古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

乳と卵    川上未映子

2019-08-09 00:11:47 | 川上未映子
文春文庫     2008年


芥川賞受賞作。


これを読むと、そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります、はわざと


難解に書いたのかとも思われるが、未熟だったためらしい、というのが真


相のようだ。


ずいぶん文章が巧くなっている、よどみなく、自説というか小説らしい、


理屈っぽさで責め立ててくる。それはそれで嫌いじゃない、川上さんの文体


は上手下手に限らず独特の魅力がある。音楽をやられているから、リズム的


なことなのかもしれないが、ボクの感覚と合うようで。でも、音楽をやられて


いるところを動画で見たがそっちは趣味じゃなかったので、見なかったこと


にして、動画を静かに閉じさせていただいた………………合掌。


                          (鶴岡 卓哉)  

コメント
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