広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

生活金融公庫跡/中通病院

2013-11-14 23:12:33 | 秋田のいろいろ
今年6月に、千秋公園西側・旭川沿いの道にあった「渡辺整形外科医院」の建物が解体されたことを紹介した。現在は、隣接する既存の駐車場と一体化している。
その駐車場を挟んだ北隣に、かつて国民金融公庫→国民生活金融公庫が入っていた3階建てのビルがある。国民生活金融公庫が移転して空きビルになっていた。
これも古めかしいビルなので、いずれ解体されるのかなと思っていたところ…
南側から。サンクスの看板の所が整形外科跡。奥の低いのがそのビル

看板が設置され、車が停まり、シャッターが上がっている
国民生活金融公庫が名称を変えた「JFC日本政策金融公庫」の掲示板はなぜか今も残るけれど、新しい看板には「すくすくほいくえん」とあり、国民生活金融公庫当時の出入口だったと思われるドアから、子どもたちが出入りしていた。

このビルは、保育園として新たに活用され始めたのだ!
「すくすく保育園」は、いわゆる認可外の保育施設のようで、別の場所からここに移転してきた形。以前あった場所は、
千秋トンネル保戸野側入口の真ん前のビル
たしか、もっと前は反社会的勢力の事務所が入っていて、それが退去した後を改装して保育園になったはず。
すぐ裏が自然豊かな千秋公園という恵まれた環境ではあったが、保育園として使うにはやや手狭に見えたし、中央分離帯があるために実質的に車が片側車線からしか出入りできないのはネックだったはず。
 
看板や飾りの一部はまだ残り、「おしらせ」板には「移転に伴い保育士募集!」のポスターも。ということは、移転後は規模が大きくなったのだろう。
※その後も、建物は空いたままで、看板やおしらせもそのまま。そして2016年秋に解体された。

以前の所在地も、国民生活金融公庫跡も、どちらも町名は千秋矢留町。直線で400メートルほど離れていて、町の端から端へ移動したことになる。
引き続き千秋公園は近い上、車の出入りはしやすくなった。建物も広くなったはずだけど、金融機関の跡を保育園に使うってのは、使い勝手としてはどんなもんなんでしょう。

※翌週、この向かい側ではこんな変化
※保育園が移転した建物も、2017年に解体された。リンク先末尾参照。



さて、今までほとんど取り上げてはいなかったのですが、南通みその町にある、社会医療法人明和会「中通総合病院(通称・中通病院)」の新しい病棟が建設されていた。【15日追記】1994年までは、正式名称が「中通病院」だったそうだ。総合病院としての認定は1984年。【16日さらに追記】だけど、医療法の改正により、法で定められた「総合病院」は1996年に廃止されたそうだ。現在は概念的な呼称に過ぎなくなっているようだ。
いずれ記事にしようと思っていたら、ついに覆いや足場が取れて新病棟が姿を現したので、簡単に紹介しておきます。

現在の病棟の南東側隣接地にあった、公立学校共済組合秋田宿泊所「千秋会館」と旧・秋田市中通児童館の土地を購入または交換して(関連記事)、そこに9階建て(たぶん)で建設されていた。
こんな建物ができました(南東角=旧児童館のあった角から)
秋田市内の他の総合病院は茶系棟の建物が多いし、今は病院以外ではグレー系統やガラスが多用されたビルが多いから、そんな色合いになるのかと思っていたのに、白というかクリーム色というのは意表を突かれた。
窓が大きいのは新しい病院らしいが、外観のぱっと見では今までとそんなに違わなそうで拍子抜けした。
一部は残ることになる既存の病棟や、向かいにある系列の中通健康クリニックと統一する意図や、清潔感を出すためか。

循環バス車内の広告では今年11月に完成と書いてあったが、11月25日に竣工式、25・26日に一般内覧会、29日~12月1日に引っ越して、12月2日から診療開始とのこと。

【26日追記】26日付秋田魁新報 秋田市地域面によれば、地上9階、地下1階、延べ床面積約2万1千平方メートル。4~9階が病棟。病床は現病棟から89床減の450床。
12月からは既存の西棟とS棟の改修を行い、来年4月頃完成。3月頃から中央棟と東棟(正面玄関)を解体し、跡に10月頃までに110台分の駐車場を整備して、すべての工事が終了。総工費約53億円で、うち4億5千万円を県が補助。
コメント (6)
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