古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

言葉のレッスン     柳美里 

2022-07-22 22:03:04 | 本の紹介

角川文庫    1998年

 

このエッセイ集には枕詞みたいな引用があるが、

 

それに「毎晩 毎晩 不運に生まれつく者 毎朝

 

毎朝 幸せに生まれつく者」という引用がある。これ

 

は「デッドマン」というジム・ジャームッシュ監督

 

のもので、ぼくはジャームッシュ監督は大好きなので

 

このセンスに脱帽と言う感じだ。それも98年なので

 

最新作だったはずだ。きっとこの人は映像的にも鋭敏

 

なものをもたれているのだろうと思われる。

 

韓国人の家庭の人ということで、サイン会でおどされた

 

という。右翼と名乗る男からとあったが、何人たりとも

 

そんなおどしに屈しちゃだめだったんだ、と思う。

 

いつも韓国系の人はあたりが強くなってくる。作家にしても

 

妬み、が多いと思う。

 

いろいろ心に残った文章はあったのだが、吉川ひなの

 

女史に会った話が柳さんを物語るいいエピソードだろう。

 

プレゼントを必至の感じで服を用意して、それを

 

喜んでくれたひなの女史の姿を見て、すごく喜ぶ。この

 

素直な感じがなんとも微笑ましい。ぼくがそんなことを

 

したら、ただのスケベオヤジだけどね、チーン。

 

 

コメント
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