時々お世話になる、JR男鹿線。その車両は「キハ40系」と呼ばれる国鉄時代に製造された気動車(ディーゼルカー)。
※キハ40、キハ47、キハ48(とそれらの派生)という「形」の総称として「キハ40“系”」と呼ぶことが多いが、それは便宜的な呼称で、正式なものではないそうだ。(電車やJR化後の気動車では「系」が正式に使われる)
秋田にあるキハ40系(リゾートしらかみ用は除く)は、大雑把に分けて、両側に運転台があってトイレ付きの「キハ40形500番台」、運転台が片側だけでトイレ付きの「キハ48形500番台」、同片側・トイレなしの「キハ48形1500番台」の3種類だと思っていた。
男鹿線によく乗る方ならご存知かと思うが、上記3つ以外にも、デッキの有無、座席配置(ボックスシートがあるか、オールロングシートか※座席についてはこの記事)、ドアが半自動(チャイム付き・押しボタン式)かどうか、ワンマン運転設備があるかといった差異もある。それらは製造後に各地で施工された改造によるもので、番号に法則はない。
ところが、
男鹿線のこの車両
今年8月に土崎(秋田総合車両センター)で重要部検査を受けて塗装し直されたようで、きれいな外観。両側に運転台があるから、キハ40形。
車内はほぼ標準のセミクロスシート。デッキなし、半自動ドア化
ごく普通のキハ40形の1台に過ぎないようなこの車両の番号は、
「キハ40 2018」
2018っていうことは「2000番台」じゃないか。こんなの秋田にいた?
この時は4両編成で、その1つ後ろの車両も、
「キハ40 2019」車両の向き(トイレの位置)は同じだが、ナマハゲの顔色が違う
3両目と4両目は、キハ40だったかキハ48だったか、秋田で一般的な500番台だった。
全国各地に配置されたキハ40系は、地域性に合わせていくつものバリエーションがある。秋田にある500番台や1500番台というのは「寒地」向けの”寒冷地仕様車”。デッキがあり、台車に車体が乗っかる「枕バネ」に「空気バネ」が使われているのが特徴。※デッキ(の仕切り)は後に撤去されたものも多い
2000番台は「暖地」向けで、当初からデッキがなく、枕バネは「コイルバネ」。2000番台からトイレを撤去した改造形式1000番台というのもあるそうだ。
【26日追記】キハ47形は、形式全体が暖地向け(コイルバネ、デッキなし、両開きドア)なので、秋田には配置されていない。
500番台と2000番台は、客席の窓の構造が違うので、外観をよく見れば識別できる。500番台は隅が丸く、2000番台は四角い。
盛岡支社の「キハ40 558」。窓の隅が丸い
調べてみると、秋田車両センターにはキハ40形2000番台が4両、1000番台も1両配置されていた。(500番台は五能線用も含めて24両)
これらは、高崎、宇都宮、宮城の小牛田などの所属を経て、15年ほど前に秋田に転属してきていたらしい。そういえば、その当時、塗装が違うキハ40系を時々見かけてはいたけれど、恥ずかしながら興味がなくて意識していなかった。
バネが違うということは、乗り心地が違う。一般に空気バネのほうが快適。
意識するようになってから1度だけ、キハ40 2000番台に乗ったら、たしかにいつもより乗り心地が悪いような、振動を強めに感じるような気がした。
秋田のキハ40形1000・2000番台は、同番台としては最北を走る車両だそう。
5両だけ違うタイプの車両が混ざっていては、現場の保守や管理が面倒そう。運用としては、2000番台は他のキハ40形と区別しないで使われていると思われる。1000番台は秋田のキハ40形の中で唯一トイレがないため、運用が限定(実質キハ48 1500番台と同じ扱い)されているかもしれない。また、男鹿線と五能線の車両はそれぞれ塗装が色違いだが、逆の塗装の車両が混ざっていることがわりとあるので、これら5両ももしかしたら五能線の応援に入ることがあるかもしれない。
※その後、2015年末には、キハ40 2018の塗装が変わった。
※同じく男鹿線を走る2000番台の中に、珍しい改造経歴の車があった。
※キハ40、キハ47、キハ48(とそれらの派生)という「形」の総称として「キハ40“系”」と呼ぶことが多いが、それは便宜的な呼称で、正式なものではないそうだ。(電車やJR化後の気動車では「系」が正式に使われる)
秋田にあるキハ40系(リゾートしらかみ用は除く)は、大雑把に分けて、両側に運転台があってトイレ付きの「キハ40形500番台」、運転台が片側だけでトイレ付きの「キハ48形500番台」、同片側・トイレなしの「キハ48形1500番台」の3種類だと思っていた。
男鹿線によく乗る方ならご存知かと思うが、上記3つ以外にも、デッキの有無、座席配置(ボックスシートがあるか、オールロングシートか※座席についてはこの記事)、ドアが半自動(チャイム付き・押しボタン式)かどうか、ワンマン運転設備があるかといった差異もある。それらは製造後に各地で施工された改造によるもので、番号に法則はない。
ところが、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/24/53e24339c3253268ec91d8393ad5a371.jpg)
今年8月に土崎(秋田総合車両センター)で重要部検査を受けて塗装し直されたようで、きれいな外観。両側に運転台があるから、キハ40形。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/89/57d3406fc90d14d7de4a86e63c6bd043.jpg)
ごく普通のキハ40形の1台に過ぎないようなこの車両の番号は、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/63/67309ad7f8c965126e939b5ea6849e46.jpg)
2018っていうことは「2000番台」じゃないか。こんなの秋田にいた?
この時は4両編成で、その1つ後ろの車両も、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/09/008a865ae8c3119f594fd77a4721824a.jpg)
3両目と4両目は、キハ40だったかキハ48だったか、秋田で一般的な500番台だった。
全国各地に配置されたキハ40系は、地域性に合わせていくつものバリエーションがある。秋田にある500番台や1500番台というのは「寒地」向けの”寒冷地仕様車”。デッキがあり、台車に車体が乗っかる「枕バネ」に「空気バネ」が使われているのが特徴。※デッキ(の仕切り)は後に撤去されたものも多い
2000番台は「暖地」向けで、当初からデッキがなく、枕バネは「コイルバネ」。2000番台からトイレを撤去した改造形式1000番台というのもあるそうだ。
【26日追記】キハ47形は、形式全体が暖地向け(コイルバネ、デッキなし、両開きドア)なので、秋田には配置されていない。
500番台と2000番台は、客席の窓の構造が違うので、外観をよく見れば識別できる。500番台は隅が丸く、2000番台は四角い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/aa/5eed0140ecb82fb58c9e2d50d7d765f0.jpg)
調べてみると、秋田車両センターにはキハ40形2000番台が4両、1000番台も1両配置されていた。(500番台は五能線用も含めて24両)
これらは、高崎、宇都宮、宮城の小牛田などの所属を経て、15年ほど前に秋田に転属してきていたらしい。そういえば、その当時、塗装が違うキハ40系を時々見かけてはいたけれど、恥ずかしながら興味がなくて意識していなかった。
バネが違うということは、乗り心地が違う。一般に空気バネのほうが快適。
意識するようになってから1度だけ、キハ40 2000番台に乗ったら、たしかにいつもより乗り心地が悪いような、振動を強めに感じるような気がした。
秋田のキハ40形1000・2000番台は、同番台としては最北を走る車両だそう。
5両だけ違うタイプの車両が混ざっていては、現場の保守や管理が面倒そう。運用としては、2000番台は他のキハ40形と区別しないで使われていると思われる。1000番台は秋田のキハ40形の中で唯一トイレがないため、運用が限定(実質キハ48 1500番台と同じ扱い)されているかもしれない。また、男鹿線と五能線の車両はそれぞれ塗装が色違いだが、逆の塗装の車両が混ざっていることがわりとあるので、これら5両ももしかしたら五能線の応援に入ることがあるかもしれない。
※その後、2015年末には、キハ40 2018の塗装が変わった。
※同じく男鹿線を走る2000番台の中に、珍しい改造経歴の車があった。