麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

十二夜ぶ~む

2015年02月25日 | 制作公演関連
来月、制作を担当する『十二夜』は
いわずと知れたシェイクスピアの
《ロマンチック・コメディ》である。

ま、年がら年中やられてるっちゃあ
やられてる作品ではあるけれども…

一月末から二月頭、まずシアターΧで
「円演劇研究所」の卒公で上演され、
(翻訳:安西鉄雄、演出:内藤裕子)

今月に入ると同じ円所属の売れっ子
森新太郎演出(翻訳:松岡和子)で
水戸芸術館ACM劇場が『十二夜』と
近藤芳正の一人芝居を並演した。
題名は『わたくし、マルヴォーリオ』。
(15日千秋楽)

そして三月には、天下の東宝が
ジョン・ケアードを演出に招き、
中嶋朋子のオリヴィア、
橋本さとしのマルヴォーリオで
日生劇場(東京)を皮切りに、
大分、大阪を巡演する。

さらに青年団リンクRoMTが
3/11~30、春風舎にて。
……てな具合に、なかなかの数だ。
ここで紹介していないのもあります

シェイクスピアに限らず外国戯曲は
翻訳が肝になりますが、彼の作品は
特別訳者が多いから面白い。
すでに挙げた安西、松岡(東宝も)、
「青年団~」は河合祥一郎、
でうち(遊劇社ねこ印工務店)は
小田嶋雄志・・・とほぼ重複せず。
このあたりも興味深い。

【以上、敬称略】



商業演劇に新劇に小劇場……と
様々なジャンルでの『十二夜』を
見比べてみるのも良いのでは???

当店では、マルヴォーリオを代表の
こたとのぼる(演出も)が、
オリヴィアに河野晴美・・・

今更ながら『十二夜』って?
という方のために説明しましょう。

マルヴォーリオは伯爵家の執事。
その家の令嬢がオリヴィア。
彼に恋する公爵オーシーノー。

そして難破した双子の妹ヴァイオラが
実は本作の主人公だったりします。
九死に一生を得た彼女が男装し、
シザーリオという名で使えるのが、
オーシーノーってな「関係」です。

双子の兄がセバスチャン。
東宝版では音月桂が兄妹を一人で演じ、
我が社は異なる役者が担います。
ヴァイオラを井田由依香、
セバスチャンに長沢朋枝。

と、この調子で全員紹介すると
長くなるので別の回に譲ります。
今日は『十二夜』が沢山上演される、
というお話でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする