広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

花時計/CoGCa

2016-03-16 23:58:21 | 秋田のいろいろ
無関係の話題を2題。

秋田市役所の庁舎は、現庁舎の隣接地(NHK跡)に建設中の新庁舎で5月から業務を開始。建物外観はすっかりできている。
その建設工事に伴い、現庁舎正面にあった花時計が撤去されることを以前記事にした
しかし、それは一時的なもので、新庁舎でも再び設置されるのだと思っていた。

ところが、16日付秋田魁新報 秋田市地域面に「花時計 残された部品どうすれば… いまも保管、処分検討も」という記事が掲載された。
撤去された花時計の数字や針などは市役所分館地下の倉庫に保管されているものの、新庁舎で活用、つまり再設置される予定はなく、その扱いに困っているという。

花時計についての情報も含めて、記事から分かったこと。
・設置当時の秋田市広報では「秋田市時計貴金属メガネ商組合」とされていた寄贈者は、魁では「県時計宝飾眼鏡商業協同組合秋田支部」。
・高さ1.7メートルの盛り土の上に15度の傾斜をつけて据え付けられた。
・針は鉄製、文字盤の数字はブロンズ製。長さは短針が0.9メートル、長針と秒針が1.65メートル。
・設置費は454万円で、年間管理費は60万円。

・2012年には「寄贈者の同意を得て解体」。
・「解体時から再利用の予定はなかったが、「すぐに処分せず保管することにした」「市民になじみのある花時計の部品なので、処分を検討しなければならないのは残念。」」と秋田市新庁舎建設室の談。

話が違うじゃないかと感じたが、2012年8月10日の魁には「一時撤去し、新庁舎周辺への移設を検討」とあり、移設が確定した言い回しではなかった。
花時計が撤去されたのは2012年11月なので、8月以降に移設しないことが確定したのか。

記事では断言されていないが、保管されているのは「部品」だけで、時計本体(駆動装置)は既に処分されたように受け取れなくもない。
屋外で30年以上稼働した機器をさらに使い続けるのは厳しそうだし、やっぱり仕方ないのだろう。



少し前、ネット上で「CoGCa」なるものの存在を知った。
「コジカ」と読む、流通系に分類されるプリペイド式・カード型の電子マネーとのこと。

全国の中小ローカルスーパーの連合組織で、プライベートブランド商品を作るなどしている「CGCグループ」がやっていて、「支払いに「コ」小銭と「ジ」時間が「カ」かからない」のが名称の由来。
2015年3月から傘下の一部スーパーで導入を進めている。
加盟企業は220社あるが、導入から1年経った今春では20社弱が導入(または導入が決定)している。

大手のWAONとnanacoはいずれも2007年4月開始(イトーヨーカドーでは2008年3月)。それから10年近く経って、中小スーパーにも電子マネー導入が始まっていた。
導入費用などは加盟各社の負担なんだろうけど、1社単独では電子マネーを導入に踏み切れない企業にとっては、ハードルが低くなるのかもしれない。
お客にとっては、1枚の電子マネーを、近隣の複数スーパーや旅先・引越し先のスーパーでも使いまわせて、多少は便利かも。
ただし、カードに付帯するポイント制度は加盟各社ごとの実施だったり、発行時の手数料も発行する各社でまちまちだったりするらしく、足並みが揃わず分かりにくいように感じる。
それに、CGC加盟社でも、西鉄ストアなど鉄道会社系のスーパーでは、既に自前の交通系電子マネーが使えるような企業もある。そこへ新たな規格の電子マネーを入れるのは、企業としても客としても、メリットはない。今後、20社に続いて導入するのが何社出るだろうか。


では、秋田のスーパーはどうか。
秋田県に店舗があるCGCグループのスーパーは2社。その2社とも、今春(地域によって日付は異なる)からCoGCaを導入することになっていた。
2社は、大館市に本社があり、青森県津軽地方~秋田市に「いとく」を展開する伊徳。それに大仙市に本社があり、秋田県内陸南部、由利本荘市、秋田市に「グランマート」などを展開するタカヤナギ。両社は、2012年4月に持株会社「ユナイトホールディングス」を設立して経営統合しているから、同時期の導入は不思議ではない。※関連記事
なお、両社全店舗で導入されるので、青森県のいとく店舗にも導入される。青森県に本社があるCGC加盟2社は、未導入。

現時点では、経営統合したとはいえ、いとくとタカヤナギはたまに共通セールをやる程度で、客としては経営統合を意識する機会はない。ポイントカードも別々。
同時に同じ電子マネーが導入されるのならば、ついにポイントも統一されるのかと期待した。


既に、いとく、タカヤナギそれぞれのホームページや店頭には、CoGCa導入についての告知が出ている。
ただ、それはどちらかと言えば「ポイントカードが新しくなります」「ポイントカードに電子マネーが付きます」というニュアンスが強いもので、導入日以外の使い方など具体的な情報が少ない。

いとくでは、エリアを3つに分けて日程をずらして導入。ポイントカード「ドリームカード」の新しいドリームカードへの「切替(交換)」を開始し、その2~3週後に「電子マネー(の運用)スタート」を実施するというのは分かった。秋田市・男鹿・津軽が最初で、大館がいちばん最後。
現カードのポイントは移行できる。ちなみにいとくドリームカードは「25万人のお客さまが愛用」しているとのこと。
タカヤナギ「カスタムカード」については、スタート日のみで、それ以外の情報は不明。
カード券面には、発行企業のロゴ(ITOKUまたはGRAN MART・Takayanagi)が印刷されるようだ。

いとくの場合だけでも、分からないことはたくさん。
・「今まで通りポイントカードとしてご利用できます」とある。じゃあ、電子マネーとして使わずに、現行と同じく現金払いでポイントだけ付けることが可能なの?(nanacoやWAONではできない。システム的に可能なの?)
・切替日~スタート日の間は、電子マネーとして使えないのは分かるけど、新カードにポイントが貯められるの?
・先に切替を済ませた客が、切替受付開始前のエリアの店舗に来店した場合、ポイントは付くのか?(距離が近い大館と能代・鷹巣は導入時期が違うので、そういう客がいそう)
・切替せずに今のポイントカードを使い続けることはできないのか? できないとすればいつまで交換に応じてくれるのか? 店頭のポスターでは、旧カードの「新規受付」ができなくなる(=使い続けることは可能)ようにも理解できる文言がある。【21日追記】末尾の追記のように、現カードは使えなくなるようだ。

・ポイント制度はいとくとタカヤナギで共通にはならないの?
・ポイントが共通でないとすれば、いとくとタカヤナギそれぞれでポイントを貯めたい人は、2枚のCoGCaを所有しないといけないの(ルール上は可能)? 現行カードより厚いだろうからかさばるし、同じ電子マネーを2枚持つのは無駄であり、客としては共通電子マネーの意味がない。
【18日追記】店舗で尋ねた人から聞いた話によれば、やはり「電子マネーとしては、いとく・タカヤナギ共通で使用できる」「ポイントカードとしては、発行元でしか使用できず、2社で貯めたい場合はそれぞれ持たないといけない」とのこと。

店舗なり本社なりへ聞けば教えてくれるのだろうけど、事前の告知をしっかりしてくれれば、お互いの問い合わせと回答の労力が減るのに…
高齢者のお客も多いだろうから、混乱しなければいいけど。
【17日追記】CoGCaについて、大もとのCGCでは「電子マネー(場合によってはポイントカードとしても使えます)」、いとく・タカヤナギでは「ポイントカード(電子マネーも付きます)」と主客転倒しているように感じられる。やっている側からして統一感がないというか、位置付けが確立されていないというか、そんな気がする。そんな状況で、電子マネー自体に不慣れだったり、あるいは反対に既にWAONやnanacoという流通系電子マネーに慣れている客に対して、優位性をアピールできるだろうか。CGC自体が企業の集合体なので難しいのかもしれないが、後発にしてはやり方が下手だと思ってしまった。

【21日追記】秋田市内のいとく店舗に、別デザインの告知用のぼり旗もあった。それには現ポイントカードは「4月12日以降利用不可」とあった。秋田市などのいとくは、新カードへの切替開始が4月12日。
4月12日以降、旧カードを提示した客には、強制的に新カード(CoGCa)を渡すということだろうか。それがいつまで(永久に)続くのかが分からない。ポイントカードを持っているけど、年に何回かしか行かない客だっているのに。
コメント
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