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「初恋」 島崎藤村

2023年02月13日 08時37分57秒 | 詩・エッセイ

先日、相互フォロワー登録している方のブログを拝見していて、ふっと思い出した詩が有る。
島崎藤村の詩「初恋」だ。
せっかく思い出させていただいても、何日かすると、何を思い出したかも、思い出せなくなる老脳、また思い出せなくなる前に、ブログ・カテゴリー「川柳・俳句・詩」に、書き留め置くことにする。

島崎藤村の詩、「初恋」、記憶は曖昧になっているが、確か、高校生の頃に出会った詩のような気がする。
にも拘わらず、おぼろげながらも、八十路過ぎて未だにほぼ口ずさめるから、不思議なことだと思う。七五調で、初恋の甘酢っぱさ、初々しさを描いた詩「初恋」、
北陸の山村で、初(うぶ)で多感だった頃に心を打たれ、脳裏に焼きついてしまったのだろう。
今更になってネットで調べてみると、「初恋」は、1897年(明治30年)に刊行された、島崎藤村の処女詩集「若菜集」に収められた詩51編の中の一つだった。これまで意識したことも無かったが、「林檎(りんご)」「初めし」が、3回も使われていて、この詩のキーワードになっている。

          「
初恋」 島崎 藤村

          まだあげ初めし前髪の
          林檎(りんご)のもとに見えしとき
          前にさしたる花櫛(はなぐし)

          花ある君と思ひけり

          やさしく白き手をのべて
          林檎をわれにあたへしは
          薄紅(うすくれない)の秋の実に
          人こひ初めしはじめなり

          わがこゝろなきためいきの
          その髪の毛にかゝるとき
          たのしき恋の盃(さかずき)

          君が情(なさけ)
に酌(く)みしかな

          林檎畠(りんごばたけ)
の樹(こ)の下に
          おのづからなる細道は
          誰(た)
がふみそめしかたみぞと
          問ひたまふこそこひしけれ

島崎藤村の「初恋」には、数多の作曲家が曲を付けているそうで、
その一つ、若松甲・作曲、舟木一夫・唄 の「初恋」を YouTubeから共有させていただいた。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (k_funaki_love)
2023-02-13 09:24:25
おはようございます。
朝から舟木さんの歌が聴けて嬉しいです
静かないい曲ですよねー。
ありがとうございました。
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k_funaki_loveさん、こんにちは、 (takezii)
2023-02-13 11:05:06
「舟木一夫、命・・・」?の k_funaki_Loveさんでしたね。私は、初めて聴きました。詩に 曲が付いていることも知りませんでしたし・・。
コメントいただき有難うございます。
返信する

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