「小倉百人一首」で、「秋」を詠んだ歌と言われているものは、「季節」を詠んだ歌の中では最も多く、一般的に、14首とされているようだ。今も昔も、秋は、日本人の心情を映す季節なのかも知れない。これまで、ブログ・カテゴリー「懐かしい小倉百人一首」に書き留めてきた記事を振り返り、「秋」を詠んだ歌を抽出して、まとめてみた。
百人一首で「秋」を詠んだ歌
さびしさに 宿を立ち出でて なぐむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ ⇨ こちら
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む ⇨ こちら
奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき ⇨ こちら
小倉山 峰のもみじ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ ⇨ こちら
村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ ⇨ こちら
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ ⇨ こちら
きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む ⇨ こちら
秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月 影のさやけき ⇨ こちら
八重むぐら 茂れる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり ⇨ こちら
月見れば 千々に物こそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど ⇨ こちら
このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに ⇨ こちら
山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり ⇨ こちら
ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 からくれないに 水くくるとは ⇨ こちら
みよし野の 山の秋風 さ夜更けて ふるさと寒く 衣うつなり ⇨ こちら