古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

月の夜     椎名誠

2023-02-18 10:56:48 | 小説の紹介

「ねじのかいてん」所収

 

木の一生というやつかね。木から見たこの世界。これも

 

ジャンル的には空想小説ということになるのですかね。

 

この短編には木に彫刻して仏像を彫る描写があるが、明星院

 

にも銀杏の木に仏像の顔が彫り込まれたものがあり、厳かだ。

 

木というのは、なんですね、命が長いから、やはり、超人的と

 

いうか、人知を超えた部分というのがあるようですね。

 

とても瘤なぞできていたりして、趣き深い陰影を醸し出している

 

のもあります。

 

ぼくは木をじっと見ることがあって、桜の古い木なぞじっと

 

見てしまいますね。そういうときにこの短編のようなはなしを

 

発想するんですかね、シーナさんは。

 

       (読了日 2023年1・16(月)18:47)

コメント
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