22日に『火の殉難』を終幕したばかりの
劇団俳優座は、明日から『正義の人びと』の
稽古を開始するのである。
勿論、演劇を生業としているのだから
それは当然ではある。あるのだけれど、
例えばプロスポーツが、リーグ戦を闘ったのち
オフがあって、キャンプがあって、
オープン戦を経てリーグ戦へ……
的なサイクルがあるように、
演劇においても、稽古があり本番があり、
オフ(準備期間)ののち稽古、本番……
という流れが、個人的には善いかと思う。
ただ2020年は言わずもがなCOVID-19禍。
で、弊団でいえば本来6月に予定していた
『心の嘘』が9月に延期され、結果的に
11月の『火の殉難』、1月『『正義の人びと』、
3月『雪の中の三人』というギュッとした日程に。
嗚呼、未曽有のウイルス。
そんな折、ベストセラーになったのが『ペスト』。
1947年に発表された、その小説を書いたのが
『異邦人』『カリギュラ』『戒厳令』で知られる
フランスの作家アルベール・カミュである。
1957年にはノーベル文学賞も受賞。
挿入したチラシからもお判りのように
『正義の人びと』もまた、カミュの作品。
さて、この舞台の一連のブログを、
どんなタイトルで書き進めようかしらん?
『火の殉難』は主人公の高槁是清が
だるまさんの愛称だったことから、
「だるまさんが転んだ」を模した題を並べた。
あ、『火の~』は古川健×俳優座の第二弾。
2019年3月の『血のように真っ赤な夕陽』
終幕の頃に、このブログに綴ったのが・・・
【初演の幕は今日で降りるけれど、
再演の可能性が高い作品だと感じる。
「平成の終わりという時に、
昭和にあった忘れてはならない事実を
作者の温かい眼差とともに伝えてくれ、
それを、俳優座演技陣の老壮青が
豊かに演じてくれた」という内容の
アンケートがなんと多いことか……。】
・・・今は平成の終わりではないけれど、
それ以外の文言をここで繰り返すことになる。
予言は的中し、来年夏に『血のように~』は
全国の幾つかの街で上演されます。
来年。
そう、カレンダーや手帳が目に付く季節。
2021年は、もうすぐなんだな~
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