天候に恵まれない(雨と寒さで)ゴールデンウイークが終わった。
いつもより遅く連休後半が満開となった秋田市の桜(ソメイヨシノ)は、そんな天候とぱっとしない咲き方で、いまひとつ盛り上がらずに葉桜になってしまった。
※この記事の写真は、そのような天候の中で撮影したので、ぱっとしない写真ばかりです。
先週初めの牛島の太平川
太平川沿いの桜は、今年もきれいに咲いたようだ。
上の写真では葉桜になりつつあるものの、花はたくさん付いていたのが分かるかと思う。川面には花びらが流れていた(花筏)。
太平川のように、例年並みにきれいに咲いた桜もあるにはあった。外旭川の水路や泉踏切付近の線路・自転車道沿いとか。楢山南中町の「楢山街区公園」では古い木ながらたくさん咲いていた。(一方でコミセンを挟んで反対側の「楢山緑地」のはイマイチ)
県道56号線(新国道)沿いの桜から。
イオンタウン茨島前
右(西側)はイオンタウンの従業員駐車場だから、両側ともイオンタウン(マックスバリュ東北)のものだろう。新しいから大きくはない木だけど、よく咲いている。
コープケミカル秋田工場
とある民家の1本桜
そういえば昔からこのお宅にソメイヨシノがあって、毎年咲いていた印象はある。
見事
今年見た桜の中でいちばんびっしりと花を付けていたのが、この桜だったと思う。手入れが行き届いているのだろうか。
場所が変わって、旭川に架かる通町橋。
両岸に1本ずつ桜
橋の上流側両岸に1本ずつ桜があって、木は大きくないがどちらもよく咲いていた。
左(西岸)は薬屋さんのシダレザクラ。ソメイヨシノよりやや早く咲いて終わりかけだったので省略。
東岸
どことなくソメイヨシノとは違うような気もしなくはないが、咲く時期からすればソメイヨシノか。
アパホテル(旧ホテルはくと)の前(玄関は面していないので「脇」か?)だけど、ホテルの土地ではなく、碑が立っていたりするので河川の一部にも見える。勝手に生えた木でもなさそうで、添え木がされている。

対岸のシダレは知っていたけど、この木に花が咲いていた印象は今までなかった。

相対的にいつもは気に留まらない木が目立ってしまう今年の桜だったのか、小さな木ががんばって花を咲かせてくれたのが今春だったのか。
2009年などはきれいに咲いていた、旭北寺町の一角のちょっとした桜並木。今年は、
どことなくまばらな咲き方
しかもバス停近くに1本あった桜は、伐られてなくなっていた。
最後に、再び新屋の大川端帯状近隣公園。※前回の記事
長い枝の先端にだけまとまって花が咲く
ウソなどの鳥に食べられて、桜の花がまばらになったというのが報道される。一方で「鳥に食べられたのだけが原因ではない」という話もあり、3日の秋田魁新報社会面では、日本野鳥の会秋田県支部事務局長が千秋公園について「桜が咲かないのは、ウソの被害だけが原因ではないように思う」と話している。個人的にも、鳥だけを原因とするのは納得できないというか腑に落ちない点がある。
※鳥害を完全否定するのではなく、それ以外にも大きな理由がありそうという意味です。
それは「花が少ない木では、木全体にほぼ“まんべんなくまばらに”花が残っていて、しかも枝の先に花が残っている」という現状。
鳥に食べられてそういう状態になったのであれば、「鳥が所々花を残しながら食べ、枝先の花を食べなかった」ことになる。
鳥はとにかく食えればいいんだから、一部の花を残したりせず、食い尽くしてしまうのではないだろうか。それに、カラスみたいな大きな鳥だと枝先は止まりにくくて食べない(食べられない)かもしれないが、ウソなど小型の鳥なら、枝先でもちょこちょこと器用に飛び回って食べてしまうのではないだろうか。
鳥の生態・習性を知らなし、桜についても同様なので断言できないが、鳥だけが原因でこうなるのは理解できない。
ただ、新屋の桜では、道路沿いの枝にたくさん花が残っているものが見受けられた。
北端の堤防の道沿いの枝は花つきがいい
これは、鳥が原因なら人や車の通行が多いので、それを恐れて近寄れず食べられなかったということも考えられるし、そうでないなら、日当たりが良いとか隣に木がないので栄養を充分に吸収できて、たくさん花を付けられたと考えられる。
結局、ここでどうこう言っても原因は分からないし改善されるわけはないけれど、きちんとした原因究明や対策が必要かもしれない。
さて、昨年に引き続き今年も、NHK秋田放送局が大川端帯状近隣公園の桜並木が映るリモコンカメラ(お天気カメラ、NHKでは「ロボットカメラ」と呼ぶそうだ)を期間限定で設置した。
ただ、昨年設置されていた老人ホームの屋上ではなかった。
老人ホームから水路の下流(北側)へ200メートルほどの対岸。
まばらな桜の向こうに発見!
水路が雄物川へ注ぐ地点、堤防ぎりぎりの建物の屋上に設置されていた。
「秋田市公共下水道新屋汚水中継ポンプ場」
すなわち下水のポンプ場。3階建て並の高さの立派な建物だが、通常は無人で門は施錠されているようだ。所在地は新屋元町1番2号。
昨年の老人ホーム前の道は、生活道路としても機能していて通行する人や車も比較的いるが、ここはすぐ裏が堤防で、車にとっては行き止まり。近隣のお宅の人や散歩の人しか通らない。
昨年の設置場所は、通行人が知らないうちに顔を全国放送される恐れがあり、好ましいと思えなかった(法的に問題はないのだろうけど)。今年の設置場所は、あまり人も通らないし、角度的にも道路は映しにくい場所だったようなので、いいといえばいい。
だけど、すぐ隣には民家が並んでいる。自宅の隣にテレビカメラが置かれているのって、あまりいい気がしないんじゃないだろうか。NHKから近隣への説明や挨拶などはあるのだろうか。
【14日追記】今年のアングルでは、秋田西中校舎や美大の倉庫棟の屋根の一部、若干無理があったがルーテル愛児幼稚園(?)のこいのぼりを見られた。
設置されたカメラは、昨年と同じ、キヤノン「U-4SP」を用いた秋田局「汎用ロボカメ(No.1)」。
脚にビニールをかぶせている 
ポンプ場は堤防沿いに建っているわけで、
すぐそばが雄物川(写真右。奥が河口方向・雄物新橋)
カメラの設置位置を工夫すれば、雄物川も映せるのではないだろうか。太平山の山並みと秋田市街を背景に悠々と流れる秋田県一の大河、早朝の霧に霞む風景など、今までのリモコンカメラにはない映像が提供できるかもしれない。別に桜並木だけにこだわらなくても。
堤防から水路上流を望む
そして、NHK秋田放送局はどうして新屋の桜にこだわるんだろう。
秋田市内なら、太平川、八橋の草生津川、外旭川の水路等々、きれいな映像になりそうな場所はまだあるし、探せばカメラを置かせてくれる場所だってあるはず。
それから、下水道ポンプ場にカメラを置かせてもらったことに対する使用料が、NHKから秋田市に支払われているはず。広告や自動販売機と同じように。
どのくらいの額か知らないが、積極的に場所を提供し、適正な(=安すぎない)使用料をもらって、桜の手入れや公園の整備に使うこともできるかもしれない(そのためにも、しっかり咲くように管理しないといけないという好循環?)。
あっけなく桜が終わってしまい、季節が進んでしまった。桜以外では、順調に季節を感じさせる植物があるので、また後日(こちらとこちら)。
いつもより遅く連休後半が満開となった秋田市の桜(ソメイヨシノ)は、そんな天候とぱっとしない咲き方で、いまひとつ盛り上がらずに葉桜になってしまった。
※この記事の写真は、そのような天候の中で撮影したので、ぱっとしない写真ばかりです。

太平川沿いの桜は、今年もきれいに咲いたようだ。
上の写真では葉桜になりつつあるものの、花はたくさん付いていたのが分かるかと思う。川面には花びらが流れていた(花筏)。
太平川のように、例年並みにきれいに咲いた桜もあるにはあった。外旭川の水路や泉踏切付近の線路・自転車道沿いとか。楢山南中町の「楢山街区公園」では古い木ながらたくさん咲いていた。(一方でコミセンを挟んで反対側の「楢山緑地」のはイマイチ)
県道56号線(新国道)沿いの桜から。

右(西側)はイオンタウンの従業員駐車場だから、両側ともイオンタウン(マックスバリュ東北)のものだろう。新しいから大きくはない木だけど、よく咲いている。


そういえば昔からこのお宅にソメイヨシノがあって、毎年咲いていた印象はある。

今年見た桜の中でいちばんびっしりと花を付けていたのが、この桜だったと思う。手入れが行き届いているのだろうか。
場所が変わって、旭川に架かる通町橋。

橋の上流側両岸に1本ずつ桜があって、木は大きくないがどちらもよく咲いていた。
左(西岸)は薬屋さんのシダレザクラ。ソメイヨシノよりやや早く咲いて終わりかけだったので省略。

どことなくソメイヨシノとは違うような気もしなくはないが、咲く時期からすればソメイヨシノか。
アパホテル(旧ホテルはくと)の前(玄関は面していないので「脇」か?)だけど、ホテルの土地ではなく、碑が立っていたりするので河川の一部にも見える。勝手に生えた木でもなさそうで、添え木がされている。

対岸のシダレは知っていたけど、この木に花が咲いていた印象は今までなかった。


相対的にいつもは気に留まらない木が目立ってしまう今年の桜だったのか、小さな木ががんばって花を咲かせてくれたのが今春だったのか。
2009年などはきれいに咲いていた、旭北寺町の一角のちょっとした桜並木。今年は、

しかもバス停近くに1本あった桜は、伐られてなくなっていた。
最後に、再び新屋の大川端帯状近隣公園。※前回の記事

ウソなどの鳥に食べられて、桜の花がまばらになったというのが報道される。一方で「鳥に食べられたのだけが原因ではない」という話もあり、3日の秋田魁新報社会面では、日本野鳥の会秋田県支部事務局長が千秋公園について「桜が咲かないのは、ウソの被害だけが原因ではないように思う」と話している。個人的にも、鳥だけを原因とするのは納得できないというか腑に落ちない点がある。
※鳥害を完全否定するのではなく、それ以外にも大きな理由がありそうという意味です。
それは「花が少ない木では、木全体にほぼ“まんべんなくまばらに”花が残っていて、しかも枝の先に花が残っている」という現状。
鳥に食べられてそういう状態になったのであれば、「鳥が所々花を残しながら食べ、枝先の花を食べなかった」ことになる。
鳥はとにかく食えればいいんだから、一部の花を残したりせず、食い尽くしてしまうのではないだろうか。それに、カラスみたいな大きな鳥だと枝先は止まりにくくて食べない(食べられない)かもしれないが、ウソなど小型の鳥なら、枝先でもちょこちょこと器用に飛び回って食べてしまうのではないだろうか。
鳥の生態・習性を知らなし、桜についても同様なので断言できないが、鳥だけが原因でこうなるのは理解できない。
ただ、新屋の桜では、道路沿いの枝にたくさん花が残っているものが見受けられた。

これは、鳥が原因なら人や車の通行が多いので、それを恐れて近寄れず食べられなかったということも考えられるし、そうでないなら、日当たりが良いとか隣に木がないので栄養を充分に吸収できて、たくさん花を付けられたと考えられる。
結局、ここでどうこう言っても原因は分からないし改善されるわけはないけれど、きちんとした原因究明や対策が必要かもしれない。
さて、昨年に引き続き今年も、NHK秋田放送局が大川端帯状近隣公園の桜並木が映るリモコンカメラ(お天気カメラ、NHKでは「ロボットカメラ」と呼ぶそうだ)を期間限定で設置した。
ただ、昨年設置されていた老人ホームの屋上ではなかった。
老人ホームから水路の下流(北側)へ200メートルほどの対岸。

水路が雄物川へ注ぐ地点、堤防ぎりぎりの建物の屋上に設置されていた。

すなわち下水のポンプ場。3階建て並の高さの立派な建物だが、通常は無人で門は施錠されているようだ。所在地は新屋元町1番2号。
昨年の老人ホーム前の道は、生活道路としても機能していて通行する人や車も比較的いるが、ここはすぐ裏が堤防で、車にとっては行き止まり。近隣のお宅の人や散歩の人しか通らない。
昨年の設置場所は、通行人が知らないうちに顔を全国放送される恐れがあり、好ましいと思えなかった(法的に問題はないのだろうけど)。今年の設置場所は、あまり人も通らないし、角度的にも道路は映しにくい場所だったようなので、いいといえばいい。
だけど、すぐ隣には民家が並んでいる。自宅の隣にテレビカメラが置かれているのって、あまりいい気がしないんじゃないだろうか。NHKから近隣への説明や挨拶などはあるのだろうか。
【14日追記】今年のアングルでは、秋田西中校舎や美大の倉庫棟の屋根の一部、若干無理があったがルーテル愛児幼稚園(?)のこいのぼりを見られた。
設置されたカメラは、昨年と同じ、キヤノン「U-4SP」を用いた秋田局「汎用ロボカメ(No.1)」。


ポンプ場は堤防沿いに建っているわけで、

カメラの設置位置を工夫すれば、雄物川も映せるのではないだろうか。太平山の山並みと秋田市街を背景に悠々と流れる秋田県一の大河、早朝の霧に霞む風景など、今までのリモコンカメラにはない映像が提供できるかもしれない。別に桜並木だけにこだわらなくても。

そして、NHK秋田放送局はどうして新屋の桜にこだわるんだろう。
秋田市内なら、太平川、八橋の草生津川、外旭川の水路等々、きれいな映像になりそうな場所はまだあるし、探せばカメラを置かせてくれる場所だってあるはず。
それから、下水道ポンプ場にカメラを置かせてもらったことに対する使用料が、NHKから秋田市に支払われているはず。広告や自動販売機と同じように。
どのくらいの額か知らないが、積極的に場所を提供し、適正な(=安すぎない)使用料をもらって、桜の手入れや公園の整備に使うこともできるかもしれない(そのためにも、しっかり咲くように管理しないといけないという好循環?)。
あっけなく桜が終わってしまい、季節が進んでしまった。桜以外では、順調に季節を感じさせる植物があるので、また後日(こちらとこちら)。