麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

アステアとユニフォーム

2008年06月06日 | 鑑賞
 昨日は『恋でいっぱいの森』(東京+中国5都市)に客演いただいた、文化座の橘憲一郎氏がタップダンスの公演に出演されるというので、池袋のあうるすぽっとへ行きました。
 
 2008 JAM TAP DANCE COMPANY公演  
 「SHOW DOWN」(構成・振付/加藤邦保)
  
 
 数多くの人を魅了した天才的タップダンサー、フレッド・アステアをテーマに様々なスタイルのタップを披露する。JAM TAP DANCE COMPANY20年間の集大成と銘打ったステージでした。

確かに揃いのタキシードにシルクハットとステッキで一糸乱れずに踏まれるタップは壮観でした。


 その朝、マクドナルドで朝食
 プレートには「新しくなったユニフォームで輝こう!」のキャッチでクルー募集のチラシが載ってました。

 夕食は劇場近くの東池袋「大勝軒」。
 名匠・山岸一雄の味とともに・・・“伝統の”濃紺のTシャツ、そこに首から下げたタオルを首元から入れて、腰にはキリリとエプロン・・・という正装を守ってました。

 「ユニフォーム」といえば、プロ野球がシーズン中にやたらタイプの違うユニフォームを使ってるけど…、あれって評判どおなんでしょう?

 ホームとビジターの二着は当然で、シーズン毎の多少のモデルチェンジも、まあいいとは思いますが、やれ交流戦だ、やれ球団創設○周年だと…、ちょこまか変える上に、それが残念ながら概ねヘンテコだなと感じているのは、僕だけだろうか?

 もう「おっさん」の域にに突入するお年頃で、例えば高校の部活、最後の大会。背番号とともに伝統のユニフォームを渡されるシーンを目にしたりすると、かなりグッと来ちゃう世代である。
 手にした者は喜びとともに、ベンチ入りが叶わずスタンドからの応援にまわる仲間の分も頑張らなければならないと、強く誓うあの瞬間…。
 エースナンバーを競うのと同様に、試合に出られる保障はなくてもグランドの土や体育館コートの床は踏むことのできる数字の大きなユニフォームを争う悲喜交々もあるそれは、儀式とすら呼べるんじゃないかしらん。
 嗚呼、青春ド真ん中

 その象徴が「ユニフォーム」。
 もちろんプロには、そんな浪花節よりエンターテイメントが必要なのだろうがけれど、エンターテイメントになり切ってないよなぁ…と思うのサ。
 それよりも、伝統のユニフォームに袖を通す夢をチビっ子達が持てるような、憧れを持つ“重み”みたいなものがユニフォームにはあるんじゃないかしら…。

          ※     ※     ※

 明日、東演は『月光の夏』宮崎公演。
 『月光』といえば、黒いシャツ、黒いパンツ、黒い靴。
 観客の想像力をかきたてる「何もないキャンバス」のような衣裳がユニフォームだ。
 そして、この朗読劇の舞台を踏むことを目標にしている役者が、たくさん劇団にはいる!
  
コメント
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