麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

馬の骨

2015年02月13日 | スポーツ
恋愛は自由である
その延長にある結婚も同様だ。

また結婚には見合いという選択肢もある。
で。
結婚したい相手を家に連れていくと
「何処の馬の骨かわからない」とゆー
お言葉が飛んだり飛ばなかったりする。

足を主体に腕以外の身体をもって
球を敵陣に打ち込む運動の、

極東の小国の代表チームの監督
だった人も、結果論としてだが、
そんな馬の骨だった

彼は素晴らしい実績を有していた。
ただ可愛い娘や息子を奪う輩は、
親から見れば「どこ馬」になる、
という意味合いでのことで……
プレーヤーとして一度、
指揮官としても二度代表チームを
W杯に連れて行ったメキシコ人、
昔は野球も嗜んでいた1958年生れの
ハビエル・アギーレ・オナインディアも
「八百長」というマイナス要因で
「出て行け~」の理由には十分だった。


というか。
「本気で次のワールドカップ目差してる?」
と素人でも思う選手起用だったから、
その点からも消えて頂いてよかった。

新戦力は武藤くらいだったからな

さて、新監督選びが難航する中、
「困ったときの岡ちゃん」って声もある。
二度リリーフで日本を救った彼だが、
02年日韓、10年南ア両W杯で、
母国をベスト16に導いたアギーレも、
実は二大会とも出場に黄色信号の灯った
代表の監督に「最終予選」からなった男。
四年かけてチームを作り上げる経験が
なかったのである・・・。
とほほ。

長男が弁護士、次男がサッカー指導者、
三男はサッカー選手の男の話は
これくらいで終わりにしよう・・・。

個人的には今回の解任を望んでいたから。

ただ。言うまでもなく、次の監督は、
Aさんが駄目になったんでお願いします、
という頼まれ方をするわけである。
受ける側が気持ちが善いわけがなく、
また他のチームがロシアに向け、
チーム作りをスタートさせているのに、
この時期に就くのは明らかな時差発進。

はてさて。
素敵な人は現れるのかしらん。
午年は終わり、未年になって一ケ月半。
「メ~監督」誕生に期待するしかない。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ROSE at theaterΧvol.16-17

2015年02月12日 | 制作公演関連


マンスリーロングラン
(月に一度一日のみの継続公演)
を2015年も続ける『ROSE』

既に1月26日14時から幕開きしており、
今月は昨日の同じ時間に開演。

シアターΧのある「両国」は、
わりと馴染がないよ~だけれど……
「国技館」や「回向院」に「吉良邸跡」、
それに超巨大な「江戸東京博物館」と
名前を出せば、意外と馴染を感じると
言えなくもない街でございます。

とにかく少しでもお越し頂き易いよう
一、二月は土曜日と祝日の昼公演を
設定してみましたよ。

街を歩いていると、場所柄
お相撲さんが自転車を漕ぐ姿なぞ
見かけることも……。相撲部屋多数



そんな11日、御蔭様で多くのお運び。
たくさんの観客に刺激されたのか、
上演時間が一時間四十分を切りました。
短ければ善いってわけではないけれど、
客席とのキャッチボールがうまくいき、
テンポ良く語ることが出来たようです。

投手がスイスイと放って、無安打試合を
記録したゲームの時間が短いように…。

ちなみに上の写真は、当日パンフレットと
マイク越しの劇場ロビー。
パンフは毎回、主演の志賀と
シアターΧプロデューサー上田氏が
新しい文章を寄せて、更にゲストの一筆も。
ささやかながら趣向を凝らして
お出迎えをさせて頂いています。

素敵なメッセージを紹介する回も
近々設けようと考えています。

そして終演後は舞台上から演者や
評論家が一方的に語るのではなく、
車座になり忌憚ない感想を述べ、
素朴な、或いは深い質問に応える
アフターミーティングを開催しています。

次回は3月31日(月)、平日の夜7時から。
八十歳女性の波乱の生涯を体感せよ

PS
志賀が八十歳ではなく、主人公の
ユダヤ人女性・ローズの年齢です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

非シス人『青ひげ公の城』終景

2015年02月10日 | 制作公演関連
前回、少し役者について触れたけど、
本当に様々な経歴や出自の出演者が
集まった『青ひげ公の城』となった。
アングラから新劇、はたまたモデル。
様々な世界のベテランから若手たち。

そんな中には・・・
新歌舞伎の名作のひとつ
『元禄忠臣蔵』など劇作家として
活躍、小説家でもある真山青果の
実娘・美保の作った新制作座
(今年創立65周年)の女優もいた。

彼女が、地元の下北沢で飲んでいて
塩辛を注文したら「あっ、それいい!!」
隣に座っていた客が絡んでくるという
判りやすいナンパ(?)から
二人は連絡先を交換したらしい。

彼はグラフィックデザイナーで、
自らが担当した芝居のチラシを
「面白いからよかったら観て下さい」と
女優にチラシを送ってきた。

楽屋の鑑前でそんな話をしていた所に
たまたま通りかかった僕。

まもなく紀伊国屋サザンシアターで
開幕する、劇団東演創立55周年記念
No.144公演『検察官』・・・

あたしの古巣のお芝居ですよ
コガワさん、何してるんですか?

「こっちからも逆に案内しよう!」と
女優をたぶらかしたら……来ましたよ。
日曜日の昼の回に。
ああ、五年、いやもっとぶりだな。
彼とお会いしたのは。



芝居のカーテンコール後の挨拶。
主宰・竹下優子は毎ステージ
「一つひとつの縁によって、同じ作品を
三度上演することができた」と語る。

前段の話はご愛嬌だけれど、つまり。
そんな様々な「物語」の積み上げが
客席の椅子の一つひとつを埋めて、
二月九日、千秋楽を迎えました。

そして新たな縁をいただいて、
非シス人(ナルシスト)は夏、
二十三回目の公演に打って出る!





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

非シス人『青ひげ公の城』二景

2015年02月08日 | 制作公演関連
というわけで。
非シス人第22回公演
『青ひげ公の城』は木曜日開幕。


懸念された初日の天気も
都心は雪まじりの雨
駆けつけいただいたお客様に
余りご足労かけすに済みました。


昨日が仲日。

「青ひげ~」という題名からか
青い花をたくさん頂いております。

劇場で数時間、観劇するだけでなく
趣向をこらした贈り物を選び
(プレゼントの強要ではないです
もちろん)、
あるいは感想を肴にお茶や食事

家を出るところから無事の帰宅まで
「少し特別な日」になってくれたら
と願い作品を創る芝居屋でございます。

『キャッツ』の白猫はじめ四季での
活躍ののち帝劇『エリザベート』など
大舞台を数々経験している岡田静、
女優のかたわらプロレスにストリップと
幅広いフィールドで輝く若林美保ら
「青ひげ」の七人の妻は、本当に華やか。

主役を張る、非シス人主宰の
竹下優子の迎え撃つ気合はいつも以上!

こまかく書けないのが残念ですが
舞台美術も、かなり作り込んでいます。
そんじょそこらのアミューズメントパークも
尻尾をまく「仕掛け」
しかもこちらは《完全手動》

生身の人間の力のみで頑張ってます

そんな『青ひげ~』も今日の2回含め
明日までの4ステージとなりました。

残席僅かです。
(月曜日夜にすこし余裕あり)。
極上の「非日常」を体験あれ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

非シス人『青ひげ公の城』一景

2015年02月04日 | 制作公演関連
非シス人第22回公演
寺山修司生誕80周年記念
『青ひげ公の城』
2015年2月5日~9日
サンモールスタジオ

タイムテーブル
5(木)15時~a/19時半A
6(金)15時~b/19時半B
7(土)14時~B/19時~A
8(日)14時~B/18時~A
9(月)14時~A/18時~B

小文字は公開GP。
AとBで配役が一部異なります。



寺山の肩書きは膨大だ。
歌人、俳人、詩人、小説家、作詞家、
随筆家、評論家、写真家、脚本家、
映画監督・・・そして勿論
劇作家であり演出家であり、
演劇実験室「天井桟敷」の主宰。

劇団旗揚げは1967年。
それ以前には江藤淳、谷川俊太郎、
大江健三郎、永六輔、黛敏郎、
福田善之らと「若い日本の会」
を結成して60年安保に反対した。
その多くが今尚現役で活動されている。

さらに遡って54年の早大入学。
同級生に山田太一がいる。

寺山は青森県の出身だ。
僕は青森と神奈川のハーフ。
かつ、修司は弘前市生まれ、
その後は三沢市や青森市で育った
いわゆる「津軽人」であり、
僕の父の故郷・五所川原とは
同藩となる。

太宰治と並ぶ津軽の英雄だ。

さて。
非シス人と青森も無縁ではない。

演出の間天憑(天憑の名で出演も)が
以前名を連ねていたクレイジJAPを
束ねた木村勝一も青森人。
(八戸なので細かくいうと
南部の人になるが……)

そうそう。
本州最北端の其の地が
豪雪地帯であることは断るまでもないが、
三演目の初顔合わせ、東京に雪が舞い、
初日を迎える明日の予報が奇しくも雪。


ちょいとスケジュール押し気味ですが。
それでも明日、初日の幕は開く。

仕込を概ねおえた小休憩の図


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

非シス人『青ひげ公の城』プロローグ

2015年02月02日 | 制作公演関連


暦は麗月にかわり・・・
麗人がたくさん出演する
非シス人(ナルシスト)
『青ひげ公の城』の幕開きも
間近に迫りました。

シャルル・ペローの童話『青ひげ』
に始まり、バルトーク・ベーラ作曲
(台本はバラージュ・ベーラ)
1918年初演の一幕もののオペラ
『青ひげ公の城』に連なる物語を、
「言葉の錬金術師」寺山が
日本を舞台にした「青ひげ」として
1979年、新たに構築した舞台。
83年、47歳で世を去った天才の
後期の作品となる・・・。



女(青ひげ第七の妻)=竹下優子、
青ひげ第一の妻=憩居かなみ、
青ひげ第二の妻=天憑/藤原シンユウ、
青ひげ第三の妻=岡田静、
青ひげ第四の妻=若林美保、
青ひげ第五の妻=上杉綾、
青ひげ第六の妻=平塚千瑛、

衣装係=小川友子、
舞台監督=西澤勉、
舞監助手=藤田悠平、
付人コプラ=寺門祐介、
プロンプターにんじん
=重井貢治/藤原シンユウ、

楽屋番アリス=岡田彩、
楽屋番テレス=榊原萌、
楽屋番プラトニ=環みほ、
楽屋番ゴラス=土田若菜、

男優1=天憑/重井貢治、
男優2=榎本淳、
呪い師コッペリウス=藤田悠平、

一人の男=宮本英喜、
高島屋の集金=坂田幸介、
花売(青ひげ八番目の妻コレット)
=環みほ

以上の配役で2月5日初日
(スラッシュはダブルキャスト)

オペラでは青ひげの城に招かれた
新妻ユディットが自らの意思で
七つの扉の「鍵」を次々に開いてゆく。
最初の部屋は拷問部屋……
その壁に血痕が。
二つ目の部屋は武器庫……
その全ての武器に血が。

・・・さて寺山の『青ひげ』は
どんな物語だろう。

そして。オペラとまではいかないが、
オリジナル曲をふんだんに取りいれ
「音楽劇」と言っても過言でない
《非シス人版・青ひげ》。

2013年4月初演ののち、好評につき
同年9~10月再演を敢行!
その年のサンモールスタジオ
最優秀団体賞を受賞しての、
今回は凱旋公演となる。

明日は劇場入り。
いよいよ三演目の「鍵」が開く。



非シス人第22回公演
寺山修司生誕80年記念
『青ひげ公の城
~九條今日子へ愛を込めて』
作=寺山修司、演出=間天憑
2月5日(木)~29日(月)
サンモールスタジオ(新宿御苑前)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする