※本記事の写真はE-520でなくコンパクトデジカメで撮影したものです※
厳島神社と大鳥居に向かっていたかのような航路が左にそれて、宮島連絡船はもうすぐ宮島桟橋に接岸する。
放送では「接岸の際“強く当たる”ことがあるので座っているか、どこかにつかまれ」と言っている。
昔、青函連絡船に乗ったときも、桟橋に着くまで座っていたような気がしたので、おとなしく待とうかと思ったが、地元の人と思われる乗客は、すでに立ち上がり、1階へ降りる階段の途中で並んでいるから、後に続いた。
小さな船だから操舵室から岸壁がよく見えるだろうし、岸壁にはクッションの古タイヤがついているのでそんなに心配しなくていいとその場では思ったが、帰ってから調べてみると、過去に何度か実際に“強く当たって”けが人が出たことがあったらしい。天候や体調によっては、座って待っていた方が賢明だろう。
無事に静かに接岸。船から桟橋の職員にロープが渡され、扉が開く。車両を積んでいる場合は、車を先に降ろしてから、乗客の降船となる(混雑時の事故防止策だろう)。
宮島口は桟橋の建物から船までがすぐだったが、宮島は距離がある。
宮島桟橋には改札があり、自動改札化前によく見られた、銀色の風呂桶のような改札ブースに「駅員」がいた。駅と同じ型の自動券売機、きっぷうりば(全国各地への乗車券を買えるらしい)、待合スペース、売店もあって、この部分だけ見れば、まさに「駅」だ(実際駅扱いのようだが)。秋田近郊でいえば奥羽本線の追分や八郎潟のような感じだ。
しかし、視点を移すと、待合スペースがかなり広い。混雑時期や団体客の利用を考慮したのだろう、実際次の日には修学旅行生でいっぱいだった。
そして、驚くのが、左右対称の構造で、もう1つ改札口があるのだ。これは、競合する宮島松大汽船の乗船口。宮島口側では2社別々の建物だったが、こちらでは共有している。
19時近いので待合スペースに人影はなかったが、ベンチの間になんと立派な角の鹿が立っていた。
中で粗相をされたりしては困るからだろう、JRの駅員が鹿を追い出そうと近づくと、鹿はそれに気が付いて早々に外へ出て行った。
慌てて出て行く鹿。券売機や改札口など駅のような雰囲気もお分かりいただけると思う。フレームの外、右側には松大汽船の改札がある。
桟橋内には観光案内所もあるが、閉まっている。
観光マップは出ていたので2種類もらって、桟橋を出た。
外から見た桟橋の建物は新しく、大変立派。前のスペースも広い。
桟橋を出て右前方が厳島神社。
大鳥居を右に眺めながら神社まで海沿いに続く弓なりの道があるが、途中で左折して山側に入れば、両側にもみじ饅頭屋や飲食店などが立ち並ぶ参道がある。厳島神社に参拝するにはこのどちらかを通るのが一般的。
日帰り客は既に帰っただろうし、島内の宿泊客は夕食の時間だろうか。7月なのでまだ明るい時間とはいえ、人は少ない。
所々に鹿がいるが、ほとんど人間を気にしない。逃げるわけでなく、奈良公園の鹿のように餌をねだったり、紙袋やパンフレットに噛み付くこともしない。宮島では「鹿には餌を与えたり手を出さない」というルールが徹底していて、それなりにうまく共存しているようだ。
参道に行ってみるが、見事にどの店も店じまいしている。でも昼は賑わいそう。
この通りには交番と郵便局、金融機関の支店やATMコーナーもある。
そんな中で目を引いたのが、大きなしゃもじの展示。自転車と比較してほしい。
参道からさらに1本山側は「町屋通り」と呼ばれ、趣のある家屋が並ぶ。
突き当りには五重塔が見え、鹿が3頭、悠々と歩いていた。右に曲がればまもなく厳島神社。
大鳥居を臨む海岸に出ると、曇り空ながらも夕日が美しい。
神社の参拝時間も終わっているが、これを見られただけで来た甲斐があった。
大潮の日で満潮まであと1時間半ほどなので、水位が高い。
明日以降、ゆっくり島内を見るのが楽しみになった、いい予行練習だった。
もうすぐの連絡船を逃すと次は30分待ちになるので、桟橋へ急ぐ。
神社から桟橋は10分では危険、15分だと余裕といった距離か。
早足で汗をかいたが、船上の海風が心地よかった。
厳島神社と大鳥居に向かっていたかのような航路が左にそれて、宮島連絡船はもうすぐ宮島桟橋に接岸する。
放送では「接岸の際“強く当たる”ことがあるので座っているか、どこかにつかまれ」と言っている。
昔、青函連絡船に乗ったときも、桟橋に着くまで座っていたような気がしたので、おとなしく待とうかと思ったが、地元の人と思われる乗客は、すでに立ち上がり、1階へ降りる階段の途中で並んでいるから、後に続いた。
小さな船だから操舵室から岸壁がよく見えるだろうし、岸壁にはクッションの古タイヤがついているのでそんなに心配しなくていいとその場では思ったが、帰ってから調べてみると、過去に何度か実際に“強く当たって”けが人が出たことがあったらしい。天候や体調によっては、座って待っていた方が賢明だろう。
無事に静かに接岸。船から桟橋の職員にロープが渡され、扉が開く。車両を積んでいる場合は、車を先に降ろしてから、乗客の降船となる(混雑時の事故防止策だろう)。
宮島口は桟橋の建物から船までがすぐだったが、宮島は距離がある。
宮島桟橋には改札があり、自動改札化前によく見られた、銀色の風呂桶のような改札ブースに「駅員」がいた。駅と同じ型の自動券売機、きっぷうりば(全国各地への乗車券を買えるらしい)、待合スペース、売店もあって、この部分だけ見れば、まさに「駅」だ(実際駅扱いのようだが)。秋田近郊でいえば奥羽本線の追分や八郎潟のような感じだ。
しかし、視点を移すと、待合スペースがかなり広い。混雑時期や団体客の利用を考慮したのだろう、実際次の日には修学旅行生でいっぱいだった。
そして、驚くのが、左右対称の構造で、もう1つ改札口があるのだ。これは、競合する宮島松大汽船の乗船口。宮島口側では2社別々の建物だったが、こちらでは共有している。
19時近いので待合スペースに人影はなかったが、ベンチの間になんと立派な角の鹿が立っていた。
中で粗相をされたりしては困るからだろう、JRの駅員が鹿を追い出そうと近づくと、鹿はそれに気が付いて早々に外へ出て行った。
慌てて出て行く鹿。券売機や改札口など駅のような雰囲気もお分かりいただけると思う。フレームの外、右側には松大汽船の改札がある。
桟橋内には観光案内所もあるが、閉まっている。
観光マップは出ていたので2種類もらって、桟橋を出た。
外から見た桟橋の建物は新しく、大変立派。前のスペースも広い。
桟橋を出て右前方が厳島神社。
大鳥居を右に眺めながら神社まで海沿いに続く弓なりの道があるが、途中で左折して山側に入れば、両側にもみじ饅頭屋や飲食店などが立ち並ぶ参道がある。厳島神社に参拝するにはこのどちらかを通るのが一般的。
日帰り客は既に帰っただろうし、島内の宿泊客は夕食の時間だろうか。7月なのでまだ明るい時間とはいえ、人は少ない。
所々に鹿がいるが、ほとんど人間を気にしない。逃げるわけでなく、奈良公園の鹿のように餌をねだったり、紙袋やパンフレットに噛み付くこともしない。宮島では「鹿には餌を与えたり手を出さない」というルールが徹底していて、それなりにうまく共存しているようだ。
参道に行ってみるが、見事にどの店も店じまいしている。でも昼は賑わいそう。
この通りには交番と郵便局、金融機関の支店やATMコーナーもある。
そんな中で目を引いたのが、大きなしゃもじの展示。自転車と比較してほしい。
参道からさらに1本山側は「町屋通り」と呼ばれ、趣のある家屋が並ぶ。
突き当りには五重塔が見え、鹿が3頭、悠々と歩いていた。右に曲がればまもなく厳島神社。
大鳥居を臨む海岸に出ると、曇り空ながらも夕日が美しい。
神社の参拝時間も終わっているが、これを見られただけで来た甲斐があった。
大潮の日で満潮まであと1時間半ほどなので、水位が高い。
明日以降、ゆっくり島内を見るのが楽しみになった、いい予行練習だった。
もうすぐの連絡船を逃すと次は30分待ちになるので、桟橋へ急ぐ。
神社から桟橋は10分では危険、15分だと余裕といった距離か。
早足で汗をかいたが、船上の海風が心地よかった。