冒頭の写真は秋田駅西口からバスターミナル越しに北方向、広小路の始点を見たところ。
衰退したとはいえ、秋田駅前ではいちばん賑やかな場所だと思われる、スクランブル交差点付近に注目(写真中の赤◯)。
道路の向かい側、広小路の北側に注目
奥の方(写真左=西側)から、三宅ビル、リボン会館、秋田駅前ビルと並び、写真右端にちょっと写っているのが秋田フォーラス(さらにその隣がアルス・ホテルメトロポリタン秋田、そして秋田駅)という並び。
リボン会館は古くからあるパチンコ屋、秋田駅前ビルはローソンや武富士が入り、昨年秋には「戦国居酒屋」なるものがオープンするなど、ビル自体の知名度や大きさは目立たないが、存在感はあるビルだ(秋田駅前ビルという名だとは僕は知らなかった)。ローソンの場所は昔は喫茶店だったかな。
三宅ビルとリボン会館の間には、細い道がある。この記事はそのお話です。
ちょっと西に移動して、三宅ビルの向かいから
上の写真で白い車が止まっているのがその道。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/d0/47a95dfdaebe263e028f13e939f9b488.jpg)
一方通行なので、広小路からこの道に入ることはできない。
略図。上が北。茶色がその道
この道は、県立脳血管研究センター(脳研)裏手と線路の間を抜け(今は千秋久保田町だが、昔は「手形堀反町」と言ったようだ)、10年ほど前にできた教会風の結婚式場の前を通り、手形陸橋の下を潜り、秋田大学のある手形地区へ至る。
秋田駅東口がなかった昭和末期までは、徒歩や自転車で秋田大学と秋田駅を結ぶ最短経路であったはずだ。そのためか、秋田では珍しいお好み焼き屋さんとか、若者向けの衣料品店もあった。
駅前とはいえ旅行客はまず足を踏み入れない道だろうし、市民でも裏道であり一方通行路ということもあり通ることがない、あるいは存在自体を知らない方もいるだろうが、独特の雰囲気のある道だった。
この通り自体には愛称や通称はないと思う。「パチンコ屋の脇の道」とか「脳研の裏の道」とか思い思いに呼んでいるはず。
広小路側からこの道に入ってみる。
入ってすぐ。右がリボン会館
広小路の方を振り返って
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/5f/213fdd0502ebe94657bb413c07385948.jpg)
ビル裏側の通用口や駐輪場など、雑然とした場所もあるが、さらに進むといくつかお店が並んでいる。
ここでも広小路を振り返って
実はこの辺りのお店は、閉店や移転している店が多い。
それは、この一帯で区画整理事業が行われているため。
「秋田駅西北(にしきた)地区土地区画整理事業」と言い、5.8ヘクタールを平成6(1994)年度から26(2014)年度にかけて、総事業費131億円で秋田市が区画整理するもの。63戸が移転する。
2010年度末の進捗率は約47パーセント。
【2015年6月11日追記】2015年度初め時点で、現地の看板(この記事下に写真あり)の完了年度が書き換えられ「平成34年度」までとなった。2022年度まで。
区画整理の説明はちょっと置いておいて、道をもう少し進むと、
広小路から120メートルほどの地点。左上の茶色い建物が脳研
ここから先200メートルほどに渡って、既に建物が退去し、既存の一方通行路と少しずれた位置に新しく道路が造られた。
これが市道「千秋久保田町線」で、両側に歩道が付き、車道は対面通行。
東側(線路側)の歩道はこの冬から供用されており、ロードヒーティングが設置されたのでとても歩きやすくなった。向かいの西側の歩道は現在整備中で、工事看板には「4月21日」までとあったが、もうちょっとかかりそうな気配。震災の影響で遅れているのかもしれない。【21日追記】看板は「5月27日」までとなっていた。
車道部分は完成しているが、現在のところは南進の一方通行のまま。北進側車線は封鎖され、歩道の工事用に使っている。
空き地と新しい建物が目立つ
上の写真右側、線路までの間は、大部分がかつてはJR(国鉄)の土地だったようだが、そこに小さい道路がいくつかでき、次々に建物が建っている。
さて、新しい道路が、いつから対面通行になるのかということだが、区画整理を行っている秋田市都市整備部 秋田駅東地区土地区画整理工事事務所のサイトには「H23年度に地区内での全面開通(対面通行可能)を予定しています。」とある。
「地区内での」というのは、「広小路との交差点(リボン会館)まで」という意味ではなく、「現在道路が形になっているこの部分だけ」ということだろうか?(リボン会館脇付近は区画整理のエリアではないので)
だとすれば、対面通行になってもあんまり意味がなさそう。
しかし、最終的には、リボン会館・三宅ビルの広小路との交差点まで拡幅され対面通行になる。
現地に立っている看板
その予想図を拡大↓
左が北(オレンジ色の文字を補足しています)
※詳細は後日別記事にしますが、区域の北側には、線路を潜るアンダーパスとそれに接続する「市道千秋山崎線」が新たに造られ、それに伴い結婚式場(教会)が移転している。
上の図で分かる通り、広小路側との接続部分の道路の形状がややカーブしていて、現在と異なっている。
そしてフォーラスの脇がいきなり道路になっていて、秋田駅前ビルやリボン会館が消えている!
工事事務所のサイトにあった、「事業設計図」を見てみても、
上が北
「パレドゥー」とあるのが今のフォーラス(1985年から1987年までは「パレドゥー」と言ってた。古い資料の使い回しですな)。
リボン会館と秋田駅前ビルと思われる建物の上に、道路の線が引かれている(赤矢印)。
したがって、秋田駅前ビルやリボン会館は遠からず解体されることになっているようだ。
途中の沿道にあるお好み焼き屋さんとか、秋田駅前ビルにできたばかりの戦国居酒屋は移転することになるのだろう。
次回(あさって以降になるかもしれません)は、さらに北へ進んで、脳研の裏付近の様子を紹介するつもりです。※続きはこちらです
※リボン会館は2012年9月で閉店した
※秋田駅前ビルも2014年度中には解体の見込み
※ただし、リボン会館と秋田駅前ビルの跡地全部が道路になるのではなく、残った土地に新たな「秋田駅前ビル」が建てられるらしい。
衰退したとはいえ、秋田駅前ではいちばん賑やかな場所だと思われる、スクランブル交差点付近に注目(写真中の赤◯)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/2d/cc473d838916997ca5ee239c384764cf.jpg)
奥の方(写真左=西側)から、三宅ビル、リボン会館、秋田駅前ビルと並び、写真右端にちょっと写っているのが秋田フォーラス(さらにその隣がアルス・ホテルメトロポリタン秋田、そして秋田駅)という並び。
リボン会館は古くからあるパチンコ屋、秋田駅前ビルはローソンや武富士が入り、昨年秋には「戦国居酒屋」なるものがオープンするなど、ビル自体の知名度や大きさは目立たないが、存在感はあるビルだ(秋田駅前ビルという名だとは僕は知らなかった)。ローソンの場所は昔は喫茶店だったかな。
三宅ビルとリボン会館の間には、細い道がある。この記事はそのお話です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/12/610c8e103f6eb0867ac60377cc41de4e.jpg)
上の写真で白い車が止まっているのがその道。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/d0/47a95dfdaebe263e028f13e939f9b488.jpg)
一方通行なので、広小路からこの道に入ることはできない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/8e/f21c5cac5ebf26cb8fa2f8dc1ea626a1.jpg)
この道は、県立脳血管研究センター(脳研)裏手と線路の間を抜け(今は千秋久保田町だが、昔は「手形堀反町」と言ったようだ)、10年ほど前にできた教会風の結婚式場の前を通り、手形陸橋の下を潜り、秋田大学のある手形地区へ至る。
秋田駅東口がなかった昭和末期までは、徒歩や自転車で秋田大学と秋田駅を結ぶ最短経路であったはずだ。そのためか、秋田では珍しいお好み焼き屋さんとか、若者向けの衣料品店もあった。
駅前とはいえ旅行客はまず足を踏み入れない道だろうし、市民でも裏道であり一方通行路ということもあり通ることがない、あるいは存在自体を知らない方もいるだろうが、独特の雰囲気のある道だった。
この通り自体には愛称や通称はないと思う。「パチンコ屋の脇の道」とか「脳研の裏の道」とか思い思いに呼んでいるはず。
広小路側からこの道に入ってみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/43/40384cdd00ec9d23bfd2b4843eecf114.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/99/9b6fe596eabd3f558daa61730385bb88.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/5f/213fdd0502ebe94657bb413c07385948.jpg)
ビル裏側の通用口や駐輪場など、雑然とした場所もあるが、さらに進むといくつかお店が並んでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/57/8c8d91407c21305213cd4578f3e73185.jpg)
実はこの辺りのお店は、閉店や移転している店が多い。
それは、この一帯で区画整理事業が行われているため。
「秋田駅西北(にしきた)地区土地区画整理事業」と言い、5.8ヘクタールを平成6(1994)年度から26(2014)年度にかけて、総事業費131億円で秋田市が区画整理するもの。63戸が移転する。
2010年度末の進捗率は約47パーセント。
【2015年6月11日追記】2015年度初め時点で、現地の看板(この記事下に写真あり)の完了年度が書き換えられ「平成34年度」までとなった。2022年度まで。
区画整理の説明はちょっと置いておいて、道をもう少し進むと、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/05/2f37340e090fbb844421ad2e08a70ec1.jpg)
ここから先200メートルほどに渡って、既に建物が退去し、既存の一方通行路と少しずれた位置に新しく道路が造られた。
これが市道「千秋久保田町線」で、両側に歩道が付き、車道は対面通行。
東側(線路側)の歩道はこの冬から供用されており、ロードヒーティングが設置されたのでとても歩きやすくなった。向かいの西側の歩道は現在整備中で、工事看板には
車道部分は完成しているが、現在のところは南進の一方通行のまま。北進側車線は封鎖され、歩道の工事用に使っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/63/05d7154de39671cd97324482ad5f2fdd.jpg)
上の写真右側、線路までの間は、大部分がかつてはJR(国鉄)の土地だったようだが、そこに小さい道路がいくつかでき、次々に建物が建っている。
さて、新しい道路が、いつから対面通行になるのかということだが、区画整理を行っている秋田市都市整備部 秋田駅東地区土地区画整理工事事務所のサイトには「H23年度に地区内での全面開通(対面通行可能)を予定しています。」とある。
「地区内での」というのは、「広小路との交差点(リボン会館)まで」という意味ではなく、「現在道路が形になっているこの部分だけ」ということだろうか?(リボン会館脇付近は区画整理のエリアではないので)
だとすれば、対面通行になってもあんまり意味がなさそう。
しかし、最終的には、リボン会館・三宅ビルの広小路との交差点まで拡幅され対面通行になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/44/0c296aaf3e82e2e24f83ac3507e0503c.jpg)
その予想図を拡大↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/aa/e980ca05072d60d3b453070d1d649686.jpg)
※詳細は後日別記事にしますが、区域の北側には、線路を潜るアンダーパスとそれに接続する「市道千秋山崎線」が新たに造られ、それに伴い結婚式場(教会)が移転している。
上の図で分かる通り、広小路側との接続部分の道路の形状がややカーブしていて、現在と異なっている。
そしてフォーラスの脇がいきなり道路になっていて、秋田駅前ビルやリボン会館が消えている!
工事事務所のサイトにあった、「事業設計図」を見てみても、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/06/14cfdaa444e67c2545d61060659f7569.jpg)
「パレドゥー」とあるのが今のフォーラス(1985年から1987年までは「パレドゥー」と言ってた。古い資料の使い回しですな)。
リボン会館と秋田駅前ビルと思われる建物の上に、道路の線が引かれている(赤矢印)。
したがって、秋田駅前ビルやリボン会館は遠からず解体されることになっているようだ。
途中の沿道にあるお好み焼き屋さんとか、秋田駅前ビルにできたばかりの戦国居酒屋は移転することになるのだろう。
次回(あさって以降になるかもしれません)は、さらに北へ進んで、脳研の裏付近の様子を紹介するつもりです。※続きはこちらです
※リボン会館は2012年9月で閉店した
※秋田駅前ビルも2014年度中には解体の見込み
※ただし、リボン会館と秋田駅前ビルの跡地全部が道路になるのではなく、残った土地に新たな「秋田駅前ビル」が建てられるらしい。