唐突に。
虫が苦手な方には芳しくない写真から。
家の近くの公園を囲む木々……
その樹木を護るロープで脱皮した蝉。
太い幹ではなく、不安定な場所で
短い生涯のスタートを切った蝉の、
その「波瀾」ぶりが予見される・・・
生涯といえば。
五日ほど前に、BS朝日で放送された
ザ・ドキュメント『家政婦は見た!
~女優・市原悦子の真実』という
番組を見たかったのだけれど、
生憎、我が家では視聴不可能
今年一月、惜しまれつつ逝った市原さん。
番組タイトルともなったドラマは、
「土曜ワイド劇場」の歴代最高視聴率を
記録するほどの、国民的な作品。
また『まんが日本昔ばなし』も、
その冠をいただく番組といえるだろう。
そんな昭和の名優は「俳優座」の出身。
もちろん、2018年に入った僕と
劇団での接点はないのだけれど、
人の縁とは不思議なもので、
女優・市原悦子最後の収録となった
ドラマCDの現場に、何故か僕はいた。
2014年、藤沢周平の『溟い海』に始まり、
三島由紀夫、太宰治……はたまた、
森達也、さだまさしと幅広い作品を網羅した
小林拓生主宰の「J-Theater」の舞台に
フリー時代、数多く関わらせて頂いたが、
その小林が粘り強く製作に励んだのが
『KENJI MIYAZAWA.
Galaxy Spectacle Drama CD』だった。
その水先案内人を市原さんが承諾。
音響監督、音楽監督に交じり、
プロデューサー小林の片腕の風情で
現場の隅に座っていた・・・
彼女の自宅ということもあり、
笑いもある家庭的な雰囲気と
鬼気迫る空気感があいまった、
言葉にしがたい「現場」であった。
地上波で放映されないかしら?
J-Theater常連から、怪しげな
スマホで撮った絵は観られたけれど…
やはり本編が見たかった。
8月15日の翌日。
終戦記念日ではなくお盆の意で
雑文を綴った・・・。
合掌。
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