダイヤ改正は小規模で、今回も秋田東営業所と神田笹岡線の廃止に関連する動きのほかは、ほとんどの路線でダイヤに変化はない。
今までは案内所で時刻表をもらわない限り、事前に新ダイヤが分からなかったが、今回は数週間前(地震より前?)に変更される路線分の時刻表が公式サイトに掲載された! 今までになかったことだし、早い。利用者としてはありがたい。
しかも掲載されたのはpdf形式の表で、始発・途中停留所の一部・終着の時刻が掲載されていて、いまいち使い勝手が悪い時刻表検索システムよりもずっと分かりやすい。

主な改正点は以下の通り。
※勘違い・見間違いがあるかもしれません。特に運行時刻については、時刻表や窓口でご確認ください。
●南大通り経由大川反車庫行き
これは営業所や路線の廃止と無関係と思われる変更。
秋田駅前(西口)と大川反車庫(秋田営業所)を結ぶ路線は、「長崎屋経由(中央交通本社前を通るので、“中央交通線”と呼ぶこともあるようだ)」と「県庁・八橋(八橋運動公園)経由」があり、どちらも早朝から深夜まで多数運行されている。
両経由とも秋田駅-山王十字路は同じ経路なので、秋田駅近くの一方通行区間では、上りは中央通り、下りは広小路を通る。

そんな中、何年か前(わりと最近?)、「南大通り経由」の大川反車庫行きができた。平日の朝8時台に下りが2本だけ運行されていた。
経路は、 西口→市民市場前→南大通り→五丁目橋→北都銀行前→交通公社前→(以下県庁経由と同じ) で、広小路は通らない。

その南大通り経由が、今回1本減便となり、秋田駅8時ちょうど発の1本だけになる。

この路線は、南大通りから1本入った所にある中通総合病院への通院患者を狙った路線だと思われる。
南大通りは、数年前まで時間帯を区切って一方通行の規制があったため運行しづらかったのかもしれないが、南大通りを通る路線バスは極めて少なく、市街地でありながら路線バス“空白域”になっている。
その南大通りのほぼ真ん中に位置する中通総合病院は、秋田駅から1.2キロほど。
牛島経由の路線の有楽町バス停からでも、600~700メートルは歩くことになる。病人や真冬・真夏にはつらい道のりだ。周りには他の病院・医院がいくつかあるし、高齢者が多いであろう住宅地でもある。こういう場所にこそ、循環バスを走らせて、通院や買い物の利便を高めるべきだと思う。

そう思っていたのに、やはり南大通り経由の路線は定着しない運命にあるのだろうか。利用率が芳しくなかったのかもしれないし、渋滞に巻き込まれるなど運行面の問題があったのかもしれない。

●城東消防署経由駅東団地線
秋田東営業所の廃止に伴い、従来の城東消防署経由秋田東営業所線の代替として、駅東団地線が運行を開始。
(再掲)赤い線が従来の城東消防署経由東営業所線
秋田駅西口-明田地下道-東通仲町-城東消防署前-駅東団地
という経路で、東営業所線の駅東団地-秋田東営業所入口-秋田東営業所の区間だけをカットした形になる。
在りし日の東営業所線。中型だけでなく小型バスも走った

新しい駅東団地線は7時台~20時台にかけて、毎時1~3本運行。(平均すると毎時2本程度。土日祝日はやや少ないが同程度)全体的な本数としては、営業所時代とそう変わらない感じで、意外に多い。
営業所時代は秋田駅西口発の最終が21時37分(平日・土日祝とも)だったのが、駅東団地線では平日19時35分、土日祝日19時5分とだいぶ早くなる。駅東団地発秋田駅行きの最終は20時台で、3月までと同じ。
時刻表を見る限りでは、秋田駅から駅東団地へ行った車両が、そのまま折り返して駅に戻ってくるという単純なダイヤではなさそう。
駅東団地バス停付近。左側のバス停が始発になる
こんな住宅地の道路上で方向転換できるわけもない。

現地で確認したわけではないが、駅東団地到着後/発車前は、秋田駅東口まで/から回送しているのではないだろうか。
利用率と比べて多めの運転本数であることも踏まえれば、秋田駅東口発着の路線に使う車両の回送を兼ねた路線だと考えられる。
以前の繰り返しだが、免許申請などが手間だろうけど、駅東団地-秋田駅東口間でも客を乗せて営業運転し、西口-城東消防署-駅東団地-東口と環状に運行してくれれば、利便性が高まる(西口でも東口でもいいから駅に行きたい時に便利)と思うのだが。

それにしても、
 駅東団地のバス停(3月撮影)
表示板がボロボロサビサビだったり、文字や色が薄れた上に傾いていたり。
秋田市交通局から引き継いだポールが、リニューアルされないまま現在に至っているようだ。
【追記】しかも表記が「駅東団地“前”」と「駅東団地」で揃っていない! これは設置した交通局の責任だけど。

秋田東営業所線時代は、中型バスとともに小型バスも走っていた。駅東団地線ではどうなのだろう。
僕が最初に見かけた時は、中型バスだった。
その行き先表示(後部は「駅東団地」)
その後、反対方向の駅東団地発と思われるバスが来たが、それはこの記事最初の写真と同型の小型バスだった。駅東団地線でも、小型バスが使われるらしい。
駅東口発の「駅東線(駅東団地線と紛らわしいけど、大学病院方面の別路線)」が小型バスの路線なので、その回送を兼ねていると思われる。

・小型バス
市営バス時代から東営業所といえば、その小型バス(ミニバス)。
現在は、旧秋田市交通局から譲渡されたもの(たぶん5台)と、自社発注したいずれも「日野リエッセ」の計10台弱? で、秋田市内の狭い道を運行している。
路線が限定されているため、秋田駅の西側で小型車を見かけることはほとんどなかったが、1日から大川反の秋田営業所に移ったわけで、秋田駅まで回送する必要が生じるはず、と思っていたら…
竿燈大通りで営業運転中!
「県庁市役所 秋田駅前」という表示だった。このほかにも、逆方向の「県庁・市役所 八橋球場・車庫」としても走っていた。
小型バスも、秋田駅-秋田営業所(大川反)間で営業運転をするようだ。

といっても、交通局時代にも、交通局東営業所移管から小型バス担当路線移管までの2年間、小型バスが一時的に交通局中央営業所に所属していたことがあり、その当時も小型バスが県庁市役所経由交通局線に使われていた。
弘前の弘南バスでは、大型・中型・小型・マイクロが入り乱れて使われているので、小型バスがどこを走っていても珍しくもないが、いつもは大型と中型ばかりの秋田駅西側の路線で小型バスを見るのは、少し違和感を感じた。
※関連記事はこちら

●神田笹岡線廃止に伴う動き ※以前の記事はこちら
※市営バス時代末期から現在まで、神田線のうち旭野団地(実際には外旭川市営住宅)発着を「神田旭野線」、土崎駅発着を「神田土崎線」と呼んで区別し、笹岡線は神田土崎線の一部という位置づけでした。当記事でも、その区分に従って表記します。
【3日補足】「神田旭野線」の一部は秋田組合総合病院発着。
組合病院移転当初は、組合病院発着分は外旭川市営住宅は通らなかった(旭野団地-組合病院という経路)が、数年前から組合病院発着でも市営住宅を通るように経路が変更(旭野団地-市営住宅-病院)されている。
(再掲)赤い線が神田笹岡線、青い線が神田土崎線と神田旭野線

ダイヤ改正後も笹岡経由でない神田土崎線は変更なし。したがって、秋田駅と土崎駅を結ぶ神田線は、平日上り3本、下り2本、土日祝日は上り下りとも1本になる。昔は1時間に1本あったものだが。

笹岡線廃止に伴い、神田-笹岡-組合病院間では、秋田市が運行する「秋田市マイタウン・バス」の笹岡線が運行を開始した。
公募型プロポーザルが行われ、審査の結果、秋田の大手タクシー会社であるキングタクシーに委託されることになった。同社は既に北部地区のマイタウン・バスも受託している。
こちらのダイヤも明らかになった(秋田市交通政策室のサイトに掲載)。
平日3往復、土日祝日2往復。上り下りとも、平日は7・12・18時台、土日祝日は10・17時台に運行。
3月までの上り平日13・17・19時台、土日祝日17時台、下り平日7・15・17時台、土日祝日7・12・17時台というダイヤに比べれば、偏りがなくなって利用しやすいのではないかと思う。
在りし日の神田笹岡線。数年前から「笹岡・組合(病)・土崎駅」というメリハリのない行き先表示になった
マイタウンバスが運行されない区間では、代替として、秋田駅-組合病院の神田旭野線(神田・旭野団地・外旭川市営住宅経由)、組合病院-土崎駅の組合病院線を増発して対応。
したがって、神田笹岡線のルートではなかった笹岡入口-神田-外旭川病院前-旭野団地-外旭川市営住宅前では、実質的に増便されることになる。

増便分の神田旭野線は、秋田駅-笹岡入口の各停留所と組合病院は3月までとほぼ同時刻(経路が異なるけど所要時間が変わらない)。組合病院線もおおむね同時刻。
そうなると、ちょっと無駄に思える点がある。例えば、
3月までは、平日・土日祝日とも
土崎駅17:08→組合病院17:20→秋田駅17:52
外旭川市営住宅17:35→秋田駅18:00
というダイヤで、途中の笹岡入口→秋田駅間約5キロ弱の区間を8分間隔で続行運転していた。
神田線は1時間に2~3本の運転本数であるし、この時間帯のこの区間にそれほどの需要はない(実際にガラガラ)。笹岡線が遅れることもあるようで、2台が連続して走っているのも何度か見たことがある。

4月からはどうなるかというと、
組合病院17:20→外旭川市営住宅17:28→秋田駅17:53
外旭川市営住宅17:35→秋田駅18:00(変更なし)
となる。
つまり、外旭川市営住宅から秋田駅まで、ずっと7分間隔で続行することになる。
明らかに供給過剰であり、ムダ。どちらか1本にまとめてもよさそうだが、何らかの事情(補助金の条件とか)でできないのだろうか。

でなければ、17時35分発の後は平日は40分、土日祝日は1時間5分もダイヤの空白があるので、17時35分発を繰り下げて運転間隔を均一化すれば、乗車機会が増えてサービスと利用率の向上になる。乗務員の勤務時間や他路線のダイヤへの影響があるのかもしれないが。

●北部市民サービスセンター関連
今回サイトに掲載された時刻表のうち、土崎駅・組合病院関係のものには「4月1日~5月15日まで」とただし書きがある。
以前紹介した、秋田市の「北部市民サービスセンター“キタスカ”」が5月16日に開所する。
昨年から既に一部で報道されていたように、キタスカへ路線バスを乗り入れる計画があるので、それを見越しての暫定ダイヤということなのだろう。

●バス停名変更
予告通り、いくつかのバス停の名称が変更された。
秋田ニューシティ前改め
大町通り
2018年7月17日に表示板が更新された

サティ前改め
イオン秋田中央店前
どちらもローマ字表記はしないのね。

ちなみに、肝心のイオン秋田中央店の店外の看板類は、屋上も含めて「SATY」のまま。
地震の影響もあるのだろうが、まさか店舗よりもバス停の方が先に正式表記になるとは思わなかった。
※このバス停の表示板について、この記事後半。



今度は秋田市のこと。4月1日付「広報あきた」1742号より。
●交通政策課発足
上記のマイタウンバスなど、公共交通に関することを所管する秋田市役所のセクションは、都市整備部都市計画課の「交通政策室」という所だった。昨年度は7名の職員が配置されていたようだ。
それが今年度から「室」から「課」へ格上げとなり、都市整備部交通政策課となった。
新たに、交通安全や放置自転車対策、駐輪場の運営も行うようになった(従来は市民生活部生活総務課所管)。

秋田市の公共交通については、バス会社と協力した利用しやすい路線バスの整備、市長の公約であったはずの新駅設置、公共交通政策ビジョンの実現等々、課題が山積していると思うので、それらの実現に弾みがつくことを期待したい。
なお、4月2日時点では、秋田市のサイトは上記の変更がまだ反映されていない。


広報紙には平成23年度予算の概要も掲載されており、バス関係では2つが目についいた。
●杉のバス乗り場第2弾
2008年度末に秋田駅西口バス乗り場の屋根を、秋田杉材で装飾する事業が行われた。※こちらの記事
市街地の活性化や地場産品の活用が目的のようで、秋田市が言うには好評らしい。どっかから賞をもらったはず。
個人的には、既存のものを覆っただけの安易なものに思え、メンテナンスが面倒そうな気がしていたが、今のところは特に目立って劣化したような部分はなさそうだし、秋田の玄関口として、これはこれでいいかなと思うようになった。

それに気をよくしたのか、「秋田杉の街並みづくりを推進」として「秋田杉を使って、中通二丁目バス停広場(買い物広場)待合の上屋を整備します…800万円」とのこと。

「中通二丁目バス停広場(買い物広場)」とまどろっこしい言い回しだが、要はアゴラ広場・公営駐車場・フォンテAKITAの間の「買物広場」バス停のこと。2009~2010年度には路面などの改修工事を行った。
その時も書いたが、買物広場は「バス停」と言っても、「降車場 兼 バス待機場」の性格が強い。
秋田駅の1つ手前なので、ここから乗車するのは駅を越えて運行する一部路線の利用者のごく一部だけ。あとは待機時間が長いバスが駐車している程度の使い道。
秋田駅から続く大屋根からは直接見えない場所だし、旅行客などは存在すら気づかない場所だろう。

そんな場所に、800万円もかけて杉で飾り付ける必要はないと思う。
むしろ、市内各所のバス停に、待合所を作ればいいのではないだろうか。杉材を使って。
公共交通政策ビジョンでも、屋根付き待合所を整備することになっているし、新屋線のハローワーク前(新国道側上り)では、パチンコ屋の改築に伴って待合所が撤去されてしまったようなケースもあるのだから。

※実際に施工された様子はこちら

●ラッピングバス
バス車両を秋田らしいイラストなどで装飾します…1085万円」というのもあった。
詳細は交通政策室のサイト(http://www.city.akita.akita.jp/city/ur/im/05kotu/rapping/rapping.pdf)にあり、「バス車両活用情報発信事業」だそうだ。
目的は「秋田らしさをイメージさせるイラスト等で、市内を走行する路線バスの車体 をラッピングし、「ブランドあきた」のPRにより本市のイメージアップを図 るものです。」。

内容としては、2つ。どちらも秋田をアピールする車体広告(ラッピングバス)を実施するもので、10月1日からの運行を予定。
1つは「市実施分」。
秋田市が広告主となって3年間行うもの。デザインは市民(市内在住者限定)から「秋田市らしさに関連したもの」を公募し、事業費は980万円。
車体の両側でなく左側(ドア側)だけの「ハーフラッピング」にするのが珍しい。

もう1つは「企業実施分」。
民間企業のラッピングバスの広告料を補助するもの。
広告面積の1/3程度に秋田らしさ(秋田“市”らしさとは書いていないが…)が含まれるのが条件。1企業当たり最大3台、3年まで。
フルラッピングの場合25万円/年間/1台、ハーフラッピングでは10万円/年間/1台を補助し、予算額は105万円。

4月下旬には募集を開始するようだが、詳細が決まり次第、ホームページで告知するとのこと。

秋田市内で秋田市の広告をしても、意味がない気もしなくはないし、ある意味バス会社への“補助金”とも言えそうだけど、これはおもしろそう。
趣旨は異なるが、1991年に旧秋田市交通局が50周年を記念して、市立美術工芸専門学校(現・美短附属高等学院)の生徒がデザイン・ペイントした「秋田の花鳥風月」と「ひまわり畑」と題した路線バスを走らせていたのを思い出した。(ラッピングではなく、白塗りした車体に自分たちで直接描いた)
秋田のラッピング広告はつまらないデザインばかりなので、斬新なものを期待したい。

※続きはこちら

●アンパンマンバス登場!
最後に、新たなラッピング広告バスを発見。
アンパンマンとばいきんまん!
JA共済と秋田県警の名義で「横断まえは 右みて 左みて あんぜんに」とある。(前、見、安全をひらがな表記にするなら、横断もひらがなにした方がよさそうじゃありません? “断”なんて5年生で習う漢字です)
JAスポンサーの交通安全広告の第3弾だ。(最初は上記「つまらないデザイン」のリンクで2009年10月から、第2弾は昨年春頃
アンパンマンがJAのキャラクターなので採用されたのだろうが、秋田の広告バスに有名キャラクターが使われるのは珍しい。
後部は今まで同様、空白がある
臨海営業所行きだったので、同営業所所属だと思われる。
【3日追記】臨海営業所担当路線でたまたま乗車できた。当然ながら車内は普通で、アンパンマンの姿はなし。
【2012年4月5日追記】このバスは、2012年4月時点では秋田営業所に転属になった模様。
※翌年には別のアンパンマンバスが登場
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