秋田市のとある施設(児童館・児童センターの類)に、管轄する秋田市の課による、
「敷地内の砕石を散らかしたり投げないでください」
という掲示が出ている。
周囲の状況から察するに、施設の周りの地面に敷かれている石で遊ぶ子どもがいるのだろうか。
まさか大人がそんなことはしないだろうし。

それにしては、漢字や難しい言葉が多く、「砕石」なんて読めて理解できる子どもはどれほどいるだろうか。
あと、掲示を出したのが、担当部と課の名前だけで、その場所である施設名(◯◯児童館、◯◯児童センター)がないのも、気になる。
それこそ山王一丁目1番地にある課が、遠く離れたここにある「敷地内の砕石を…」と言っても説得力に欠けるし、一般市民になんとか部なんとか課なんて言われたって、ピンと来ない。
この施設に市の常勤正職員は配置されていないだろうから、実態としては、掲示の通り課の直轄なんだろうけど、その施設名を直接表記したほうが、より効果がありそう。
でなければ、むしろ逆に大きく「秋田市長」にするとか。
文章も気になる。
「散らかしたり投げないでください」の部分。
接続助詞の「たり」は「飲んだり食べたりする」のように「動作や状態を並列して述べ(デジタル大辞泉)」て、「◯◯たり××たり」と並べて使うのが基本。
副助詞的に使って「同種の事柄の中からある動作・状態を例示して、他の場合を類推させる意を表す(同)」場合は、「車にひかれたりしたらたいへんだ」と1回しか使わない。でも、これは「たり」の本来の使い方ではないようだ。
この掲示の場合、動作や状態を並列して述べているのだから、「散らかしたり投げたりしないでください」のほうが適切ではないだろうか。
あるいは、同種の事柄の中からある動作・状態を例示して、他の場合を類推させるのだとすれば「散らかしたりしないでください」だけどちょっと不自然か。
僕は、この「たり」は本当は続けて使うことを、小学校の時に先生から教えてもらった。
といっても担任ではなく、学年を超えた活動(委員会とかクラブとか)で担当してくれた別の学年・クラスの先生。
僕がその活動に関する文章を書いて先生に見てもらうと、「たり」を1回しか使っていないことを指摘して、説明してくれた。
その時のことが心に残り、以後、このブログを含めて文章を書いて「たり」を使う度に、意識している。(毎回必ず「たり」を2回使っているわけではないですが、本当はそうなんだなと意識はしてます)
学術的にも見解が1つにまとまっていないとか、教育現場でもそこまでこだわる必要がないとかいうことになっているのかもしれないが、中学校以降も含めて、他の先生はそんなことは教えてくれなかった。
教えてくれたのは理科の先生だったのだけど、いいことを教えていただいたと、感謝している。
「たり」についてはともかく、
児童館・児童センターの主な利用者は小学生(漢字を知らない1年生を含む)。
掲示物は、いちばん見せたい人が直接的に分かりやすい内容であってこそ、その目的を果たせると思う。
「ここの石にさわらないでね ◯◯じどうかん」でいいのではないでしょうか。
※その後の変化(リンク先後半)
「敷地内の砕石を散らかしたり投げないでください」
という掲示が出ている。
周囲の状況から察するに、施設の周りの地面に敷かれている石で遊ぶ子どもがいるのだろうか。
まさか大人がそんなことはしないだろうし。

それにしては、漢字や難しい言葉が多く、「砕石」なんて読めて理解できる子どもはどれほどいるだろうか。
あと、掲示を出したのが、担当部と課の名前だけで、その場所である施設名(◯◯児童館、◯◯児童センター)がないのも、気になる。
それこそ山王一丁目1番地にある課が、遠く離れたここにある「敷地内の砕石を…」と言っても説得力に欠けるし、一般市民になんとか部なんとか課なんて言われたって、ピンと来ない。
この施設に市の常勤正職員は配置されていないだろうから、実態としては、掲示の通り課の直轄なんだろうけど、その施設名を直接表記したほうが、より効果がありそう。
でなければ、むしろ逆に大きく「秋田市長」にするとか。
文章も気になる。
「散らかしたり投げないでください」の部分。
接続助詞の「たり」は「飲んだり食べたりする」のように「動作や状態を並列して述べ(デジタル大辞泉)」て、「◯◯たり××たり」と並べて使うのが基本。
副助詞的に使って「同種の事柄の中からある動作・状態を例示して、他の場合を類推させる意を表す(同)」場合は、「車にひかれたりしたらたいへんだ」と1回しか使わない。でも、これは「たり」の本来の使い方ではないようだ。
この掲示の場合、動作や状態を並列して述べているのだから、「散らかしたり投げたりしないでください」のほうが適切ではないだろうか。
あるいは、同種の事柄の中からある動作・状態を例示して、他の場合を類推させるのだとすれば「散らかしたりしないでください」だけどちょっと不自然か。
僕は、この「たり」は本当は続けて使うことを、小学校の時に先生から教えてもらった。
といっても担任ではなく、学年を超えた活動(委員会とかクラブとか)で担当してくれた別の学年・クラスの先生。
僕がその活動に関する文章を書いて先生に見てもらうと、「たり」を1回しか使っていないことを指摘して、説明してくれた。
その時のことが心に残り、以後、このブログを含めて文章を書いて「たり」を使う度に、意識している。(毎回必ず「たり」を2回使っているわけではないですが、本当はそうなんだなと意識はしてます)
学術的にも見解が1つにまとまっていないとか、教育現場でもそこまでこだわる必要がないとかいうことになっているのかもしれないが、中学校以降も含めて、他の先生はそんなことは教えてくれなかった。
教えてくれたのは理科の先生だったのだけど、いいことを教えていただいたと、感謝している。
「たり」についてはともかく、
児童館・児童センターの主な利用者は小学生(漢字を知らない1年生を含む)。
掲示物は、いちばん見せたい人が直接的に分かりやすい内容であってこそ、その目的を果たせると思う。
「ここの石にさわらないでね ◯◯じどうかん」でいいのではないでしょうか。
※その後の変化(リンク先後半)