あの超薄型の信号機が、ついに秋田市に、しかも中心部に登場!
コイト電工(2011年までの社名「小糸工業」)が2010年頃から製造している「フラット型LED式車両用交通信号灯器」。※この記事後半など参照
厚さ6センチと薄い上、フード(庇)がない。そのため、うつむき加減に設置されるのが基本のようで、従来の信号機のイメージをくつがえされる。
強風や着雪対策として、一部の県が試験的に採用し始め、現在では本格的に設置されているところもある。青森県警では縦型にしたものを、昨年度からおそらく試験的に設置していた。
【2014年12月9日念押しの追記】この信号機は、着雪対策だけでなく強風対策の目的もあり、積雪地以外でも設置されている。(積雪地以外では、従来の信号機と同様、原則として横型設置)結果的には、各都道府県公安委員会(各県警)の方針・判断・好みということになりますが。
秋田県警では、他のメーカー・タイプの信号機で雪対策を行いたいようにも見受けられたし、秋田市内にはコイト製信号機が最近あまり設置されない傾向もあって、フラット型採用に乗り気でないかと思っていた。
しかし、最近になって由利本荘市には設置されたとの情報をコメントでいただいてはいた。
そして…
秋田市中心部、川反の1本西の「大町通り」とか「赤れんが館通り」と呼ばれるバス通りと、新国道から四丁目へ至る一方通行路(竿燈大通りから2本南)が交わる交差点が今回の舞台。角にかつて北都銀行秋田支店だったビル(現在は飲食店)があり、NTTドコモやアルバートホテルのそば。
以前、秋田では交差点名(主要地点名)を表示したがらないことを取り上げた「幻の交差点」で例として示したように、この交差点は昔は「大町四丁目」という名称だった。いつの間にか、表示板が撤去されてしまい、「無名交差点」に成り下がってしまっている。
少し前の大町通り側
その交差点の信号機は、歩行者用がなく、車両用のみ。
大町通り側は横型のものが両面設置、一方通行側は縦型のものが片面(歩行者や軽車両用に車が進入できない側にも設置)で設置されていた。つまり計6台。
縦型のほうが少し新しいはずだが、横型のものはかつて「大町四丁目」の表示板が付けられていたそのもの。
ちなみに、横型の信号機は小糸工業製のもの。当時の小糸の車両用信号機は点灯色の色合いが他社と違って(例えば青灯は緑ではなくブルーに近い)いて、子どもの頃はここを通る度に、なんとなく心を惹かれる信号機だった。
数か月前、ここを含む信号機更新工事の入札が行われ、子どもの頃から見慣れた信号機が役目を終えることを知った。
入札の資料を見ても、LEDの薄型(超薄型でなく)で更新する旨は記載されていたが、特に注記などはなかったはずで、秋田市内の他所同様、ありふれた信号機が設置されるのかと思っていた。(最近、新国道の自衛隊入口などでも更新されているが、本体はほぼ従来通りの仕様)
たしか先週の初め頃に通った時は、まだ更新されておらず、ちょっと遅いような気がしていた。それが今日、久しぶりに通ると、
こうなっていた!

交差点内6台全部が、フラット型に更新された。
最近の秋田県警は、同じ交差点内の同じ古さの信号機でも、その一部だけをちまちまと更新することが多かったが、交差点内全部を一斉に、秋田市内では設置例の少ないメーカーの、しかも初めて設置する製品で更新するとは、だいぶ思い切ったものだ。
今年から始めた、年とメーカーを識別するシールは、
「KO12」
アームも新品になって、そのアームから延長するような金具を用いて角度をつけ、うつむいて設置されている。

ここの交差点の場合、歩行者もこの信号機を見て横断しなければならない。車とは角度が違う歩行者からの視認性が気になるが、今日のところは特に問題はなさそう。(うつむいている分、むしろ見やすくなったかも)
ということで、秋田の信号機はこれからはどういう方針で設置されていくのか、ますます分からなくなってきた。
【26日追記】中通小学校正面・東北森林管理局前の押しボタン信号にも、フラット型が設置されていた。
※その後、2013年末の秋田のフラット型についてはこちら
※フラット型信号機には、ある種の欠点があった!
ところで、先日、弘前へ行きました。
弘前市内の藤田記念庭園角の「追手門通り西」交差点から城西大橋入口のローソン茂森町店前を経て茂森町へ至る市道で、道路整備がされていた。

2か所(ローソンの1つ南ともう1つ南=禅林街の入口)では信号機も更新されるところで、新しい茶色の信号機がカバーをかぶってスタンバイしていた。
「工事中」と横書き
これって…
フラット型を横向き設置?!
まず、弘前市内にフラット型が設置されるのは初めてではないだろうか。
そして、連続する交差点内のすべてがフラット型だったので、本格設置だと考えられる。
でも、上記の通り、青森県では縦型で試験設置を行なっていた。
それを横にして本設置ということは、青森県警がそのほうがふさわしいと判断したからだろう。
(試験設置された青森市も弘前市も、雪の降り方・積もり方としては設置方法を変えるほど差はないと考えられる)
同時期の秋田県は縦設置なのに。
各県警の判断の根拠とか方針とか、違いが興味深い。
【2014年12月4日追記】2014年初冬にツイッター経由で多くの方にご覧いただいているようなので、その後の状況を追記。
秋田ではこの後、フラット型が縦設置で増備されている。
並行して、別のタイプの着雪対策も取られている。(2013年度はそちらのタイプが多く設置され、2014年度設置はフラット型が多い傾向があるように感じる)
こうした着雪対策の信号機の価格は秋田魁新報によれば「1基当たり従来型より1万円ほど高い17万円程度になる見込み」という。
コイト電工(2011年までの社名「小糸工業」)が2010年頃から製造している「フラット型LED式車両用交通信号灯器」。※この記事後半など参照
厚さ6センチと薄い上、フード(庇)がない。そのため、うつむき加減に設置されるのが基本のようで、従来の信号機のイメージをくつがえされる。
強風や着雪対策として、一部の県が試験的に採用し始め、現在では本格的に設置されているところもある。青森県警では縦型にしたものを、昨年度からおそらく試験的に設置していた。
【2014年12月9日念押しの追記】この信号機は、着雪対策だけでなく強風対策の目的もあり、積雪地以外でも設置されている。(積雪地以外では、従来の信号機と同様、原則として横型設置)結果的には、各都道府県公安委員会(各県警)の方針・判断・好みということになりますが。
秋田県警では、他のメーカー・タイプの信号機で雪対策を行いたいようにも見受けられたし、秋田市内にはコイト製信号機が最近あまり設置されない傾向もあって、フラット型採用に乗り気でないかと思っていた。
しかし、最近になって由利本荘市には設置されたとの情報をコメントでいただいてはいた。
そして…
秋田市中心部、川反の1本西の「大町通り」とか「赤れんが館通り」と呼ばれるバス通りと、新国道から四丁目へ至る一方通行路(竿燈大通りから2本南)が交わる交差点が今回の舞台。角にかつて北都銀行秋田支店だったビル(現在は飲食店)があり、NTTドコモやアルバートホテルのそば。
以前、秋田では交差点名(主要地点名)を表示したがらないことを取り上げた「幻の交差点」で例として示したように、この交差点は昔は「大町四丁目」という名称だった。いつの間にか、表示板が撤去されてしまい、「無名交差点」に成り下がってしまっている。

その交差点の信号機は、歩行者用がなく、車両用のみ。
大町通り側は横型のものが両面設置、一方通行側は縦型のものが片面(歩行者や軽車両用に車が進入できない側にも設置)で設置されていた。つまり計6台。
縦型のほうが少し新しいはずだが、横型のものはかつて「大町四丁目」の表示板が付けられていたそのもの。
ちなみに、横型の信号機は小糸工業製のもの。当時の小糸の車両用信号機は点灯色の色合いが他社と違って(例えば青灯は緑ではなくブルーに近い)いて、子どもの頃はここを通る度に、なんとなく心を惹かれる信号機だった。
数か月前、ここを含む信号機更新工事の入札が行われ、子どもの頃から見慣れた信号機が役目を終えることを知った。
入札の資料を見ても、LEDの薄型(超薄型でなく)で更新する旨は記載されていたが、特に注記などはなかったはずで、秋田市内の他所同様、ありふれた信号機が設置されるのかと思っていた。(最近、新国道の自衛隊入口などでも更新されているが、本体はほぼ従来通りの仕様)
たしか先週の初め頃に通った時は、まだ更新されておらず、ちょっと遅いような気がしていた。それが今日、久しぶりに通ると、




交差点内6台全部が、フラット型に更新された。
最近の秋田県警は、同じ交差点内の同じ古さの信号機でも、その一部だけをちまちまと更新することが多かったが、交差点内全部を一斉に、秋田市内では設置例の少ないメーカーの、しかも初めて設置する製品で更新するとは、だいぶ思い切ったものだ。
今年から始めた、年とメーカーを識別するシールは、

アームも新品になって、そのアームから延長するような金具を用いて角度をつけ、うつむいて設置されている。


ここの交差点の場合、歩行者もこの信号機を見て横断しなければならない。車とは角度が違う歩行者からの視認性が気になるが、今日のところは特に問題はなさそう。(うつむいている分、むしろ見やすくなったかも)
ということで、秋田の信号機はこれからはどういう方針で設置されていくのか、ますます分からなくなってきた。
【26日追記】中通小学校正面・東北森林管理局前の押しボタン信号にも、フラット型が設置されていた。
※その後、2013年末の秋田のフラット型についてはこちら
※フラット型信号機には、ある種の欠点があった!
ところで、先日、弘前へ行きました。
弘前市内の藤田記念庭園角の「追手門通り西」交差点から城西大橋入口のローソン茂森町店前を経て茂森町へ至る市道で、道路整備がされていた。

2か所(ローソンの1つ南ともう1つ南=禅林街の入口)では信号機も更新されるところで、新しい茶色の信号機がカバーをかぶってスタンバイしていた。

これって…

まず、弘前市内にフラット型が設置されるのは初めてではないだろうか。
そして、連続する交差点内のすべてがフラット型だったので、本格設置だと考えられる。
でも、上記の通り、青森県では縦型で試験設置を行なっていた。
それを横にして本設置ということは、青森県警がそのほうがふさわしいと判断したからだろう。
(試験設置された青森市も弘前市も、雪の降り方・積もり方としては設置方法を変えるほど差はないと考えられる)
同時期の秋田県は縦設置なのに。
各県警の判断の根拠とか方針とか、違いが興味深い。
【2014年12月4日追記】2014年初冬にツイッター経由で多くの方にご覧いただいているようなので、その後の状況を追記。
秋田ではこの後、フラット型が縦設置で増備されている。
並行して、別のタイプの着雪対策も取られている。(2013年度はそちらのタイプが多く設置され、2014年度設置はフラット型が多い傾向があるように感じる)
こうした着雪対策の信号機の価格は秋田魁新報によれば「1基当たり従来型より1万円ほど高い17万円程度になる見込み」という。