たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

コケ採り(再)

2022年12月29日 14時44分07秒 | M男のあの日あの頃(the good old days)

gooブログの「アクセス解析」の「アクセスされたページ」欄を、時々覗くことがあるが、随分前に書き込んだ古い記事で、すっかり忘れてしまっているような記事に、アクセスが有ったりする。「エッ?」と驚くと同時に、「そう言えば・・・・」、記憶が蘇り、つい、自分もクリックし、改めて読み返してみたりすることがある。
先日、もう7年も前、2015年10月23日に、ブログ・カテゴリー「M男のあの日あの頃」に書き込んでいた記事、「コケ採り」にアクセスが有ったことに気が付き、「おお!、懐かしい!」・・、早速、コピペ、リメイクしてみた。
そんな古い記事を、クリックひとつで引っ張り出して読んだり、加筆、訂正、修正、コピペ、リメイク等が出来るのも、ブログのメリット。従来の紙ベースの日記、日誌、備忘録、懐古録、雑記録の類では、絶対考えられないことであり、ブログを始める前までは、想像も出来なかったことである。今、出来ることは、やってみる・・、長生きした分、その時代を少しでも享受したいものだ等と、つぶやきながら・・・。


振り返り記事
7年前、2015年10月23日
「コケ採り」(再)

昭和20年代から昭和30年半ばまで、M男は、北陸の山村で、幼少期を過ごした。
当時、M男の家にも、僅かばかりの田畑が有って、毎年、秋の一時期は、稲刈り、ハサ掛け、脱穀、そして、農協倉庫への供出米運搬作業まで、「猫の手も借りたい」一時期が有り、家族総出でやっていた時代だった。
一連の農作業が、終わりに近づく頃、村落では、まだ「若い衆」の部類だったと思う父親が、父親の兄弟や友人と示し合わせて、かなり遠方の山奥まで、「コケ採り」に出掛けていたことを思い出した。
「コケ」とは、「キノコ」のことであるが、当時、その土地では、「キノコ」等と言う人はいなかったように思う。そんな環境で育ったため、M男は、かなり後年まで、「キノコ」のことを、「コケ」と思い込んでいて、山歩きの途中等でも、思わず、「コケが、有るぞ!」等と、言ってしまう位だった。最近になって知ったことだが、どうも、「キノコ」のことを、「コケ」と言う地方は、他にも有るようで、あながち凹むこともなさそうなのだが・・・・。

父親の「コケ採り」の話に戻るが、当時はまだ、村落でマイカー等を所有している家等、皆無だったので、汽車やバスで移動、駅やバス停からは、山登り同然、山に分け入ったのだろうと思う。
父親達が、どのあたりの山に出掛けたのか等、話をしているのを聞いたことがなく、話しても分からないと思って話さなかったのか、もしかしたら、仲間内だけの秘密にしておきたい、「キノコ」が良く採れる場所が有って、出来るだけ漏らしたくなかったのかも知れない。
とにかく、朝暗い内に出掛け、夜遅くなって、帰ってきたような気がする。

採った「キノコ」をギッシリ詰め込んだキスリングザックを、板の間におろすやいなや、父親は、あたかも収穫を自慢するが如し、板の間にぶちまけていたような気がする。瞬間、「キノコ」特有の異様な臭いが家中に充満したものだった。
すばやく、処理しないと痛むのかどうか分からなかったが、まったなし、その選別作業は、家族全員の仕事となり、子供達も手伝わされた。
中には、怪しげな「キノコ」も混ざっており、「これは、大丈夫」、「それは、ダメ」等と声を掛け合いながらの夜なべ仕事である。

食べ物の好き嫌い激しい子供だったM男にとっては、「キノコ」のヌメッとした感触と、独特な匂いが大嫌いで、秋の味覚の代表とも言える、「キノコ」であっても、当時は、有難くもないもので、いやいや手伝っていたような気がする。

シメジ、シイタケ、ナメタケ、ヒラダケ、シバダケ・・・・、「キノコ」の種類は多く、なかなか名前を覚えられなかったし、有毒な「キノコ」の存在も教えられたように思うが、真剣で無かった分、自信を持って見分けることが出来ないまま、今日に至っている。

あれから数十年の歳月が流れてしまったが、最近になってからのこと、中学の同級生で、地元に就職し定年退職を迎えたK氏が、やはり、「コケ採り」が趣味で、毎年、この時期、山に分け入っているらしく、宅急便で、どっさり「キノコ」を送ってきてくれたこともあった。
そんなことから、すっかり忘れていた、父親の「コケ取り」のことを思い出してしまった分けだが、K氏が、一所懸命、「キノコ」を選別している情景を想像してしまい あの日あの頃の我が家の夜なべ仕事の情景がダブって、しみじみしたものである。 
故郷は、ありがたきかな・・・、である。

(ネットから拝借画像)

コメント (2)

いつからか手抜き省略板につき

2022年12月29日 11時24分28秒 | 暮らしの記録

12月29日、当地、今日の日の出時刻は、6時52分頃。
今日も、穏やかな快晴になっている。
2022年も残すところ3日となり、世の中、年末年始の話題でもちきりになっているが、
気忙しさはあるものの、ほとんど普段と変わらない我が家である
毎年のこと、正月と言っても、来客が有るでもなし、
  正月もさして変わらぬ老夫婦
出来る限り、手抜き、省略し、過ごすことにしている。

◯年末と言えば、「大掃除」とくるが、足、腰、痛!、痛!の老夫婦、
 徹底的にやる気力体力も減退し、いつからか、「小掃除」で済ませるようになっている。

「年賀状」も、数年前、それまで続けていた自営業を完全に辞めたのを機に廃止しており、すでに板についている。

◯これまで毎年、年末には欠かさずにしてきた「餅つき」も、今年からやめることにし、スーパーで格安の「切り餅」を買ってきた。餅好きな老夫婦ではあるが、これで十分・・・。


1年前、2021年12月29日の記事
「餅切り」と「あられ作り」は爺さんの出番
👇
こちら


「おせち料理」も、かっては、なにもかも自家製に拘る妻、結構時間を掛けて、腕を振るっていたものだが、最近は、スーパーで出来合いの品を適当に見繕って、こじんまりした重箱に並べるだけにし、新年迎える気分だけを味わうことにしている。

◯息子達が小さい頃には、まだまだ年末は多忙だったが、クリスマスには、大きな「デコレーションケーキ」等も、手間暇掛けて作っていた妻だった。それも遠い昔話になってしまっている。

   いつからか手抜き省略板につき

コメント