麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

3月の観劇を振り返る

2006年04月02日 | 鑑賞
 3月は、実行委員末席の杉並演劇祭参加作品6本をはじめ、小劇場、新劇、ロシアからの来日公演(ユーゴザパト劇場,3/24付ブログ参照)に、弊団の小池、星野の客演作品も含む16本を観た。
印象に残ったのは、3/3に観た「リュカ」の『WHITE PHASE』(王子小劇場)。2000年の文化庁舞台芸術創作奨励賞特別賞を得た作品で、03年民藝がサザンシアターで上演している。それを作者・渡邊一功が自ら率いる劇団で上演! やはり餅は餅屋。小劇場テイストの“いい感じ”が出ていました。また、大田創の美術が滅茶苦茶良くて(宣伝美術も兼ねていて、これもGOOD)、芝居の足らない部分を大いに助けていた!
 なんだか最近王子小劇場で良い作品を観るなあ…。
 
 それと3/24に観た「かわせみ座」の『キラの森』(中野ザ・ポケット)も興味深かった。世界各国で公演を重ねる人形劇のカンパニーに、作演出を務めるナカヤマカズコが出演。人形大(?)の体躯を駆使し、かわせみ座代表・山本由也の操るキラ(龍のこども)と見事なアンサンブルをみせた。また山本のキラの鳴き声が絶品、人形製作とともに“ワールドクラスの藝”を堪能させていただいた。

「演劇集団円」の『まちがいつづき』(3/28観劇)は、ウリふたつの双子の兄弟と、彼らに仕えるこれまたそっくりの双子が生き別れになったことから巻き起こる「まちがい」の連鎖のおはなしなのだが、スピーディーな展開で大いに笑わせ、大団円の家族の再会では涙を誘った。
 商人・バルザサーを演じた望月栄希のすっとぼけ加減は芝居のアクセントとして芝居なかにピリリと効いていたし、双子のアンテフィフォラス兄の妻の妹・ルシアーナの永井琴絵の妹加減(?)も光った! また、衣裳がとってもキュート! プランナー西原梨恵☆要チェック。  
                          【本日文中敬称略】


  
 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする