広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

弘前城菊と紅葉まつり

2013-11-13 23:33:48 | 津軽のいろいろ
11月3日の弘前。
秋田デスティネーションキャンペーンは、いちおう青森県の弘前周辺も対象地域なのだが、そんなそぶり(のぼり旗とか)はまったくなかった。でも、観光客が多数歩いていた。これが観光地・弘前の実力か。

弘前駅から、恒例の「弘前城菊と紅葉まつり(10月18日~11月10日)」が行われている弘前公園へ。※以下、「菊まつり」と表記します。
駅からトランジットモールの無料バスでまっすぐ公園へ向かいたいところだが、今回は90度方角が違う、弘南鉄道大鰐線「弘高下」駅へ向かった。そこから電車に乗って1駅、終点の中央弘前駅で下車して公園へ。
まったく無駄な乗車に思われるかもしれないが、この行動にはワケがある。我ながらケチな理由ですが…

菊まつりが行われる弘前城植物園のほか、弘前城の本丸・北の郭、公園向かいの藤田記念庭園はいずれも入園料がかかる。1か所300円、3か所共通券500円。
ところが、菊まつり期間中、弘南鉄道大鰐線を中央弘前駅で下車した人は、これが無料になる!

乗客減少にあえぐ弘南鉄道大鰐線の利用促進につなげようと、弘前市が行っている事業で、今年のさくらまつり期間中に次いで実施されたはず。
対象になる列車(夕方以降は対象外)を中央弘前駅で降りれば誰でも対象になり、乗車駅やきっぷの種類は不問。ちなみに中央弘前までの運賃は大鰐から420円、初乗り運賃の弘前学院大前や弘高下からは200円。
僕は、JRも弘南鉄道も利用できる秋田デスティネーションキャンペーンの企画乗車券「秋田・津軽由遊パス」を使ったので、弘南鉄道に対して直接は運賃を払っていない。ちょっと申し訳ない気もするけれど、ありがたく利用させていただいた。

弘高下駅からは他に3人乗車。祝日のお昼ということもあるのか、車内はわりとお客がいた。
8月に登場した、リバイバルカラーの車両だった。車内は特に変化なし
この3連休は、沿線の東奥義塾高校を会場に大鰐線利用を条件とした青山テルマのライブが行われたり、大鰐の温泉施設入場料と往復運賃をセットにした「さっパス(上の写真の電車にヘッドマークが付いている)」に発売額以上の買い物券を付けた特別版が発売されたりと、いろいろ行われていた。一部では臨時列車が運行されるという情報もあったが、駅に張り紙などはなかったような…

弘前公園の入場無料には、中央弘前駅で乗車証明書をもらう必要がある。改札手前のケースにささっていて各自持っていく方式だった。
僕の直前の人が取ってなくなってしまったので駅員さんに言うと、事務所から補充用の束を持ってきて1枚手渡してくれた。乗車証明書には日付と通し番号が振られていて「31」だったので、この日31人目ということだろうか。
当日限り、1枚につき1名有効
※この後、2015年春からは、金融機関窓口の番号札方式の自動発行に改められた。

以前の記事の通り、中土手町から無料循環バスで市役所まで行って、弘前公園へ。
追手門周辺の桜も紅葉。今年は台風の影響で水の流れが良くなかったらしく、お堀には落ち葉とウキクサが漂う
3施設のどれかで乗車証明書を渡せば、引き換えに専用の入場券をくれ、他の施設ではそれを提示して入場する仕組み。
ラッセル君とたか丸くん(なぜか「交通安全」ののぼりを背負う)

さっそく弘前城植物園へ。植物園へ入るのは2度目で秋は初めて。
弘前の菊まつりは、以前は植物園の外の公園内全体で開催されていたというが、いずれにしても見るのは初めて。弘前以外の菊まつりの類は、秋田県の横手のを見たことがあるくらいか。
植物園内はたくさんの人が来ていた。今年は期間中39万4000人が訪れ、昨年より10万4000人増。
まずは、目玉の1つらしい、
「菊船」。後ろは「二の丸辰巳櫓」
モミジも見えて秋らしい。

お堀に菊人形を乗せた船を浮かべ、それを足場を組んだ展望台から眺める趣向。

会場内では他に、

毎年恒例なんだろうか「菊の五重塔」と「菊の岩木山」。
 「卍」は弘前市章
岩木山の前にはステージがあり、ライブやショー(おなじみ黒石八郎さんも)が行われる。



しゃもじみたいな形に仕立ててたくさん花が付いているが、1つの株からしゃもじ1つなんでしょう。
【17日追記】17日放送の「パネルクイズアタック25」でこの仕立て方の名称を問う問題が出た。「懸崖作り(けんがいづくり)」という名だそう。(いずれも30歳代の回答者は誰もボタンを押さなかった)
「前垂れ型」や「静岡型」があるそうで、弘前のは前垂れ型?

大河ドラマ「八重の桜」のシーンを再現した菊人形

キリン・象・パンダ・恐竜?
象は菊でできていて、徐々に咲いているが、他は単なる置物のようだ。

個人的には、菊の花はきれいだと思うけれど、(弘前に限らず)菊まつりは菊ばっかりで飽きてしまう。
さらに、菊人形というヤツは「人形の衣装を菊の花にした」ということであり、どうしてそんなことをするのかいまいち理解できなし、各地で揃ってNHKの大河ドラマを題材にするのも個性がない。育てるのに苦労が多く丹精が込められているのは分かっているし、タダで入らせてもらって恐縮ですが。


菊まつりの関連イベントとして、「ちびっこ新幹線」が園内の一部の特設線路を運行していた。
 ホームにはミニチュアの昔の弘前駅舎がある
1周するので「駅」は1つだけのはずで「菊まつり駅」という駅名。でも、駅名標の隣の駅は「雪燈籠まつり」と「ねぷたまつり」。ということは、「さくらまつり」駅もあるのかな?
JR東日本秋田支社のロゴ入りで、E5系とE6系の写真入りの看板も(運行本数などちゃっかり宣伝もしている)。JR公認ということなら、本物そっくりの新幹線が走っているのかと期待するが…
なんていうか…
先頭の1両は色はたしかにE6系だが、昔の東海道新幹線100系みたいな形。後ろの客席部分の車両に至っては、白に青のラインが入っていて、似せようとした形跡さえ感じられない。


植物園内には菊まつりの会場になっていない部分も多く、そちらは静かな秋の光景(写真は割愛)。
植物園内にもハス池があった
菊まつり駅の“駅前”には、クジャクがいて、その前に
大きなプラタナス
こんな太いプラタナスは初めて見た。2本あって写真は「モミジバスズカケノキ」、奥にあるもう1本も同じくらいの大きさ・太さだけど「スズカケノキ」と別種の表示があった。(モミジバ~は、スズカケノキとアメリカスズカケノキの雑種)
両者は葉の切れ込みの深さで識別できるとのことだが、木にまだ残っていた葉を見ても、違いはよく分からなかった。


以前も紹介した、花時計。
「観覧記念」のパネルの上は、木が「ひろ卍さき」に刈り込まれている
この花時計、植物園が開園した1983年以降の設置だとばかり思っていたが、銘板を見ると
「1975年4月」
38年も前だった。

庁舎建て替えのため一時撤去中の秋田市役所の花時計は1980年7月なので、それよりも5年古い。
秋田市役所のも、SEIKO製、直径4メートルで弘前のと同じだと思われるが、文字盤や針のデザイン(針は色違い?)は異なる。

以上、植物園の模様でした。弘前公園内の他の場所については、また後日
コメント (2)
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