たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

与謝野晶子の秋桜の詩

2022年10月07日 17時46分12秒 | 詩・エッセイ

毎年、7月頃から11月頃、散歩の途中や畑地や公園等、あちらこちらで見掛ける花の一つに、「コスモス(秋桜)」が有る。コンデジでやたら撮った拙劣写真が、外付けHDにたまっているが、昨年の秋に、その何枚かを引っ張り出して、与謝野晶子の詩を付けて、「ZUISO」にしていたことを思い出した。せっかく作ってある「ZUISO」、たまには見てみようという気になり・・・。
「コスモス(秋桜)」は、秋晴れによく似合う花であると思っている類であるが、今年は、なんとも天候不順、天高い秋の空が長続きせず、しっかり見ていない内に、そろそろ見頃が過ぎようとしている感じだ。


ZUISO 「コスモスの花」 与謝野晶子
👇
こちら

(1)「▶スライドショーで見る」              
(2)終了するには、「ESCキー」 → 「←」、「✕」


「コスモス」(「壺の花・小曲十五章」より) 与謝野晶子

一本のコスモスが笑ってゐる
その上に、どっしりと
太陽が腰を掛けてゐる

そして、きゃしゃなコスモスの花が
なぜか、少しも撓(たわ)まない
その太陽の重味に

「コスモスの花」 与謝野晶子

少し冷たく、匂(にほ)はしく
清く、はかなく、たよたよと
コスモスの花、高く咲く
秋の心を知る花か
うすももいろに、高く咲く

「晩秋の草」 与謝野晶子

野の秋更けて、露霜(つゆしも)に
打たるるものの哀れさよ
いよいよ赤む蓼(たで)の茎
黒き実まじるコスモスの花
さてはまた雑草のうら枯れて
斑(まだら)を作る黄と緑

「無題」 与謝野晶子

うす紫と、淡紅色(ときいろ)と
白と、萌黄と、海老色と
夢の境で見るやうな
はかない色がゆらゆらと
わたしの前で入りまじる
女だてらに酔ひどれて
月の明かりにしどけなく
乱れて踊る一むれか
わたしの窓の硝子(がらす)ごし
風が吹く、吹く、コスモスを


コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 振り返り記事・「古い仏壇」 | トップ | 「もう、いいでしょ!」、扇... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (1-102popra)
2022-10-08 09:28:40
こんにちは✨😃❗
美しい写真と詩のコラボレーションをしみじみと拝見いたしました😌
返信する
Unknown (ひろし曾爺1840)
2022-10-08 09:30:37
(^_-)-☆たけじいさん・お早う御座います。
💻心温まるコメントや応援👍を有難う御座いました。
👴:三連休のスタートですが急激な気温の変化に注意して過ごしましょ~!
📷今日のブログ~「🌺コスモス」を見ると秋ですね~!>👍&👏で~す。💻ランキングにポッチ済!
@☺@本日もblog共々宜しくお願いします。
🔶それではまた👋・👋!
返信する
1-102popraさん、こんにちは、 (takezii)
2022-10-08 11:31:26
有難うございます。
コンデジで撮った拙劣写真ばかりですが、音楽や詩とコラボすると、違った感じに見えるから不思議ですね。
返信する
ひろし曾爺1840さん、こんにちは、 (takezii)
2022-10-08 11:34:25
有難うございます。
当地、今日は、快晴ではありませんが、久し振り、日射しが有り、ちょっと、気分良し・・です。
返信する

コメントを投稿

詩・エッセイ」カテゴリの最新記事