広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

やっつけ仕事の掲示板

2011-04-05 21:27:58 | 秋田のいろいろ
今まで何度も紹介してきた選挙ポスター掲示場(掲示板)。※直近の記事はこちら
今回の秋田市の県議選・市議選の掲示板に、あまりにもひどい設置状況のものがあった。
※この記事の写真は個人の家屋等が写っているため、画像に加工をしてあります。

秋田市内のとある市立義務教育学校。
周辺はこんな感じ
通り(上図の横方向の公道)から少し引っ込んだこところに、学校の正門(門はないけど)がある。
通りから正門までは取り付け道路(図の縦方向)があるが、そこも公道らしく、沿道には民家や駐車場などがある。

この学校の正門周辺は、配置がちょっと変わっている。
取付道路から学校を見る
上の写真のように、学校ギリギリまで周囲に民地があるため、魚眼レンズでも使わない限り、正面から校舎全景を撮影できないのだ。住宅のすき間に学校が現れたような若干窮屈な印象を受ける。
ここは昔は田んぼだったところを宅地化したと思われ、急激な開発が進んだため、こんなことになったのだろう。
それが選挙ポスター掲示場にも影響を与えている。

左側が民家、学校との間に水路がある
上の写真で、民地と学校の敷地の間には、細い水路(堰?)が流れている。(赤白の柵の向こう側)

ちょっと角度を変えて
お分かりでしょうか。
なんと、水路際の民家の敷地に向かって掲示板が立っているのです!

水路沿いには、幅1メートルもないような人が通れるスペースがある。
でも、ここは民家の裏であり、お宅の中が見えてしまう。子どもはともかく、ここを通ろうとする大人は泥棒か覗き魔くらいではないだろうか。
だが、ここに貼ってあるポスターを見るには、その空間に足を踏み入れなければならない。(ポスターを貼るのも大変そうだが、律儀に全候補者が貼っていた)
「おじゃましまーす」と言いたくなる

見るのにとても気を遣う掲示板である。

※市議選の時に変化がありました。こちら


反対側から
この掲示場、はっきり言って無駄。
選挙ポスター掲示場としての役目を果たしているとは言えず、税金の無駄遣い。

今回は掲示板が巨大になってしまい、設置場所の選定や確保が難しいのは分かる。
だが、ここは学校であるから、正門前にこだわらなければグラウンド周辺など、掲示場を設置できる空間はたくさんあるように見えた。
それも無理であれば、近隣には駐車場やロードサイド店舗がいくつかあるので、そこにお願いして設置場所を提供してもらうことも可能ではないだろうか。
市選管は以上のような検討や調整・交渉をした上で、やむを得ずここに設置することとしたのであろうか? だとすれば仕方ない。

だが、法律(公職選挙法第百四十四条の二)で定められた「一投票区につき五箇所以上十箇所以内」(つまりここの投票所エリア内で5枚~10枚。詳細は施行令で制定)を充足しさえすればいいやと、こんな場所に設置したのだとしたら、申し訳ないが秋田市選挙管理委員会の“やっつけ仕事”の結果、いや、“怠慢”と捉えられてもおかしくない。(設置業者は市側の指示通りの場所に設置したはずだから、責任はないだろう。)


秋田市以外でもおかしな設置例は散見されるから、国が定めた制度が実情に合っておらず、もっと柔軟な運用が必要なのかもしれない。
昨年の愛知県某市の駅前ロータリー
工事のため柵で囲われ閉鎖中の歩道(迂回路は反対側)に向かって掲示場が設置されており、ロータリーに入った車からしか掲示板を見ることができない。
それに、歩道から離れた植え込みに設置されているので、工事をしていないとしてもポスターの詳細を見ることも難しい。

選挙ポスター自体、なくてもいいんじゃないかと個人的には思いますけどね。
コメント
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