「ねじのかいてん」所収
木の一生というやつかね。木から見たこの世界。これも
ジャンル的には空想小説ということになるのですかね。
この短編には木に彫刻して仏像を彫る描写があるが、明星院
にも銀杏の木に仏像の顔が彫り込まれたものがあり、厳かだ。
木というのは、なんですね、命が長いから、やはり、超人的と
いうか、人知を超えた部分というのがあるようですね。
とても瘤なぞできていたりして、趣き深い陰影を醸し出している
のもあります。
ぼくは木をじっと見ることがあって、桜の古い木なぞじっと
見てしまいますね。そういうときにこの短編のようなはなしを
発想するんですかね、シーナさんは。
(読了日 2023年1・16(月)18:47)