麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

若林四丁目界隈

2012年06月21日 | 制作公演関連
『空の記憶』二日目。

昼夜の二回公演。
これが今日から三日続く。
キャストスタッフ、
中でも俳優は大変だ。
出づっぱりの二人……
アンネ(熊谷ニーナ)と
その父(側見民雄)は勿論だが
ワンシーンのみの短い出番の
宮地牧子、蓮池龍三の集中力と瞬発力も
前者に劣らない。

話は変わって。
会場のスタジオARは東急世田谷線
松陰神社前駅から一分かからない場所。
世田谷区役所や国士舘大学の
最寄駅でもありながら閑静な町で、
実は「廃屋」も目立つ。劇場の二軒隣と
その向かいもそうで消防署の貼紙や
門扉と塀にめぐるロープは物悲しい。

恐らく親が亡くなり、けれども子供らには
既に別の街での馴染んだ生活があり、
重ねて世田谷区若林の相続税だの
廃棄の工事費だの、別の天秤が
彼らの眼前に置かれるのだ。

選択。
第二次大戦下、どう生きるかの選択肢が
余りに少ない中で短い生涯を終えた
アンネの、その父の、
余り知られていない声に耳を澄ます
『空の記憶』は24日、日曜日まで。
コメント
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