当地、今日は、終日、冷たい雨が降り続き、本当に久し振り、本格的な雨の1日だった。
名実とも、「雨の日曜日」である。
「寒中」に降る雨のことは、「寒の雨(かんのあめ)」と呼ばれ、
俳句では、「冬の季語」なのだそうだ。
冷たく、暗いイメージではあるが、どちらかというと、冬としては、
気温が高めの日に降る雨であり、雨無しが続き、乾燥注意報が出る太平洋側等では、
むしろ歓迎されるのではないかと思われる雨でもある。
因みに、「寒中」とは、寒の入りの1月5日頃から、寒の明けの2月4日頃までの30日間で、この間に降る雨を、「寒の雨」というようだ。
詩 「寒のあめ」 金子みすゞ
しぼしぼ雨に
日ぐれの雨に、
まだ灯のつかぬ、
街灯がぬれて、
きのうの凧は
きのうのままに、
梢にたかく、
やぶれてぬれて
重たい傘を、
お肩にかけて、
おくすり提げて、
私はかえる、
しぼしぼ雨に、
日ぐれの雨に、
蜜柑の皮は、
ふまれて、ぬれて
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