角川文庫 昭和52年
第七十八回芥川賞受賞▽手法としては、とても
昔からある方法なのだろうな、40年ぶりの再読
だが、男の子のなにするのを風呂場でやれ、という
ところは覚えていた。もちろん、その頃、ぼくも
なにしていたので、なには風呂でするのか、と思った。
あと、覚えていたのは、乳首が硬くなってきた、とい
うところ。ラストも読んでいるうちに思い出してきた。
とても、印象的な蛍の乱舞する様が、そのとき、天才
だった男の手によって描写されていく。
ぼくはどっちかっていうと、泥の川の方がより好み
だったけどね、けど、ほぼ一気読みだったので、
なにか魅了するようなところのある文章だったように
思う。兎に角、この螢川と題された本はマスターピース
となり得るだろう。伝説的な短編であることは間違いな
いことのようだ
(読了日 2023年11・30(木)21:32)