決して「白」ではない作品世界を、
あえて白。それも純白ではないホワイトで
魅せた松生紘子の舞台美術。
その色味で最も映える衣装を整えた
小泉美都。
扉の軋みなど生活音のようで、
実は登場人物の一人の脳内とリンクし、
かつ、それを超えた広いイメージをも持つ
勝見勝一の音響。
照明の石島奈津子、映像の栗山聡之が
互いを尊重しつつ譲れない部分はきっちりと!
バランス良いプランニング。
もちろん俳優陣の演技は言わずもがな。
そして、久方ぶりのホームでの演出となった
髙岸未朝の、丁寧な仕事。
まさに〈総合芸術〉と呼ぶに相応しかった
劇団俳優座No.354『ラフタリーの丘』
作:マリーナ・カー
翻訳・ドラマトゥルク:坂内太
演出:髙岸未朝 於:俳優座スタジオ
時:2023年8月29日(火)~9月10日(日)
多くの言葉のいらない舞台、昨日終幕。
一枚目の写真
左から荘司肇、加藤佳男、髙宮千尋、山田貢央。
松本潤子↓
齋藤隆介↓
右:荒木真有美↓