浅倉久志・訳 早川書房 1969年
ディックの第三期の黄金期に書かれた
ユービック。
月に探査に行き、そこでチームは死に、
架空の世界で退行現象に見舞われ、19
39年にまで退行してしまう。
ユービックという時間を巻き戻せるクスリで
死をまぬがれる主人公。兎に角、SF的仕掛け
がふんだんにあり、ミステリー要素もある。
飛び切りスリリングで、SFチックな世界に
ハマりたいのなら、読んでソンはないだろう。
テレパスとかワクワクワードもふんだんに出てきて
その不思議な世界を堪能した。
こういうのはあまり深読みせず、純粋に楽しめばよ
いのだと思う。楽しんだ者勝ちだ。
(読了日 2023年12・20(水)21:40)
(鶴岡 卓哉)