麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

多くの方に観ていただくために。

2012年06月08日 | 制作公演関連
演劇を観ていただくために
まずその情報を
どのように周知するか
これがなかなか難しい

DMはその基本の基本。
チラシと挨拶文と・・・
少し気の利いた情報を入れると
郵便では80円を超す。

そんな折、自由化もあいまって
宅配業者がメール便を始めた。

A4の大きさで厚さ1cm迄が
80円だ。
チラシもプレスシートも
折らずに送れます。

私信を入れてはいけない。
転居先には届かない等々、
料金が安い分のネックもあるが
使いようによっては便利。

最近はツイッターだの
フェイスブックだの
すっかりデジタル化が進んだけど
添付ファイルじゃなく、
チラシに実際触れてもらったり、
芝居以外のカンパニーの魅力を
伝える読み物も添えたりしたい。

これは一度は顧客になった方への
ご案内である。

まだ見ぬ「お客様」を
どうように発掘するか?
新聞折込を活用した劇団も
かつては多かったと聞く。

さて。某宅配業者さんが
「こんなのあります」と
勧めてきたのが
マーケティング・メール。

1枚6円~。
しかも年齢や家族構成、
あるいは配布エリア等々の
ターゲット抽出が可能だという。

例えば、ファミリー向けの芝居を
作った場合、その劇場周辺に住む、
「子供」がいる3~4人の家で
かつ娯楽にお金をかけている
年収1000万~1500万世帯、的な
アプローチが出来るんだと言う。

ハイ。先方の謳い文句はね

まあ、まだまだ出来立てのシステム。
試してみたら・・・
劇場が浅草二丁目にあるから
「同町の半径3キロに3000部配布」
とネットから見積を取ったら、
何故だか「亀戸三丁目2220部」
「南千住八丁目780部」という
意味不明のデータが返ってきた。

間に入った営業さんも恐縮して
色々弁明していたが、
ここでは省くけれど
まだまだ試行錯誤の商品ってこと。

是非改良に励んで、近々
使えれようになりゃいいなあ、と。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョマクノギ、14日初日です。

2012年06月07日 | 制作公演関連
ビタパタ『ジョマクノギ』は、
笹塚メソッドのAスタジオを
昨日から通しで押さえたので、
本番で使う様々なものが
どどーんと持ち込まれて
いよいよ詰めの段階である。


出演の能登、南保が所属する
東演から仕込に必要な
平台や箱馬、人形などを借りた。
写真は劇団近くに咲く紫陽花。

そろそろ関東は梅雨入りだ。
六月六日は朝から雨。
時折強く降って、昼過ぎにはやんだ。
舞台監督はぐずった天候の中、
下北沢から川崎へ

青年座(出演の小暮、美術の根来)
の倉庫から舞台美術の階段を拾い、
国領の高津映画装飾で小道具
(家具類、調度品)をレンタル、
さらに高円寺、南長崎で音響器材を
積み込んで、夕刻笹塚へ……。

で、こうなりました。

やや解りにくいが

解っているのは来週の今日は
初日ってこと



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本田と香川

2012年06月05日 | 制作公演関連
遊戯空間
『隅田川の線香花火』
(作・演出/篠本賢一)の
稽古風景です。


本日は篠本が別件で
稽古場着到が一時間遅れ。

その間、佐々木梅治
(左の浴衣で背を向けた)が
抜き稽古を見るの図。

いえば本田不在の日本代表の
攻撃を香川が組み立てるような。
或いはヤットがいないボランチに
ケンゴが入ってボールを裁く、
と言ってもいいのだが…。

実はこの作品は昨年、
別のカンパニーでの公演が
決まっていて、本番直前に頓挫した
という経緯がある。

その際も、演出は篠本だったが
当時多忙の彼にかわり演出代行的に
稽古を見ていたのが佐々木である。

劇団民藝のベテランであり、
最近は遊戯空間のレギュラー的存在。
演出意図を十二分に理解した
頼もしい代稽古である。

その他、昨年出演予定だった面々と
遊戯空間名義となった今回から
参加する面々の化学反応も、
魅力のひとつになりそうである。

長くチームを組んできた国内組に
海外組がフィットして力を発揮する
代表チームよろしく・・・。

落語の世界を描き、会場は木馬亭
(浅草の、本来は講談の寄席)なのに
ちょいちょいサッカーが例に出るが、
仕方ない
金曜日にはヨルダン戦だ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

光と影のような父と子の半生

2012年06月04日 | 制作公演関連
遊戯空間『隅田川の線香花火』は
主宰で作・演出の篠本賢一が
センターフォワードとして
ぐいぐい座を引っ張っている。

稽古場は全員浴衣姿である。

『怪談牡丹燈篭』『芝浜』など
落語に明るくない人でも噺を、
或いはせめてタイトルは
知っているだろう数々の名作を
こしらえた三遊亭円朝と
その一粒種の朝太郎の
波乱万丈の生き様を描く、
「和」の世界だからである。


畳敷きの部屋ってこともあり
日本舞踊のおさらい会の
雰囲気がないではないが、
ハイペースで芝居は深化している。

遊戯空間の稽古は、
じっくり読み合わせをする。

今回は落語だが、現代詩の
舞台化も集団の十八番で、
既成の戯曲に取り組む場合も
「言葉」に重きを置いた、
例えば泉鏡花などを好むから
一言一句にこだわっている。

『隅田川の線香花火』も
まずじっくり読み、そして
粗立ちへ移行した。



お茶場が賑やかなのも
この稽古場の特徴だ。
今日は、一時期話題になった
「面白い恋人」と
吉本芸人の顔がプリントされた
クッキーが差し入れられた。

最後になったがタイトルは、
《光と影のような
 父と子の半生を綴った
 物語である》という
キャッチコピーから引用。

本番まで三週間。
時間はた~っぷりある。

6/26火=19:00
27水=14:00と19:00
28木=14:00と19:00
29金=14:00
前売当日とも3800円
(自由席/日時指定)

http:/y.fantasia.to
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

痛恨の荒野

2012年06月03日 | 制作公演関連
昨日は『ジョマクノギ』に
ついて書いた。
下は通し稽古の1シーン。

右端が作演出の今井一隆、
浴衣姿で演技するのは
能登剛(右)と生津徹。
その後ろに立つ南保大樹は
袖で控えてるの図。
紅一点(右から二人目)は
これまたこの場には
登場していない小暮智美。

さて。演劇集団「阿吽」
旗揚げ公演『空の記憶』も
昨日同様例えるならば。。。

代表の側見民雄が中盤で
ピッチ全体に目を配り、
1トップに熊谷ニーナ、
サイドに配した
蓮池龍三と宮地牧子が
右左から駆け上がる、
そういう展開を目論んでいる。

チラシ裏面の謳い文句は
《痛恨の舞台に立った
 紳士の前に
 妖精のごとく現れた
 ひとりの女性。
 時空を超えてふたりの
 記憶が交差する》

「ふたり」とは、
大人になったアンネと
その父で齢(よわい)九十の
オットー・フランクだ。

アムステルダムの隠れ家、
アウシュヴィッツの収容所や
最期の地となった
ベルゲン・ベルゼンでの
「出来事」を綿密な取材を元に
浮かび上がらせる。

言うまでもなくハードなテーマ。
決して目を背けずに創り上げるが
見る側には、温かい掌にのせて
優しく手渡したいと心がけている。

広い年齢層に見て欲しい舞台。
つまり、中学生や高校生など
若い世代の鑑賞にも足る舞台を
目指して、稽古を重ねている。
そして息の長い作品にと。

まずはスタジオAR
(世田谷区)での
8回公演に全力を注ぐ。
6/20水19:00
21木14:00と19:00
22金14:00と19:00
23土14:00と19:00
24日14:00
黄文字は売り上げ好調な回。

スタジオAR世田谷線
松陰神社駅からすぐです。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絶え間なく落ち続ける滝

2012年06月02日 | 制作公演関連
絶え間なく落ち続ける滝。
それはあたかも巨大な水時計のよう。
滝を見下ろす高台に城跡があり、
そこにかつての城主の末裔たちが
石碑を建立した。
そこで起きたある事件……。

いよいよ二週間後に初日を迎える
ピタパタ第一回公演
『ジョマクノギ』の、
チラシやHPに綴られた
「あらすじ」というか
「イントロダクション」が冒頭の
6行である。

想像をかきたてる名文である。
その分、やや堅い印象も受ける。
確かに派手なアクションもなく、
どたばたな笑いもないのだが、
精密に描かれた登場人物の
一挙手一投足に「可笑しみ」があり
舞台に笑いは事欠かない。

「ある事件」からは重さが際立ち、
実際それもなくはないが……
数組登場する夫婦たちの
ささやかな日常の中の「事件」は
微笑ましくも見る者の胸を打つ
そんな戯曲である。

嗚呼、これ以上は書けません(涙)

とにかく。
順調に稽古は積みあがっている。
今日は衣装合わせのあと、
あえて「読み合わせ」を敢行!

連係プレーや複雑なサインプレー
が完成に近づいたところで
基本のキャッチボールを
メニューに取り入れるように。

6/14(木)19:30
15(金)19:30
16(土)14:00/19:00
17(日)14:00
黄色文字は売行好調なステージ。
せんがわ劇場(調布市)

そうそう。
六月に制作する作品は三者三様と
昨日ブログに書いたので、
作品の色味とは別に、
座組について最後に添えると。

主宰・今井一隆(作・演出)は
ゴールマウスを背負い、
冷静かつ的確なコーチングで
ゲームコントロールする
ゴールキーパーのようである。

フィールドの役者たちは
細かいパスを繋いでボールを進め
FWの三人は勿論、
中盤や後方からも積極的に
ポジションを上げてシュートを
放つ・・・そんな舞台と言えよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韋駄天

2012年06月01日 | 制作公演関連
横断歩道。
向こう岸から女の子が猛ダッシュ。
西洋人、女子、十代。

記憶の箱が開いた。。。
小学校の頃、足が速いってのは
ヒーローの一つの条件なわけだが。

ひとくくりに速いと言っても
飛ぶように滑るように進む
タイプもあれば、
(いわゆるストライド走法)

足がぐるぐるの渦巻になる
漫画みたいに走るタイプもある。
(いうなればピッチ走法)

それとは別に。
第三のタイプとして、
見ていて全然速そうじゃないのに、
力強くずんずん押すように走る
重戦車タイプってのがいた。

ピッチもストライドも
腕の振りを十二分に生かすのに
重戦車は、肩を持ち上げ気味に、
腕は体側に固定させるのも特徴だ。

走りに限らず、例えばピッチャー。
同じスピードボールでも、
長い手足を弓のように使うのと、
コンパクトなフォームで、
速い手の振りから繰り出すのと、
お腹の重心移動から作られる
エネルギーでボールを発射するのと、
やはり3タイプに分類可能だ。

身も蓋もない言い方をすれば
ノッポ、チビ、デブという
それぞれの体型と連関する。

道路の三分の一地点で
彼女とすれ違いざまに
僕は見逃さなかった。
彼女が鼻の頭に汗をかいてるのを。
そうそう、これもこの型の
共通する点である。

以上、長い前置き。

そういえば六月の三本の芝居も
まるで趣の異なる作品で、
それは内容も、創り方も、
あるいは稽古場の空気感も、
何からなにまでバラバラだ。

これはピッチとかストライドとか
背が高いとか低いとかじゃなく。

それは稿を改めて書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする